【第163回】キャンピングカーとサイトの音場を考える


今時、ポータブルデジタルプレイヤーは当たり前、ラジオですらスマホのアプリでという時代。

当然キャンプでもそれを活用しようという話になる。そんなとき役に立つのがポータブルタイプのブルートゥーススピーカー。写真のコレ、Ankerという元々はモバイルバッテリーのメーカーのもの。価格が超リーズナブルで2つ用意するとステレオ出力もでき、音がビックリするほどの高音質。

物は試しで、あまりにマニアックな細かい実音収録されているとあるトップガンという映画を再生してみると…、うわぁーカタパルトへの装着する小さな金属音が普通にきちんと聞こえる。大音量の離陸時アフターバーナーも大迫力、スゴいっ!

実は、音に気を良くしているだけではない。それはこのスピーカーは、水に落としても大丈夫な防水タイプなのである。そう、スマホをキャンピングカーの中に置いておき、スピーカーを持ってサイトで気兼ねなく聞いていられるのだ。おき忘れて夜露を浴びてもへっちゃらだし、ボタン操作も可能でかかってきた電話にだって出られる。新しいブルートゥースの規格なので、10m以上楽に電波も届くし楽しくてしょうがない。

単体でも十分音がイイのだが、遊び半分でガラスの灰皿の中に置いてみると、さらに重低音がいい感じ。固形燃料の鋳物五徳だとまた違った音質に。変な遊びではあるが、結構コレが面白い。それと、かなり大きな音のように聞こえるのだが、周辺にはそれほど音が伝わっていかないのも、サイトで利用する場合のミソ。スピーカー周りだけがイイ音場なのだ。こういったところも、周辺サイトに迷惑をかけない感じでいい。

ブルートゥースが使えるようなスマホがなくても直接有線で接続もできるので、ポータブルミュージックプレイヤーなどの場合はこの方がいいかも。ラジオが付いていればそれを聞くこともできるし。以前のタイプなら、最初からラジオが入っていたようなのだけれどね。

そして最も気に入ったのが、350・500mlの缶ジュースと同等サイズに作られているため、車やキャンピングカーのテーブルにあるカップホルダーにはめて利用できること。コレなら移動中に車内で転がることもないし、キャンピングカーのリビングルームにかなり凝った高額の音響装置を入れなくても十分満足かなと思えた。

正直、キャンプに必須かなぁと自分では思うが、問題点もある。音はイイのだが出力が弱くコーンも小さいわけで、当然音圧がグッと迫ってくるようなことは…、無い…、のだ。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com