【第122回】サイドオーニングの補修パーツ


前回はサイドオーニング本体とともに、車外にもうひと部屋作れてしまう便利なパネルについて紹介しました。

 今回紹介するのは、サイドオーニング本体の補修パーツです。サイドオーニングは車の外側の高い位置に装備されているので、走行中に木の枝にぶつけて破損したり、紫外線などによる経年変化で、パーツがひび割れたりして交換が必要になる場合があります。

 たとえばエンドキャップカバーは車の進行方向側に付いているキャップカバーで、樹木や家の軒先などにぶつけて破損することがあります。ひび割れた状態でも使えますが、雨水が染みて故障の原因になるので、早めに交換しましょう。

キャンピングカーパーツ ♯021367 フィアマオーニング F45Tiエンドキャップカバー左

♯021367
フィアマオーニング F45Tiエンドキャップカバー左

価格:2,052円

サイドオーニングのスクリーン部分は丈夫な素材でできていますが、鋭利なもので引っ掛けたりして切れることがあります。その場合、専用のテープを貼って直します。

 小さな傷だからといって、そのまま放置しておくと透き間から雨水が入り込んだり、切れ目が大きくなることもあるので、こちらも早めにリペアが必要です。

キャンピングカーパーツ ♯021363フィアマリペアキットPLUS

♯021363
フィアマリペアキットPLUS

価格:3,628円

サイドオーニングを出すときには、ハンドルの先端を本体のウインチスロットに引っ掛けて回すことでアームの動きとともにスクリーンが引き出されていきます。このウインチスロットは力が掛かりすぎることで破損することがあります。

キャンピングカーパーツ ♯021350フィアマオーニングF45iウィンチスロット

♯021350
フィアマオーニングF45iウィンチスロット

価格:1,296円

スクリーンを引き出したあと、本体からサイドオーニングの脚を出します。このとき砂が詰まっていて固かったり、無理やり引き出すなど正しく操作しないことで、レッグジョイントやレッグエンドに負荷がかかり、曲がったり、場合によってはパーツが折れたりすることがあります。

 ひどい場合は、サイドオーニングが収納できなくなったりします。これら可動部分の交換パーツもさまざまな種類が用意されています。

キャンピングカーパーツ ♯021264フィアマオーニングF45Plus/F45i/F45Tiレッグジョイント左

♯021264
フィアマオーニングF45Plus/F45i/F45Tiレッグジョイント左

価格:2,916円

サイドオーニングは一見すると同じように見えますが、シリーズや年代によって種類がいろいろあります。エンドキャップひとつをとっても交換パーツは異なるので、パーツを注文する際には注意してください。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第121回】夏だっ! キャンプ大会に参加しよう


キャンピングカーの楽しみ方はいろいろあるが、そんな1例をひとつ。さる7月7・8日の七夕の日に、富士見パノラマスキー場第3駐車場を使ったキャンプ大会が開かれた。ビックリする様なあいにくの気候にぶつかったためかなりキャンセルは出てしまったが、それでもキャンプ大会は大盛り上がり。

そんなキャンプ大会に自分でもトレーラーを引っ張って参加してみたが、前日夜に出発した時は驚異的な土砂降り、その中を川の様な道を水しぶきをかき分け走っていたため、普通では起きないがトレーラー内に下から水が入り込み、現地に着いたらむせ返るほどの暑さの中窓、ドア、キャビネット扉を全開し早速乾燥作業に勤しむことに。こんなことも、記憶に残る。


主催者が静岡朝日放送とプロが企画するキャンプ大会のため、会場にはいきなりステージが出来上がり芸人によるショーなどが繰り広げられる。さらにその芸人たちは会場内にいる参加者の車にどんどん分け入り、最終的にはユーザーグループの大宴会場にも登場、活況を呈していた。

それとは別に、そこここの車のお隣同士や気になった車などの周りでも、個別に談笑会談親睦会が行なわれている。そう、キャンピングカーという共通項があれば、車の大小やスタイルに囚われず、様々な体験や情報の交換がすぐにできてしまうのだ。

今年はキャンピングカーの出荷も各社好調で、今年の夏からキャンピングカーデビューという人も多いと思う。またレンタカー環境もますます充実してきているので、まずは“お試し”をそれでやてみようと考えている人も多いに違いない。そんな時キャンプ大会に参加すると、先人たちの知恵と工夫が濃厚な状況で手に入るので、ぜひ参加して見て見てはいかがだろうか。

誰でも、キャンピングカーを使うためのスキルが「ポンッ!」と1ランクも2ランクもアップすることは間違い無し。秋にかけてまで、製造メーカーや販売店、そのほかユーザー団体やキャンプ場などが主催するものが各種あるので、ネット検索するだけでもそれら情報が引っかかってくるだろう。最近はFacebook上での告知が盛んかもしれない。



さてそんな中、購入後間もないピッカピカのジル520ちびっ子連れ若夫婦がいた。着くなりキャンピングカーへの七夕デコレーションが始まる。笹は子供が幼稚園で作ったもので、電球は全てLED、一晩点けっ放しでも全く問題ないといい、なんだか座り心地の良さそうなベンチまでセットして準備万端。

ところが…、主催者側から会場である施設の食事処やアミューズメントで使えるチケットが大量に配布されていたので、何も用意しないで乗り込んで参加したというのだ。夕方になってお腹が減ってきたのに、会場のそれら施設は閉店…、困り果てる。こんな所に、悪天候を見越し直前まで躊躇していたことがうかがわれてしまう。

でも大丈夫! だってここはキャンピングカーを共通項にしたキャンプ大会の会場なのだから。早速勇気を振り絞り、大人数で宴会をしている人の所へ挨拶をしてみると、その瞬間「いらっしゃ~い、早く椅子持っておいでっ!」その間数秒。

というわけで、やっぱりたまには大人数でのキャンプ大会に参加するというのも、いいものだなというのを実感するのだ。もちろん、キャンピングカーを生かした濃厚な家族だけの時間も最高だけどね。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第120回】キャンピングカーの必需品。サイドオーニング


サイドオーニングはバンコンやキャブコンなどのエントランスドア側のルーフに近いところに取り付けるもので「巻き取り式の車用タープ」といったらイメージしやすいでしょうか。日除け、雨よけのための装備です。

 キャンプ場に車を停めたら、サイドオーニングを出して、テーブルやイスを並べると、それだけでキャンプ気分が盛り上がるプライベート空間が生まれます。

 サイドオーニングは、専用のハンドルを使ってクランクを回し出し入れをします。最近は電動タイプも普及してきて、スイッチひとつで操作できるようになりました。

キャンピングカーパーツ ♯021501 Dometic サイドオーニング PW-1500 3.5m

♯021501 Dometic サイドオーニング PW-1500 3.5m
価格:92,880円
本体サイズ:3500×140×85mm

サイドオーニングにはさまざまな関連アクセサリーがあります。そのひとつがパネルです。サイドオーニング本体は天面を覆うものですが、さらにフロントを覆うことのできるフロントパネルがあります。

キャンピングカーパーツ ♯021421 FIAMMAブロッカー

♯021421 FIAMMAブロッカー
価格:16,740円

サイドオーニング本体につなげることで、さらに雨よけ、日除けになるとともに、目隠しになりプライバシーを確保してくれます。

 サイドにも取り付けることができるパネルがあり、サイドオーニング+3方向を覆えばキャンピングカーのほかにもう一部屋のできあがり。こんなふうに使うことができるのがサイドオーニングのいいところです。

 また外装の高い位置に取り付けてあるので樹木にぶつけて破損したり、経年変化によって劣化して色あせたり、欠けたりする部分もあります。そんな部分の交換パーツもいろいろと出ています。本体のエンドキャップカバー、ウインチカバー、本体と脚をつなぐレッグジョイントなどさまざまな交換パーツがあります。

 ウォールフッキングレグはサイドオーニングの足を地面ではなく、ボディに取り付けるためのものですが、このパーツはプラスチック製で紫外線による経年変化などで劣化して動きが固くなったり、欠けたりします。同じものに交換してもいいですが、アルミ製のものに交換すると強度が上がるとともに動きがスムーズになります。

キャンピングカーパーツ ♯021362 FIAMMAアルミウォールフッキングレグ2P

♯021362 FIAMMAアルミウォールフッキングレグ2P
価格:4,968円

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第119回】薪で調理するには下準備が大事


薪で火力を調節するのは難しい。やりたければ距離を離したり、結構目が離せなくて忙しくなる。そこで導入したいのが鋳物のもの。最近では鋳物のスキレット流行りで、スーパーなどでもキャンプにちょうど良い20センチサイズがフタ付きで手に入ることも多いので、キャンピングカーの外部収納庫に入れて置いてみてはいかがだろうか。

個人的には、ダッヂオーブンよりかなり使いでがあると感じているのだが、それはファミリーのために大人数用の調理をしない悲しい生活になってしまったからだろうか…。

それはさておき、薪で調理する時に問題なのは、調理後に鍋下にススがこびりついて辺り構わずススだらけにしてしまうこと。これを根本的に防ぐ方法はガス化して燃えているものでない以上避けようがないのだが、よくある中性洗剤などを外面に塗って置いて乾かしておくのが有効。やってみるとわかるが、片付けの時きっと驚くに違いない。

理由はよく知らない。想像のみで言えば、界面活性剤が何らかの作用をしていると思われるのだが、間違っているかもしれない。いずれにしても、手に入りやすいというよりおそらくキャンピングカーのキッチンに1本載っているのではないかと思われるので、薪の上で調理器具を使うときはお試しでもいいのでやってみてほしい。

調理は、材料を放り込んでフタをして放置…、が自分の基本。あとは道具がちょうどよくやってくれると思っている。今回は、オリーブオイルたっぷり目にソーセージをスライスしたものの上にトマトスライスとチーズを載せ塩コショウしただけ。

ご機嫌な仕上がり具合だが、案の定ウッドストーブの下の切り株が燃え始めた。薪で調理する場合その底面がめちゃくちゃ輻射熱で加熱されるので、厚手の鉄板を敷くとか石の上で作業しよう。間違っても芝の上などでやらないように、あっという間にも燃え枯れてしまいます。枯葉の上でやると…、言わずもがな。

スキレットなど鋳物が焚き火でいいのは、その剛火とも言える強い直接の炎の中に放り込んでおいても道具として負けないこと。焚き火遊びをしたい時の強い味方なのだ。

また蓄熱効果もかなりあるので、薪を足してさらに焼き続けるという作業も簡単。グラスを交わしながらのんびりつまみを焼くなどという作業にメチャクチャ適しているのである。また、どでかい焚き火だと燃料も大量に必要だが、ウッドストーブだとほんのちょっとで火遊びができるというのも、ナイトキャップ時には最大の魅力。

着火から仕上がり、燃え移ってしまったダメな部分の顛末は見ての通り。

そして、小型のウッドストーブを是非キャンピングカーの下駄箱の片隅にでも載せて置いてほしいと思う理由がコチラ。燃焼が終わった状態の燃えかすとストーブ本体の状態。そう、かなり完全燃焼に近く綺麗に燃えるのでうまくすると灰だけでカスはほとんどなく、ストーブ本体も汚れがほぼ付かず特別な掃除が必要ないくらいなのだ。

というわけで、キャンピングカーのサイドオーニング下ダイニングテーブルの上に、ウッドストーブを置く。普段はアルコールストーブを中に入れ利用、夜は地面でちょっとだけ焚き火遊びに興じる、いかがでしょうか、かなりお手軽にアウトドア気分が満喫できますよ。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第118回】車内の電気をまかなうサブバッテリー


キャブコンなどのキャンピングカーにはメインバッテリーとサブバッテリーの2種類のバッテリーが搭載されています。

 メインバッテリーはいわゆる車のバッテリーのことで、エンジンを始動させ、ヘッドライトやパワーウインドウを動かすための電力供給源になっています。

 通常、バッテリーというとこのメインバッテリーのことを指します。エンジンが始動した後は、エンジンの力でオルタネーター(発電機)が回って電力を生み出し、メインバッテリーへの充電もおこなわれます。

キャンピングカーパーツ ♯201037 ディープサイクルバッテリー 100Ah

バッテリー
♯201037 ディープサイクルバッテリー 100Ah
価格:32,076円(税込)
サイズ:タテ332×ヨコ174×高さ213mm
重量:約28.5kg

そしてもうひとつ搭載しているサブバッテリーがキャンピングカーらしい装備品です。こちらは、キャンピングカー装備の電気をまかなうものです。

 車のエンジンをオフにした状態で、車内の照明器具、冷蔵庫、水道ポンプなどを動かすために必要です。

 バッテリー単体のままで装備されることは少なくて、通常は走行充電器、インバーターとセットで装備されます。

 走行充電器は車のオルタネーターで発電された電気をサブバッテリーに充電。インバーターはサブバッテリーのDC12V(DC24V)をAC100Vに変換して、家庭用電気製品を車内で使えるようにします。

 さてそのサブバッテリーですが、車内に装備するには、密閉式で充電時にガスが発生しないディープサイクルバッテリーを選びます。安定した電圧を維持して、頻繁な充放電と深放電に強いのが特徴です。使い方にもよりますが、3~5年で寿命がくるので交換が必要です。

 最近は家庭用エアコンを装備するキャンピングカーもあり、サブバッテリーを2本、3本と積んでいる車も増えてきました

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp