【第100回】車内の靴の整理に困っていたら、吊り下げ式のオーガナイザーが便利


日本では、キャンピングカーの車内に靴を脱いで入るのが一般的だ。そのため脱いだ靴を置く場所が必要になる。

 人数の多い家族だったりすると6、7人分の靴となりエントランスドアの下が靴だらけで足の踏み場がなくなることはよくある。

 キャブコンなどでシューズボックスを装備する車もあるが、大人数になると靴の出し入れが面倒になる。

 さらにバンコンや軽キャンパーなどではスペースが限られているために靴を置く場所、収納する場所がほとんどない。

 そこで役に立つのが壁掛け式の「Camp-4シューズオガナイザー」だ。靴を収納するポケットが10か所あり計10足の靴を収納できる。それぞれ分かれたポケットごとに靴を入れるから出し入れしやすい上に、自分の靴かどうかの見分けもすぐにつく。しかも壁掛けなので、場所を取らずスマートに収納できる。

 正面にはファスナーで開閉できるカバーが付いていて、カバーを下ろせば中の靴は見えないから見た目もスッキリ。

 カバーをした状態でも通気が保たれ、内部が蒸れないように、換気穴が付いているなど細かいところも行き届いている。

キャンピングカーパーツ ♯919239 Camp-4 シューズオーガナイザー

吊り下げ式なので、フックを取り付ける場所があれば車内のどこにでも設置ができるのがいい。使わないときは丸めて収納しておけるので邪魔にならない。

 また、靴入れとしてつかうだけでなく、小物入れとしてなどアイデア次第で靴以外の収納に使うこともできる。

 車内で置き場所に困るテレビやエアコンなどのリモコンや、鍵の置き場所などにしてもいいだろう。

キャンピングカーパーツ ♯919239 Camp-4 シューズオーガナイザー

アクセサリー
♯919239 Camp-4 シューズオーガナイザー
価格:7,560円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第99回】キャンピングカーを手にしてどこに行こう


バンテックが発行する、キャンピングカーのための教則本をベースに進めてきたこのコラムにおけるシリーズも今回で最終回。その集大成はキャンピングカーの車としての話ではない。

キャンピングカーを手に入れたその先、「何をするか?」がイメージできない人も多いようだ。どうやらそれは、それまでにキャンプという生活スタイルが身に付いていなかったり、通常の旅行の移動手段を置き換えたりだけだったりすることによるものかもしれない。

ただキャンピングカーの可能性は色々で、単にキャンプに使うだけでなく旅グルマとして利用してもかなり有効。というよりそれを利用しない手はないのではとすら思えてならない。乗用車として利用するだけでも快適だけど、もっと積極的にそれを使いこなしてみてはいかがだろうか。

キャンピングカーで旅をする時、まず第一にいつでも家族がみんなで寝られるということが大きな利点だが、高速移動中のサービスエリアや街道沿いの道の駅、そういった公共的施設を利用するのがごく一般的だし誰しもの頭にも浮かぶことだろう。

とにかくキャンピングカーの楽しさを知るためには、積極的に表に乗り出すことが大事。もちろんそこには家族の安全だったりプライバシーの確保だったり、もちろんリーズナブルでコンフォータブルでフレキシブルであることも重要。

そんな都合のいい施設が世の中にあるのか…、あるのだ。それはここ最近急激に施設数を増やしている「RVパーク」である。これは日本RV協会が運営するくるま旅の中で発展し続けているシステムで、バンテックにも京都店横に1つ施設を設けている。写真はその風景。

利用に際しては色々制約がある。その大きなものは宿泊用のテントは張れない、屋外での火を使った調理はできないなどであるが、予約はほとんどのところがインターネットを通しウェブ予約できたり、当日電話受付である。ということはスマホ1つで事足りるわけだ。

もちろん入退場時間などの制約も、普通のキャンプ場利用などに比べたらかなり自由度が高く、利用料金も1000~2000円。これで管理された場所での安全な就寝スペースが確保でき、通行者からの目にさらされることもほとんどなくなりプライバシー的にも安心。

キャンピングカーだけでなく、乗用車、ミニバンのようなものでの車中泊で利用することも十分快適であり、サイドオーニングやサイドテントの利用は可能である。もちろんそのスペースは施設側に必ず用意されているのである。

そもそも施設を設置する要件として、24時間使えるトイレやゴミ処理施設、水が使える流し等の設置が含まれているので、利用料金内でそれらを活用することができる。特にゴミの処理が可能なのは、車で旅しているときに大きなメリットだろう。

場合によっては入浴施設が併設されていたりコインシャワーなどを設置していることも多く、もちろん周辺に温泉施設があるなどの条件を満たしているところが多く、さっぱりして生活を続けることができるのだ。

ほとんどのRVパークには、時間制の電気を供給できるスタンドが確保され、サブバッテリーの充電やタップリの電力での調理などができるのも利点。写真のようなスタンドがない場合でも、施設の基準に電源供給が含まれているので、料金体系は別にはなるが必ず利用できるはずだ。

いかがだろうか、このような施設が全国にすでに100箇所以上用意され、中にはかなり街中の繁華街に隣接するような施設もある。前述のバンテック京都店などは、それこそ京都見物をするのに絶好の位置だし、歩いてすぐのところにコンビニがあり街道にはファミレスや居酒屋、スーパーなどもあるのだ。泊まってみると快適すぎると思うくらいである。

もちろん野趣タップリのような施設もあるので、いきなりエキスパート的なキャンプを始める前に体を慣らすような気分で、全国に点在するそのような施設めぐりから始めてみてはいかがだろうか。何度かやっているうちに、キャンピングカーの快適性や使う楽しさがドンドン増してくるのを理解できるはずだよ。

くるま旅RVパーク
http://www.kurumatabi.com/rvpark/

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第98回】ロングセラーを続けたS-4から新たなウインドウD-Luxへ


キャンピングカーのウインドウには採光、換気、断熱など高い性能が要求される。これまでキャブコンなどでは、ドメティックのS-4ウインドウが主流だったが、あらたにD-Lux(ディーラックス)が登場し、新しい車に次々と採用されている。

 D-Luxの特徴のひとつはフラットパネルデザインにより凹凸がなく、ボディとの一体感が高いところ。じっさい、車両に装備されたウインドウをみると、フレームとボディ面が同じ位置にあってフラットに見え、車のデザインを損なうことがない。アクリル二重窓部分も外側に出っ張っていない。

 S-4でも評価の高かった断熱特性はさらに向上し、車外からの暑さ、寒さを防ぎ、車内の結露も防止してくれる。

 操作の部分でも進化をしており、ウインドウの開閉部分にはステンレス製の無段階ステーを採用。ウインドウを開けるとステーによって固定位置が無段階で調節できる。

 また車内側にはシェードと網戸がついているが、そのどちらもが無段階で操作可能。これまでのように決まった位置でしか固定できない、ということはなくなった。

 さらに軽量化と耐久性を向上していて、これからますます採用されていくことが見込まれるウインドウである。

 ウインドウのサイズ表記はボディカット寸法となっているので、注文する際には取り付け場所のサイズをよく確認すること。

 サイズは、全11種類。サイズ、価格について詳しくはキャンピングカーパーツセンターのウェブサイトをチェック。

 適合壁厚は35~43㎜前後。アウターフレーム色は、ライトグレー。インナーフレーム色は、クリームとなっている。

キャンピングカーパーツ ♯032072 SEITZ 押出ウィンド D-Lux 500×300キャンピングカーパーツ ♯032072 SEITZ 押出ウィンド D-Lux 500×300

ウインドウ
♯032072 SEITZ 押出ウィンド D-Lux 500×300
価格:43,200円

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第97回】国産キャブコンの可能性を高めたノーブルシート


国産キャンピングカー、モーターホームの主流はカムロードをベースにしたモデルといって間違いはない。カムロードはキャンピングカー専用シャシーだけありその利点は数知れないが、普通に作るとどうしても煮詰めきれない部分があった。

その1つが、運転席直後のキャブ段差部分のスペースを有効に活かしきれないこと。さらに、構造的にキャンプ中にフロントシート部分のスペースもうまく利用できないということも起こってしまっていた。

そういった問題を解決するために編み出されたのがノーブルシートで、走行時には折りたたんでコンパクトなシートになり、キャンプ中にはフロントシートを前に倒すことによって出来るスペースに前方スライド、足元も広々としたリクライニングソファとして利用できるようにした。

もちろんそれら操作は、キャンピングシェル側からすべて簡単に行なえるようフロントシートリクライニングレバーを拡張し、バンク下に新たなケーブルが増設されているので、たとえ雨の日であっても外に出る必要もなく濡れることなくシートアレンジを完了することができる。

またこのセカンドシートになる部分は、フロントシート側からも折りたたみ作業ができるように設計されているので、移動するときにサッと片付けることもでき、キャンプ・運転時での利用のしやすさに十分配慮されているのである。

極論を言えばこの機能は、限られたキャブコンのスペースを最大限有効活用させる、とにかくリヤに位置する固定ベッドを広く保ちたいというレイアウト上の目的から生み出されたアイデア。おかげで、寝心地の良いクイーンサイズのベッドが設けられたわけだが、ベッドマットをわざわざ縦方向にセパレート化し横に寝ている人の寝返りの影響が出なくしたり、徹底的に寝心地にこだわったスプリング機構を組み込んでいるのも、ノーブルがこだわりを見せている部分でもあるのだ。

そして注目すべき点は、バンクベッドとの位置関係である。通常バンクベッドは就寝定員を確保するという点から、キャンピングシェル後方側へグッと延長させ利用する機構が取られることが多い。しかしノーブルの場合はすでにリヤに広大な就寝スペースがあるためそういったことをあえて行なう必要が少ない。

結果として、バンクベッドで誰かが就寝中であっても、前方にスライドし設置したノーブルシートで普通に座ってくつろげるヘッドクリアランスが確保されている。この使い勝手は少し長めのキャンプをすると有り難さを実感すると思う。なにしろ、ベッド状態のままのバンクベッドであっても手間なくそのまま移動もできるしくつろぐこともできるのだから。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第96回】面発光で人気のLEDにタッチモデルが新たに登場!


ムラのない面発光で周囲を均一に照らすLED照明・モビライト。日本国内ではバンテックのキャンピングカーにいち早く標準装備として取り入れられた。

 その後、モビライトを製造するNittohは、2015年のドイツ・デュッセルドルフのキャンピングカーショー「キャラバンサロン」に初出展し、モビライトを展示。生活の中でも光にこだわっているヨーロッパの人たちにも認められ、2016年にはヨーロッパの大手キャンピングカーメーカーに正式採用された。

 このように国内外で注目を集めているモビライトだが、これまで60㎜角と150㎜角のサイズがあり、どちらも色温度は3000K(ケルビン)だった。3000Kとは日の入り1時間前の太陽の明るさと同等で、車内でくつろぐのにちょうどいい明るさだ。

 そこに新たに加わったのが色温度5000Kのwhiteモデル。5000Kとは昼白色と呼ばれる太陽光に近い色で、車内で本を読んだりするのに適している。

 そして今回紹介するのは「LED拡散照明 モビライト60 タッチモデル warmwhite」で、発光面全体がスイッチになっていて指先でタッチすることでオンオフができるようになった新製品だ。さらに触れ続けることで無段階で明るさ調節ができる。

 スイッチが別に必要ないので施工が簡単。モビライトの特徴である薄型、シームレスというデザインを損なうことなく使える。明るさを自由に調整できるのでベッドの照明などに適しているだろう。

 タッチモデルに関しては、現在は60㎜角のみで、warmwhiteとwhite(♯211144)の2色展開となっている。

キャンピングカーパーツ ♯211108 LED拡散照明 モビライト60タッチモデル warmwhite

LED照明
♯211108 LED拡散照明 モビライト60タッチモデル warmwhite
価格:5,400円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp