函館観光のベース基地として利用できる 自然豊かな無料オートキャンプ場


北海道北斗市にある「湯の沢水辺公園キャンプ場」は、茂辺地川中流に位置する自然豊かな無料キャンプ場。魅力的な観光スポットが集まる函館中心部や、北海道クルマ旅の起点となる函館フェリーターミナルからクルマで40分ほどの場所にあり、函館観光のベース基地としても利用価値が高いキャンプ場です。

函館エリアから西に向かって、左手に函館湾を眺めながら国道227号線~228号線を走ると、函館から離れるにつれて徐々にクルマが少なくなり、都市部の喧騒とは無縁の北海道らしい自然豊かな風景が広がってきます。茂辺地市街で228号線を右折して道道29号を茂辺地川上流に向かい、10分ほど走ると「湯の沢水辺公園キャンプ場」に到着します。

本州のオートキャンプ場は1泊6000~7000円が相場ですが、このキャンプ場は、美しく整備された区画サイトを無料で利用できるのが最大の魅力。場内には50張り分のテントサイトのほかに美しい芝のオートサイト35区画が完備され、好きな区画にクルマを止めてサイドオーニングやタープ、テーブル&チェアを設営できます。周囲を森林と川に囲まれた静かな環境で、近くにはハイキングや自然観察を楽しめる「茂辺地自然体験の森」もあり、アウトドア好きにもピッタリ。5月中旬から下旬にかけてはキャンプ場内に美しい八重桜が咲き誇り、桜の下でキャンプを楽しむことができます。

設備は、炊事場、トイレ、自動販売機のみですが、茂辺地市街までクルマで約6km、日帰り温泉「七重浜の湯」まで約17kmで行けるので、買い出しや入浴でそこまで不便を感じることはありません。何より、これだけ自然環境に恵まれたオートキャンプ場を無料で利用できるというのが素晴らしい! 大切なフィールドを守るために、ゴミの持ち帰りなどマナーをしっかり守って利用することを心がけましょう。

 

キャンプサイトは予約不要で利用できますが、2023年度は公園敷地内で熊が目撃されたため残念ながら閉鎖になっています。来年度以降キャンプ場に訪問する際は、事前にネットで情報を確認するか電話で開設状況を問い合わせるのがお勧めです。

 

(データ)

住所 北海道北斗市茂辺地市ノ渡462-1

電話番号 0138-73-3111(北斗市役所建設部都市住宅課)

開設期間 4月中旬~10月下旬

営業時間 チェックイン/チェックアウト時間なし

料金(1泊) 無料

※ペット可、ゴミ持ち帰り

https://www.city.hokuto.hokkaido.jp/docs/2425.html#yunosawa

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

網走市街を見下ろす天都山(てんとざん)の絶景キャンプ場


北海道・網走エリアの中心部から、南西に向かってクルマで10分ほどの場所にあるのが、国の名勝にも指定された絶景スポット「天都山(てんとざん)」です。斜里岳・海別岳・知床連山・オホーツク海など、360度の大パノラマを楽しめる天都山の中腹には、東京ドーム23個分の広大な「北海道立オホーツク記念公園」があり、公園のメイン施設として北海道でも有数の高規格オートキャンプ場「てんとらんど」が整備されています。

キャンプサイトはオホーツク海や知床半島を望む斜面に開かれていて、どのサイトからでも絶景を楽しむことができます。100㎡の広さを持つ「プライベートサイト」は、AC100V電源(15A)と個別のシンク付き。駐車スペースは5.5m×2.5mの広々サイズなので、ほとんどのキャンピングカーは問題なく利用できます。ほかに、15m×3mの駐車スペースを備えた「キャンピングカーサイト」も用意されていて、大型キャンピングカーやキャンピングカートレーラーも利用可能。こちらも、各サイトにAC100V電源(15A)と個別シンクを完備しています。プライベートサイトとキャンピングカーサイトの両方にペットサイトが用意されているので、ペット連れのキャンピングカーユーザーも安心です。

屋外に遊具広場やドッグランが完備されているほか、センターロッジ(管理棟)にも、無料で遊べる卓球台、ビリヤード台、キッズコーナーがあり、遊び盛りの子どもがいるファミリーにも最適。無料で利用できるシャワールーム(男女各4ブース)やフリーWi-Fi、コインランドリーなど、設備の充実度は文句なしです。

美しく整備されたキャンプサイトで、オホーツク海の絶景を眺めながら快適なキャンプを楽しみ、夜には高台のサイトから息をのむほど美しい網走の夜景を堪能する……。そんな素晴らしいロケーションにありながら、市街地までクルマで10分ほどなので、食材などの買い出しにも不便を感じることはありません。初心者からベテラン、ファミリー、2人旅まで、幅広い層のキャンパーにお勧めできる、道内最高ランクの高規格キャンプ場です。

 

(データ)

住所 北海道網走市字八坂1番地

電話番号 0152-45-2277

開設期間 4月下旬~10月中旬

営業時間 チェックイン13:00~、チェックアウト~翌10:00

料金(1泊) 施設維持費:中学生以上600円~・小学生300円~+プライベートサイト1400円~/キャンピングカーサイト2000円~(料金はシーズンによって変動)

※ペット可(オートサイトの一部のみ)、ゴミ処理可

https://www.tentland.or.jp/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

富良野の田園風景とラベンダー畑を同時に堪能できる


広大な大地を鮮やかなパープル一色に染め上げるラベンダー畑は、北海道・富良野エリアの夏の風物詩です。ラベンダー畑でもっとも有名なのは、北海道空知郡中富良野町にある「ファーム富田」ですが、実はその近くにも開放感あふれる景色とラベンダー畑を同時に堪能できる穴場的スポットがあります。それが、ファーム富田から900mほど(徒歩12分)の場所にある、中富良野町営の「北星山ラベンダー園」。全国で唯一リフトが設置されたラベンダー畑です。

標高約310mの北星山は、6月から8月の夏シーズンは「北星山ラベンダー園」、1月から3月の冬シーズンは「北星スキー場」として無料開放されている、中富良野町のシンボル的なスポットです。夏の観光シーズンになると、4種類のラベンダー、ひまわり、マリーゴールド、サルビアなどの花々が、山の斜面いっぱいに咲き誇ります。このラベンダー園の最大の魅力は、一面に広がる色とりどりの花々を眺めながら、観光リフトで約7分の空中散歩を楽しめること。リフトの上からラベンダー畑を鑑賞できるのは、全国でもこの「北星山ラベンダー園」だけです。

リフトを降りて山頂にある展望スペースに立つと、目の前に360度の大パノラマが広がります。山の中腹には一面のラベンダー畑、その向こうには富良野盆地の穏やかな田園風景と十勝岳連峰。それらの景観が三位一体となって、この場所でしか味わえない圧倒的な開放感を生み出しています。

山のふもとには、100台分の広い駐車場とトイレ、ラベンダーのドライフラワーやラベンダーの香袋などが購入できる土産物店が完備されていて、敷地内の噴水では子どもたちが水遊びに興じています。富良野エリアを訪れた際は必ず立ち寄りたい、開放感あふれる景色を堪能できる穴場的スポットです。

 

(データ)

住所 北海道空知郡中富良野町宮町1番41号

電話番号 0167-44-2133(中富良野町役場)

開設期間 6月下旬~8月中旬

営業時間 9:00~17:00

定休日 年中無休(冬季はスキー場として営業)

入場料金 無料(リフト往復:高校生以上 400円、小・中学生 200円)

駐車場 100台(無料)

https://nakafukanko.com/life/lavender

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

遊びの要素が盛りだくさんの ファミリー向けキャンプ場「サンピラーパーク森の休暇村オートキャンプ場」


北海道・道北エリアの中心部にある名寄(なよろ)市。旭川市街、日本海側、オホーツク海側など各方面へのアクセスも良く、国道40号線をひたすら北上すれば、日本最北の町・稚内にたどり着くことができます。そんな名寄市にある「北海道立サンピラーパーク」は、東京ドーム約14個分の敷地を持つ広大な道立公園。園内には、「森の休暇村オートキャンプ場」が併設されていて、美しい芝生のテントサイトでオートキャンプを楽しめます。

AC電源・バーベキュースペース付きの区画サイトが1泊3300円で利用できる、リーズナブルな価格設定も大きな魅力です。芝のキャンプサイトは、1区画のスペースがかなり広くとられていて、混雑していてもプライベート感をしっかり確保できます。場内には炊事場やトイレのほか、無料で利用できるシャワーも完備され、快適度も言うことなしです。

遊びのバリエーションが豊富にそろっているのも、キャンプ場の魅力のひとつ。自転車やマウンテンバイクを無料レンタルできるほか、子供向けのミニ縁日も不定期で開催されます。広大なサンピラーパーク内には、悪天候でも遊べる屋内の児童遊具や、ふわふわドームなどの屋外大型遊具が完備されているので、小さな子供のいるファミリーキャンパーにもピッタリです。

 

公園の敷地内には、映画「星守る犬」のロケ地に使用された広大なひまわり畑もあり、毎年8月には満開のひまわりが咲き誇る風景を堪能できます。キャンプ場は「なよろ市天文台きたすばる」に隣接していて、サイトからも美しい星空を眺めることができます。

「AC電源付きの広い区画サイトで快適にキャンプを楽しめる」「子供が喜ぶ遊びの要素がそろっている」「キャンプサイトから満点の星空を眺められる」「ペット同伴・ゴミ処理OK」など、様々な魅力が詰まった「森の休暇村オートキャンプ場」。夫婦からファミリーまで、幅広いキャンパーに愛されているお勧めのフィールドです。

 

(データ)

住所 北海道名寄市字日進

電話番号 01654-3-9555(現地センターハウス)

開設期間 4月下旬~10月下旬(冬季はコテージのみ利用可能)

営業時間 チェックイン15:00~、チェックアウト~翌10:00

料金(1泊) 3300円

※ペット可、ゴミ処理可(有料)

http://www.morino-kyukamura.jp/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

かなやま湖を見下ろす高台にある快適なオートキャンプ場


日高から国道237号線で富良野方面に向かう途中にあるのが、南富良野町。札幌や苫小牧港フェリーターミナルから富良野観光に向かう際に必ず通るこのエリアには、「道の駅南ふらの」、映画「ぽっぽや」の舞台となった「幾寅駅」、自然豊かな「かなやま湖」などの観光スポットが点在しています。

 

大自然に囲まれたエリアだけあって、もちろんキャンプ場も充実。かなやま湖の湖畔には雄大なロケーションの中でテントキャンプを楽しめる「かなやま湖畔キャンプ場」、湖から少し離れた高台には「かなやま湖オートキャンプ場」があります。

今回紹介する「かなやま湖オートキャンプ場」は、かなやま湖と湖畔キャンプ場を見下ろす、自然の地形を活かして作られた広大なフィールドです。美しく手入れされた芝生のサイトは、AC電源付きのスタンダードサイト(63区画)とAC電源・炊事場付きのキャンピングカーサイト(6区画)の2種類。山の斜面の高低差を利用したキャンプサイトは、混雑時でもプライベート感がしっかり確保されていて、どのサイトを利用しても落ち着いて過ごすことができます。

 

広さは、スタンダードサイトでも十分過ぎるほどで、キャンピングカーを止めて横にタープを設営してもまだまだ余裕があります。さらに、キャンピングカーサイトは、スタンダードサイトの約1.7倍の広さ。管理棟に売店やシャワー(宿泊者無料)、コインランドリーがあるほか、日帰り入浴可能な「かなやま湖保養センター」(入浴料:大人410円、小学生200円)も徒歩圏内にあり、初心者でも快適にキャンプを楽しめます。

かなやま湖まで散歩をしたり、湖で水遊びをしたり、カヤックをしたり、キャンプ場内にあるドッグランで愛犬を遊ばせたり……。大自然の中にあるこのキャンプ場では、雄大な自然を肌で感じながらゆっくり過ごすのがお勧めです。

(データ)

住所 北海道空知郡南富良野町字東鹿越

電話番号 0167-52-2002(現地管理棟)

開設期間 5~9月

営業時間 チェックイン13:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(1泊) 入場料:大人 830円/小学生410円/幼児無料+サイト料:スタンダードサイト3140円/キャンピングカーサイト4190円

※ペット可、ゴミ処理可

https://www.town.minamifurano.hokkaido.jp/all-facility/autocamp/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/