【あとい食堂】日本最北の離島・礼文島で 絶品の生ウニを味わう


筆者は15年以上に渡って、毎年家族とキャンピングカーで北海道を旅してきました。これまでの北海道旅を合計すると、その日数は300泊以上。そんな経験もあって、キャンピングカーユーザーから「北海道で一番おいしかった海鮮のお店は?」という質問をよく受けます。そんな時に必ず紹介するのが、礼文島の「あとい食堂」です。

北海道稚内市の西方60kmの日本海上に位置する最北の離島「礼文島」は、約300種類の高山植物が咲く「花の島」。登山やトレッキング、キャンプなどのアウトドアレジャーや、ここでしか味わえない絶品の海鮮グルメを求めて、全国から毎年約30万人を超える観光客が島を訪れます。

「あとい食堂」は、 “食の島”としても有名な礼文島北部の金田岬にある小さな海鮮食堂です。地元の船泊(ふなどまり)漁協が経営する食堂だけあって、素材の鮮度はお墨付き。礼文島ならではの新鮮な海の幸を、思う存分味わうことができます。海鮮丼、舟盛定食、いくら丼、焼魚定食などの海鮮メニューがそろっていますが、ぜひここで味わっておきたいのが夏季限定の礼文島産ウニ丼セット。その日の朝に獲れた生ウニが別皿にたっぷり盛られ、海苔とウニをお好みの量でご飯に載せて、ワサビをあえた昆布醤油をかけて贅沢にいただきます。旬の時期に食す朝獲れの生ウニは、言葉をなくすほどのおいしさ! 濃厚な味わいのエゾバフンウニを味わいたいなら、6~7月の訪問がお勧めです。

 

食堂がある金田岬は、アザラシ見物ができることでも有名なスポット。日本最北の離島にポツンと建つ小さな海鮮食堂で朝獲れの絶品ウニ丼をお腹いっぱい味わい、食後はお店のすぐ隣の岩場でのんびりと昼寝をしている野生のアザラシを眺める。そんな日本離れした体験ができるのが、この食堂の魅力です。礼文島観光の際はぜひ「あとい食堂」を訪れて、“一生忘れられない味”に出会ってみてください。

 

(データ)

食事処あとい

住所 北海道礼文郡礼文町大字船泊村金田岬

営業期間 4月~9月

営業時間 11:00〜14:30

定休日 無休

TEL 0163-87-2284

駐車場 あり

https://funadomari.jp/hpgen/HPB/entries/3.html

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/