【第180回】ルーフベンチレーターに後付けシェード


ベンチレーターを装備しているキャンピングカーは多いと思います。とくにキャブコンなどは車内の熱気がルーフ付近に溜まって暑くなりますが、ルーフベンチレーターを開けることで熱気を逃がすことができます。さらにファン付きであれば効果大です。

 そんなルーフベンチレーターですが、使っている人の悩みのひとつに、朝になると眩しいということがあります。ルーフベンチレーターのカバーを閉めても、ルーフから車内に光が差し込んで安眠が妨げられるというわけです。

キャンピングカーパーツセンター ♯034116 マックスシェード

♯034116
マックスシェード
価格:16,524円

 そこで、車内側からルーフベントを覆う後付けのシェードの出番となります。マックスシェードは、後付けのルーフベンチレーター用のシェードです。本体は取付けベースとシェード本体に分かれています。

 ルーフベンチレーターの車内側の取り付けネジだけを外したら、マックスシェードの取付けベースを上から合わせて、外したネジを使ってネジ止め。そこにシェード本体をはめ込むだけなので簡単です。

キャンピングカーパーツセンター ♯034116 マックスシェード

 シェードは完全に閉めた状態でロック。ロックした状態でもサイドにある通風口から空気を取り入れることができます。ロックを外すと自動巻き取りで開いた状態に戻ります。

キャンピングカーパーツセンター ♯034117 マックスシェードプラスLED付き

♯034117
マックスシェードプラスLED付き
価格:20,196円

 LEDライト付きのタイプもあって、こちらは配線が必要です。本体の両サイドのLEDが室内灯になります。ちなみにあらかじめ取り付けられている配線は、黒いコードがプラス、白いコードがマイナス。日本とは違うので注意して下さい。

http://www.campingcar-partscenter.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000006504&search=034117&sort=

 マックスシェードは、マックスファンを作っているMAXX AIR社製のもので、マックスファンのアメリカサイズ、ヨーロッパサイズ(インターナショナル)に取り付けることができます。

 さらにマックスファン以外のベンチレーターにも付属のビスを使って取り付けることが可能です。

※車の形状によっては、操作ハンドルがシェードと干渉することがあり、別途加工が必要になります。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第172回】マックスファンがヨーロッパモデル車にも対応


ルーフベンチレーターは車のルーフ上に装備されているパーツなのでDIYで取り付け作業する場合、脚立などを使って高い場所で作業しなければなりません。そのため難易度の高いDIYに思われがちですが、取り付け方はすごく単純。ルーフ上に本体を載せてビス留め&コーキング、室内側からスペーサーを取り付け、ルーフをサンドイッチして固定するだけです。

 ルーフベンチレーターはヨーロッパモデルが400×400㎜、アメリカモデルが356×356㎜の開口部サイズと決まっています。サイズが合ったルーフベントを選べば、穴を開け直すなど面倒な加工が必要なく取り付けることができます。

 ファンレスのルーフベンチレーターをファン付きのものに載せ替えるアップグレードDIYにチャレンジしてみてもいいでしょう。

キャンピングカーパーツセンター ♯034112 MAXX FAN インターナショナルモデル ホワイト(欧州車向け)

♯034112
MAXX FAN インターナショナルモデル ホワイト(欧州車向け)
価格:59,400円

 さて、マックスファンといえば、アメリカモデルのルーフベンチレーターでしたが、新たにインターナショナルモデルが発売になりました。こちらは開口サイズ400×400㎜でヨーロッパモデルに対応しています。

 ルーフベンチレーターとベントカバーが一体化していて、新型のモーターを使っている静音タイプ。オートモードにすることで温度を設定することで自動運転もできます。車内の温度が設定温度になると自動的にリッド(フタ)が開きファンが回ります。

 基本的にルーフベンチレーターを使うときは排気が基本ですが、吸気もできてどちらとも10段階で風量調整ができるので細やかな温度調整ができます。走行中も使用できて、リッドを閉めた状態でも使えます。

 防虫スクリーン付きで虫の侵入を防ぎ、使っているうちにスクリーンの上には虫が溜まることがありますが、工具不要で簡単に外せるので掃除も簡単です。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第170回】ルーフベントまわりを快適にする4アイテム


車内の熱気はルーフ付近に溜まるため、ルーフベントがあると熱い空気を車外へ排出することができます。これから夏に向けて役立つのはもちろん、一年中活躍する装備品でもあります。

 取り付けるには、ルーフを切らなければならないので、DIYで取り付けするにはなかなかハードルが高い装備品。DIYレベルとしては上級編です。

 そこで今回はルーフベンチレーター関連で比較的簡単に後付けできるアイテムを紹介したいと思います。ルーフベンチレーターがさらに快適になるための装備品です。

キャンピングカーパーツセンター #034058 フィアマサーモベント

♯034058
フィアマサーモベント
価格:2,052円

●まずもっともお手軽なのが「フィアマサーモベント」です。ルーフベントの室内側に両面テープを使ってレールを取り付けます。そこへ銀色の断熱マットをスライドして差し込むことで断熱ができます。

夏の強い日差しを遮り、冬の冷気による車内の冷え込みも緩和。とくに道具も必要なく簡単にDIY可能です。

 いま装備しているベンチレーターを雨の日でも開けられるようにできるのが、ベントカバーです。雨天でも雨が吹きこむことがなく、さらに走行中にもベンチレーターのカバーを上げることができるようになり、換気ができます。ベンチレーターごとに専用品があります。取り付けるためにはルーフの上に乗って作業しなければならず、さらに雨漏りしないようにコーキングが必要なので、DIYレベルとしては中級以上といえます。

キャンピングカーパーツセンター #034103 オムニベントカバー ホワイト

♯034103
オムニベントカバー ホワイト
価格:22,680円

●FRP製で耐久性が高いのが特徴。ステンレスビスを使ってルーフに直付けして固定します。通気口にはメッシュも装備。ステンレス製の取り付けステーが付属しています。

キャンピングカーパーツセンター #034084 MAXX AIR-2ルーフベントカバー スモーク

♯034084
MAXX AIR-2ルーフベントカバー スモーク
価格:20,196円

●デザインが新しくなり、スタイリッシュになりました。ブラケット付きでルーフベントカバーが開閉できるのでルーフベントの掃除も簡単にできます。MAXX FAN用。

キャンピングカーパーツセンター #034050 MAXXAIR ルーフべントカバー ホワイト

♯034050
MAXX AIRルーフベントカバー ホワイト
価格:9,180円

●こちらもMAXX FAN用のルーフベントカバーですが、MAXX AIR-2に比べて半分以下の値段でリーズナブルです。ただしカバーの開閉はできません。通気口にはメッシュを装備します。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第116回】キャンピングカー、夏の過ごし方


キャンピングカーの魅力のひとつが、その日の気分でいつでも好きな場所に出かけられること。寒ければ暖かいところへ、暑ければ涼しいところへ。

 夏になれば高原などを目指して車を走らせて車中泊すれば、涼しく過ごすことができます。とはいうものの、高原ばかりに出かけるわけにはいかないですよね。

 最近は家庭用エアコンを装備するキャンピングカーも増えてきたので、一年中快適に過ごすことができます。

 網戸や扇風機などを利用して涼しく過ごす方法もありますが、今回紹介するのはルーフベンチレーターです。

 ルーフベンチレーターはキャブコンやバンコンの天井に取り付けられている、いわゆる換気扇です。自然換気のものと電動ファン付きがあって、電動ファン付きは排気のみ、吸排気タイプに分かれます。

キャンピングカーパーツ ♯034008 ルーフベントスタンダード キャンピングカーパーツ ♯034008 ルーフベントスタンダード

♯034008 ルーフベントスタンダード 価格:10,800円」

自然換気のタイプはキャンピングトレーラーなどによく見られるもので、ベンチレーターのルーフ部分をハンドルを回して操作するなどして持ち上げて換気します。天井付近には熱気が溜まりやすいので、その熱気を逃がすことができます。

キャンピングカーパーツ ♯034085 ソーラーベントステンレス キャンピングカーパーツ ♯034085 ソーラーベントステンレス

♯034003 ファンタスティックベント12V 価格:37,800円」

 電動ファンはさらに換気能力の高い装備です。自然吸気タイプと同様にハンドル操作などでルーフ部分を持ち上げ、スイッチをいれてファンを回し換気します。

 基本的に使うときは排気にして使います。このときにルーフベンチレーターだけでなく、ダイネットのウインドウなどで少し離れた場所を網戸にしておくと空気の流れができてより快適に過ごすことができます。

キャンピングカーパーツ ♯034085 ソーラーベントステンレス キャンピングカーパーツ ♯034085 ソーラーベントステンレス

♯034085 ソーラーベントステンレス 価格:9,720円」

 またマルチルームなど夏季はとくに熱がこもりやすいところに使うのに適している常時換気ファンもあります。太陽光で発電するので配線いらずで取り付けできます。トイレルームなどの換気に使えば気になるニオイを排出してくれます。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第91回】電池不要で室内環境を維持するソーラーベンチレーター


バンテックのキャブコンには、他社モデルにはない標準装備品にソーラーベンチレーターというものがある。これが何かと言えば、ベンチレーター本体室外側上面に小型のソーラーパネルが装備された、超小型の排出型ベンチレーターである。

特にスイッチなどがあるわけではなく、配線すらない。適合する穴を開けはめ込み、接着するだけと施工も簡単。それが、日が照れば発電されファンが回り始めるという極めて単純な仕組み。設置されているのはマルチルームかシャワー&トイレルーム。構造が簡単なものなので、よほどのことがない限り故障や寿命になることは少なく、ユーザーにもあまり気にならない装備品かもしれない。

ところがこれがかなり役に立つ。特にトイレ&シャワールームの場合、臭気抜きに絶大な効果があるのだ。さらに夏場では、太陽光の下に置いておくと車内がムッとした環境になってしまうこともあるが、例えばマルチルームやトイレ&シャワールームの扉を開け駐車していれば、蒸し暑い空気は排出され、車内に戻って来たときに乗り込めないほどの状況になることがない。この辺りは、ユーザーにも分かりやすい現象だ。

さらに見逃しがちなのが、湿気に対する効果が高いこと。実はキャンピングカー全般に言えることだが、マットや生地材、壁紙、木製構成物は湿気をため込む性質がある。だからあまりに長時間締め切って放置すると、カビが生えたりする。こうなると素材そのものの耐久力が落ちる。

それを防ぐために必要なのは、一般家屋同様窓を開放して換気をそくし空気を循環させ乾燥させることに尽きる。でもその状況はなかなか駐車場などに止めているキャンピングカーで実現するのは難しいが、お日様さえあればそれを勝手に行なってくれる装備として重宝で見逃せないのだ。

せっかく手に入れ長く付き合っていきたいキャンピングカーだからこそ、使用していないときのメンテナンスにも気を使いたいところだが、ソーラーベンチレーターはメンテナンスフリーでいろいろ効果も絶大なので、キャンピングカーの寿命そのものも伸ばす縁の下の力持ち的存在であることは間違いない。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com