【第206回】週末はキャンプ場で過ごすのはいかが?


仕事柄、キャンプ場を利用する頻度はロケなどがあるため高い。とは言え、それはお客さんが少ない平日がほとんどで、サイトはガラァ~ンとしているとき。なので、頑張るキャンプ場さんのイベントなどはほとんど参加したことがなく、ちょっと一般的な使い方とは違うかも。

東京を拠点としているため、最寄というわけでよく利用しているのが千葉県にある有野実苑オートキャンプ場。つい先だって、連休におジャマすることがあってビックリ! ケータリングというか屋台がいっぱい。なんだかワクワクする。そのほかにもイベントが組まれ、予定が特になくても結構飽きないのではないだろうかと思うことしきり。

実は有野実苑に限った話ではなく、全国のキャンプ場さんは今結構頑張っていて、屋台やイベントといったものは意外にキャンプする人が集中するような連休に行なわれているもよう。当然そういった余裕のあるというかサービス旺盛なキャンプ場は、比較的高規格な施設でお風呂なども場内に完備していることが多い。

こうなってくると、特に準備しなくてもゆっくり楽しめそうなので、ご近所のキャンプ仲間と声を掛け合い、イベントが組まれることの多い連休などにマスキャンプしてみるのもいいかも。旅で車中泊などとはまた違った楽しみ方、情報交換の場が展開することは間違い無いからね。

なんだか日本全国で出不精になってしまうような状況が続いているが、こんな時だからこそというわけではないが、気をつけて健康的な精神状態を育みたいものである、と感じる。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第181回】灯りからコンロにまで進化させる


手前味噌で申し訳ないが、自分では随分前から細々とブログをやっている。その中で動画なども載せているのだが、結構ビックリの人気なのが植物油のコンロ。しかも日本というより海外での反応が強い。

そんなネタなのだが、懐疑的なコメントも若干ありで困惑する。実験検証しているんだけどなぁ、まあ信じられないよなぁきっと。というわけでそこに到るまでの紆余曲折を紹介すると、当コラムを見てくれて楽しむ人に今後の参考になるかな? と思ってきた。

なぜそんなことを思ったかといえば、当コラムで以前に簡単な灯りを作ってキャンプで楽しむというようなことを書かせてもらった。見ての通り、キャンプサイトのテーブルランプとしてかなり使えるのではないだろうか。

もちろん、簡単に作れるそれら話は当コラム第131・132回の2回にわたって書かせていただいているのでそちらを見てもらうとして、その後の出来事などを綴ってみよう。実際にはほぼ同時進行だったのだけれどね。

灯りとしては、細めの空き缶の底を使い、空気取り入れ口を作ってティッシュペーパーの芯を作り火を点けることで、大きな炎を得ようというものだった。その原理的な部分は、TLUDウッドガスストーブの進化版というつもりだった。2次燃焼を即すというもの。

そしてこの原理でもっと簡単に燃焼部分が作れないかと試作したのが、アルミ缶の残りクズで作った単純なもの。ティッシュペーパー芯に空気取り入れ口を設けたホルダーをハメたもの。芯とホルダーの間にわずかに隙間があるのがキモ。

これら実験でのそこそこの成果を得つつ、その芯をたくさん並べた状況と同じようなものを作って見たらどうなるかと試作した。ホルダーを2重構造にし燃焼部分を増やしたものだが、かなり豪快に燃えるのだが、本体等が異常に熱くなりすぎ、燃料が植物油、いわゆるサラダオイルであったとしても相当危険であることが分かった。天ぷら油での事故って、こうして起こるのだなぁと…。

そして、この段階では燃料となる植物油は外部から供給というか吸い上げるタイプだったことも、なんとなく実用面でいろいろ面倒だなと感じていた。安全面でもかもしれない。そもそも熱量が極端に増えてくるのが問題なのかも。


(画像をクリックすると動画が再生されます)

そこで燃料を内包式にし、ベルヌーイの定理で吸い出しが起きる形状に変更し積極的に2次燃焼ガスが燃えるような形状にしてみると、なんとガス燃焼の青い炎が出るようになった。明るいと見えないけれど、オレンジの炎の根元部分は青い。

ここまでやって頭の動画に戻るわけだが、安定して燃焼するようなので、どうせならサイズを大きくし簡易コンロとして使えないかと工夫したのだ。もちろんこのコンロを使うと、鍋底などにはススが付きまくる。何しろ不完全燃焼を2次燃焼させているのにそれでもまだガス化が足りなかったりなのだ。

とはいえかなり実用的になるので、面白スキルとして身につけておいて損はないかな? キャンプサイトで結構周りの人を驚かすことができます。ただ燃焼臭が相当激しいので、室内ではやらないほうがいい。さらに、10ccほどだろうか、その燃料で30分ほど燃えることも確認している。

薪割り無しの薪にいきなり火をつける焚き火の元火としていかがでしょう? 扇ぐ必要もなく便利、疲れないし簡単、アルミ缶で作った缶が燃えてしまっても悔しくないしね。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第177回】シーズン到来、虫天国とその対策


どうにもこうにも、ハイシーズンで人間に楽しいキャンプの場では、虫さんが栄華を極めているのと時期がほとんどダブる。筆者自身、夏の日焼けと虫刺されにめっぽう弱く、日常持ち歩いている鞄のポケットには、常に日焼け止めと虫刺されなどの痒み止めを一年中持ち歩いている。

もちろん刺されて痒ければ薬に助けを乞うしかなく、最初はポケットサイズを購入し無くなり次第大瓶から移している状態。

たださすがに常時持ち歩いているわけではないのが虫除け剤。仕事でキャンプをするときなどは、買い出し時に出来る限り購入することを心掛けているが、手に入らないことも多い。そこでオススメなのがハッカ液の自家製虫除けプレーの作成。

ハッカ液は薬局で手に入るが、そこなら虫除けグッズが大抵手に入るジャンという声も聞こえそうだが、そこはそれちゃんと自宅で作って用意する理由はある。それは…、大抵の市販の虫除けより効果が高そうだということを体感しているから。そして、コストパフォーマンスも圧倒的に高い。

作り方はいたって簡単で、水と消毒用アルコールを1:5と、ハッカ液を適量何滴か気持ち多めに混ぜる。コレを適当なスプレーボトルに入れ、頻繁にシューシューするだけ。簡単である。

小さいスプレーボトルを家族分用意し、各自持ち歩けば効果覿面。陽を浴びすぎて火照った肌を、クールダウンさせるのにも効果的。これが暑い夏にはかなり効果的!

自らの防虫はもとより、周辺空間の防虫もしっかりしたい。外で使うなら、メチャクチャ強力なタイプを思う存分使えるが、キャンピングカーの中ではそうもいかない。

家庭と比較すると容積の少ないキャンピングカーの中では、家庭用の通常タイプを焚くと自分がむせるというか喉が大変なことになりがち。そこで、ペット用に発売されているものを利用しよう。これならキャンピングカーやテントの中という限られたスペースの中でも、結構安心して利用できるのではないだろうか。

お手軽なのは、防虫効果の成分が入ったパラフィンオイルが発売されているので、それをテーブルランタンとして点けっ放しにしておくこと。満タンにすれば丸1日程度は燃焼し続けてくれる。

せっかくいい季節なのに虫に悩まされるのもイヤなので、積極的にいろいろ活用するのがいいのではないだろうか。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第163回】キャンピングカーとサイトの音場を考える


今時、ポータブルデジタルプレイヤーは当たり前、ラジオですらスマホのアプリでという時代。

当然キャンプでもそれを活用しようという話になる。そんなとき役に立つのがポータブルタイプのブルートゥーススピーカー。写真のコレ、Ankerという元々はモバイルバッテリーのメーカーのもの。価格が超リーズナブルで2つ用意するとステレオ出力もでき、音がビックリするほどの高音質。

物は試しで、あまりにマニアックな細かい実音収録されているとあるトップガンという映画を再生してみると…、うわぁーカタパルトへの装着する小さな金属音が普通にきちんと聞こえる。大音量の離陸時アフターバーナーも大迫力、スゴいっ!

実は、音に気を良くしているだけではない。それはこのスピーカーは、水に落としても大丈夫な防水タイプなのである。そう、スマホをキャンピングカーの中に置いておき、スピーカーを持ってサイトで気兼ねなく聞いていられるのだ。おき忘れて夜露を浴びてもへっちゃらだし、ボタン操作も可能でかかってきた電話にだって出られる。新しいブルートゥースの規格なので、10m以上楽に電波も届くし楽しくてしょうがない。

単体でも十分音がイイのだが、遊び半分でガラスの灰皿の中に置いてみると、さらに重低音がいい感じ。固形燃料の鋳物五徳だとまた違った音質に。変な遊びではあるが、結構コレが面白い。それと、かなり大きな音のように聞こえるのだが、周辺にはそれほど音が伝わっていかないのも、サイトで利用する場合のミソ。スピーカー周りだけがイイ音場なのだ。こういったところも、周辺サイトに迷惑をかけない感じでいい。

ブルートゥースが使えるようなスマホがなくても直接有線で接続もできるので、ポータブルミュージックプレイヤーなどの場合はこの方がいいかも。ラジオが付いていればそれを聞くこともできるし。以前のタイプなら、最初からラジオが入っていたようなのだけれどね。

そして最も気に入ったのが、350・500mlの缶ジュースと同等サイズに作られているため、車やキャンピングカーのテーブルにあるカップホルダーにはめて利用できること。コレなら移動中に車内で転がることもないし、キャンピングカーのリビングルームにかなり凝った高額の音響装置を入れなくても十分満足かなと思えた。

正直、キャンプに必須かなぁと自分では思うが、問題点もある。音はイイのだが出力が弱くコーンも小さいわけで、当然音圧がグッと迫ってくるようなことは…、無い…、のだ。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第155回】キャンピングカーのコンロには圧力鍋が最適!


キャンピングカーのキッチンには、ビルトインコンロが取り付けられていることが多い。ところがこれ、家庭用のガスコンロなどと比較するとかなり火力が貧弱。よって、φ26cmくらいのフライパンなどで調理するのは熱量的にかなり難しく、個人的にこれまでどのような調理器具が向いているか考えてきた。

その中でもっとも有効だと感じていたのが、鍋ごと保温器具に投入できる保温調理鍋だった。これなら、寒い時期のキャンプサイトでも温かい食事が冷めることもないので。

そんな中、これまでとは別次元の便利さを発揮したのが圧力鍋。最近では小型の2.5リットル程度の容量のものが、ネット通販などの普及により3000円ほどで手に入る驚異の時代。もちろんその便利さは普通の片手鍋としても使えることも含めてである。これまで子供の頃から圧力鍋の機構にビビって家庭でも利用していなかったのだが、清水の舞台から飛び降りる気分で使ってみると本当に都合がいい。

それは何かと言えば、キャンピングカーの弱い火力のコンロでも十分に調理が可能だということである。最初の実験では、家庭用のコンロについている極小のバーナーでやってみたのだが、その程度の火力で十分以上なのである。

もっとも便利だと思われたのは、食材の下準備をこれで済ませてしまうこと。市販の蒸し器を入れてしまえば、一気に完了だ。電子レンジがあればそれを利用する方が簡単だが、キャンピングカーの環境下でそれを潤沢に利用できることは稀だと思われるので、圧力鍋の方が作業的に有効に思われた。

さて、蒸して下ごしらえが終わった食材を切り分け食事時まで取っておく。なぜこんなことをしているかといえば、前回紹介したキャンピングカー卓上での鉄板焼きに利用したいから。2~3人分の根菜類なら、蒸し状態5分で完了してしまうので手間もかからない。あとは食べるときに焼き目をつけて温めればいいだけなのである。

というわけで、キャンピングカーの装備そのものも重要だが、必要な道具を吟味すればそれほど組み付け装備を増やす必要がなさそうだ、ということは分かっていただけただろうか。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com