【第253回】DIY心をくすぐる キャンピングカーパーツ その⑮


キャンピングカーは移動が多い乗り物なので、シートはとくに重要です。身体に合ったシートは旅の疲れを半減してくれるので、ホールド性や乗降性などが重要になります。またベッドを兼ねたシートでは寝心地が気になりますよね。キャンピングカー用のシートは前後スライドしたり、背もたれが倒れてフルフラットになります。今回はそんなシートを紹介していきます。

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♯062273

RECARO LX-F IL110H(シートヒーター付)

価格:162,800円

 

●サイドにレザーをあしらい、中央部分にはメッシュ素材を採用、さらにシートヒーターとポンプ式のエア・ランバーサポートを装備しています。

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♯062275

RECARO ERGOMED-MV

価格:158,400円

 

●腰痛予防と疲労軽減を重視したスタンダードなレカロのエルゴノミクスシートです。シートクッションにフラットタイプを採用。

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♯062278

RECAROシート用シートレール

価格:24,200円

 

●レカロシートを車体に取り付けるための専用レールです。フィッティングには欠かせないパーツで、シート座面は少し高くなります。

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♯062290

FASP対面対座シート W900 台座付

価格:250,250円

 

●キャンピングカーでポピュラーなシート台座で、前後スライド、横スライド、座面のバラフライ機構を備えています。幅の違いで3タイプあります。シートベルト付属。

 

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♯062300

i-seat T-REVO(アイシート ティーレボ)

価格:要問い合わせ

 

●スタンダードタイプのバタフライシート。前向き、フルフラット、格納状態へと動かすことができます。

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♯062301

i-seat REVO(アイシート レボ)

価格:要問い合わせ

 

●標準的なレボシート。安心の国産商品で三点式シートベルトを装備。前向き乗車状態では成型された座面、ベッド状態ではフラット面になるように調整ができます。

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♯062302

REVO seat(レボシート)

価格:要問い合わせ

 

●純国産のキャンピングカー用ベッド兼用シート。前・後ろ向きシート、ベッドになり、展開操作も簡単。ベッド展開時の高さは390㎜、340㎜から選べます。

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浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第187回】シートカバーで長距離運転を快適にする


キャンピングカーで全国を旅をしていると長距離移動がつきものです。そこで気になることのひとつに運転席のシート問題があります。やはり快適に長距離を移動するためには、体に合ったシートは重要です。

 とくに腰痛持ちの人は、そのシートの具合によって旅の楽しさが半減してしまうこともあります。

 私も日本一周の旅にでかけたときに、多いときは一日に500kmを越える長距離移動をしていましたから、シートの重要性は実感しています。しかも人それぞれ体型が違いますから、シートの固さやホールド感など好みもいろいろあります。

 こだわる人はレカロなどのシートに載せ換えるようですが、一脚あたり9万円~15万円くらいするので、なかなか手が出しづらいですよね。

キャンピングカーパーツセンター 062275 レカロシート ERGOMED-MV

♯062275
レカロシート ERGOMED-MV
価格:158,400円
※受注発注商品

 そこでもっと安価で手軽に改善できるのがシートカバーです。シートの上からかぶせるだけで腰などをサポートしてくれます。

「汎用バケットシートカバー(♯062281)」はキャブコンやワンボックスのシートなどさまざまなタイプのシートに合うシートカバーで、サイドサポートとランバーサポートのクッションがつきます。

 腰の部分や座面などシートとの間にはさらにタオルなどを詰めることができるので、自分の体型に合った形にすることが可能です。

 フリーサイズの汎用品なのでほとんどの車種に適合。背もたれと座面に凹凸をもたせて長時間の運転をサポートしてくれます。長距離移動の多いキャンピングカーオーナーにおすすめのアイテムです。

キャンピングカーパーツセンター 062281 汎用バケットシートカバーブルー

♯062281
汎用バケットシートカバーブルー
価格:9,900円

キャンピングカーパーツセンター 062281 汎用バケットシートカバーブルー

 腰とサイド部分をサポートしてくれるので、運転中のホールド感が増して、長距離運転を楽にしてくれます。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第97回】国産キャブコンの可能性を高めたノーブルシート


国産キャンピングカー、モーターホームの主流はカムロードをベースにしたモデルといって間違いはない。カムロードはキャンピングカー専用シャシーだけありその利点は数知れないが、普通に作るとどうしても煮詰めきれない部分があった。

その1つが、運転席直後のキャブ段差部分のスペースを有効に活かしきれないこと。さらに、構造的にキャンプ中にフロントシート部分のスペースもうまく利用できないということも起こってしまっていた。

そういった問題を解決するために編み出されたのがノーブルシートで、走行時には折りたたんでコンパクトなシートになり、キャンプ中にはフロントシートを前に倒すことによって出来るスペースに前方スライド、足元も広々としたリクライニングソファとして利用できるようにした。

もちろんそれら操作は、キャンピングシェル側からすべて簡単に行なえるようフロントシートリクライニングレバーを拡張し、バンク下に新たなケーブルが増設されているので、たとえ雨の日であっても外に出る必要もなく濡れることなくシートアレンジを完了することができる。

またこのセカンドシートになる部分は、フロントシート側からも折りたたみ作業ができるように設計されているので、移動するときにサッと片付けることもでき、キャンプ・運転時での利用のしやすさに十分配慮されているのである。

極論を言えばこの機能は、限られたキャブコンのスペースを最大限有効活用させる、とにかくリヤに位置する固定ベッドを広く保ちたいというレイアウト上の目的から生み出されたアイデア。おかげで、寝心地の良いクイーンサイズのベッドが設けられたわけだが、ベッドマットをわざわざ縦方向にセパレート化し横に寝ている人の寝返りの影響が出なくしたり、徹底的に寝心地にこだわったスプリング機構を組み込んでいるのも、ノーブルがこだわりを見せている部分でもあるのだ。

そして注目すべき点は、バンクベッドとの位置関係である。通常バンクベッドは就寝定員を確保するという点から、キャンピングシェル後方側へグッと延長させ利用する機構が取られることが多い。しかしノーブルの場合はすでにリヤに広大な就寝スペースがあるためそういったことをあえて行なう必要が少ない。

結果として、バンクベッドで誰かが就寝中であっても、前方にスライドし設置したノーブルシートで普通に座ってくつろげるヘッドクリアランスが確保されている。この使い勝手は少し長めのキャンプをすると有り難さを実感すると思う。なにしろ、ベッド状態のままのバンクベッドであっても手間なくそのまま移動もできるしくつろぐこともできるのだから。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第75回】同乗者の安全を確保するリライアンスシート


キャンピングカーといえど、基本は車。走行時は通常前向きに着座し、その全員がシートベルトをしていることが求められている。もちろんこの場合、前向きシートは3点式シートベルトが基本であり、国交省発表でも非着用時の致死率は着用時と比べ14.5倍となっているので重要な項目である。

バンテックが採用するリライアンスシートは、平成28年に施行された新安全基準をクリアしたシートフレームをすべての前向き座席に標準装備。ISOFIXではないがチャイルドシートの装着も可能で、乗る人を守るという取り組みが平成24年からなされている。

キャンピングカーの場合、着座するシートはベッド展開することも多く、この安全基準とどう折り合いをつけるかは設計段階でかなりの苦労が強いられるところ。

新基準ができた後、乗用車では運転席だけではなく助手席、リヤシートにもシートベルトリマインダーという警報装置を付けることが義務化されているが、キャンピングカーのカテゴリーにおいてはトラックやバス同様にフロントシートのみで保安基準を満たす。さらに、後ろ向きシートや横向きの場合はシートベルトの構成も2点式でよかったりする。

このおかげで、なんとかベッド展開を含めキャンピングカーらしいシート構成が可能になっている。何しろ“らしい”シートが使えないと、キャンピングカー最大の利点である快適な寝心地を実現することができないので、どこのメーカーも頭を悩ませていたのである。

また平成28年の警視庁とJAFの調べによると、フロントシートのシートベルト着用状況は一般道路・高速道路を問わず94%を超えているものの、後部座席での一般道路でのシートベルト着用率はわずか38%前後と非常に低い水準。

キャンピングカーは大事な家族を乗せ楽しい時間を一緒に共有するための道具なので、激しい運転をすることはないとしても、やはり後部座席でもきっちり3点式シートベルトをする習慣を家族全員で身に付けたいものである。

関連リンク:後悔しないキャンピングカー選び

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com