【きりたっぷ岬キャンプ】無料で使用できる 車中泊OKの絶景キャンプ地


北海道の厚岸と根室の間に位置する浜中町は、手つかずの自然が残るエリア。なかでも、雄大な太平洋に突き出した霧多布半島の東端に位置する霧多布岬(きりたっぷみさき)は、北海道の大自然を体感できる景勝地として人気を集めています。周辺には売店や食堂、駐車場が整備され、太平洋の荒波を見下ろす展望台や岬突端の灯台からは、タイミングがよければ野生のラッコやアザラシの姿を観察することもできます。

そんなワイルドなロケーションの霧多布岬から徒歩5分の場所にあるのが、「きりたっぷ岬キャンプ場」です。北海道には数えきれないほどのキャンプ場が点在していますが、その中でもここのロケーションは随一! 高台に開かれたキャンプ場の、18棟のバンガローに囲まれた広大な草原のテントサイトから、太平洋の大海原を一望することができます。場内には、水洗トイレ、炊事場、ドッグランが完備されていて、設備は決して新しくはないものの清潔に管理されているので、旅人には十分です。

驚きなのは、これだけロケーション抜群のキャンプ場なのに無料で使用できるということ! 海を見下ろす草地にはテント100張ほどのスペースが確保されていて、キャンプ料金は無料。キャンプサイトにクルマを乗り入れることはできませんが、キャンピングカーは駐車場での車中泊が許可されています。バンガローは有料になりますが、1泊1760円と格安なので、たまには趣向を変えてバンガローに泊まってみるのもいいかもしれません。

周囲に何もない、ある意味北海道らしい環境が魅力のキャンプ場ですが、ゴミ処理可能(町指定の有料袋を使用)、ペットOK、温泉施設まで2.5kmと、利便性も文句なし。キャンプ場に集うのは、ライダーやチャリダー、車中泊ユーザーなどが多く、旅人同士で交流や情報交換をする光景がよく見られます。

波の音を聞きながら眠りにつき、夏の早朝は漁船のエンジン音で目を覚ます。そんな贅沢な時間の過ごし方をしてみたい人にピッタリの、北海道らしいフィールドです。

 

(データ)

住所 北海道厚岸郡浜名町湯沸41番地

電話番号 0153-62-3726(霧多布温泉ゆうゆ)

開設期間 6月上旬~10月上旬

営業時間 チェックイン/チェックアウト:指定なし

料金(1泊) テント・車中泊:無料、バンガロー:1760円

※ペット可、ごみ処理可

https://www.townhamanaka.jp/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/