【第284回】増殖拡大するモバイルデバイスを再構築


高輝度LEDが一般化し久しく、キャンプだけでなく日常でもその利用頻度は高まり、低消費電力化に伴い何日もという長時間使用できる懐中電灯など はカバンの中の常駐品となった。さらに時代は大容量モバイルバッテリーの必要性と小型化が顕著になり、それをも持ち歩いている人だって多いはず。 そのため、コレら常備材のせめて灯りの機能だけでももっと活用しよう。それだけでかなりキャンプ用のライトの数を軽減することが出来る、という事を最近相当実感している。

かくいう自分も、大容量充電式の普通の蛍光灯くらいと思うような大光量作業用ライト、単4型電池利用2~30mは届くズーム機能付き懐中電灯、本体 は防水でソーラーパネルに無接点充電機能に懐中電灯付き電池などがカバンの中に常駐している。実際モバイルバッテリーは40800Ahとなって重量もかなりだが、昨今の社会的生活スタイル激変により必需品と化した。

ランタンのような灯りとして使うのに用意するのは、仕事関連でよく手にするクリアファイルケース。クリアと言っても乳白色半透明なところがミソで、このちょうど良さそうな透過率がライトシェードとして適当で、目に直接入るとちょっと厳しいLEDの指向性をかなり和らげ拡散もしてくれるのである。 適当な大きさに切り出し輪ゴムなどで簡単に固定するだけで十分だし、筒状に丸めて光源部上に載せるだけでも効果はしっかり出る。この方法、写真を撮るときに強過ぎるストロボライトの光をデュフューザーで緩めたいとき、代わりにトレーシングペーパーやティッシュペーパーを利用したことに思考の原点があるが、お手軽なのでお試しあれ。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第276回】DIY心をくすぐる キャンピングカーパーツ その㉗


今回紹介する照明は、車の外装回りに取り付けるためのものです。車の視認性をよくしたり、オーニング下などを照らすことでキャンプサイトの快適性をアップ。またキャンプ場など夜間照明の少ないところで、車をバックさせるときなどに便利なドッグライトなどさまざまなものをピックアップしました。車の外装回りの照明を刷新して、さらに快適なキャンピングカーライフを送りましょう。

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♯212026

LEDマーカーランプ アンバー(12LED)

価格:1,650円

●キャンピングカーのルーフ前側に取り付ける夜間用目印です。LEDを採用したことで消費電力が0.1Wと、同様の照明と比べて格段に少なくなり、メインバッテリーへの負担を軽減します。

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♯212025

LEDマーカーランプ レッド(12LED)

価格:1,650円

●キャンピングカーのルーフ後側に取り付ける夜間用目印です。

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♯211033

JC-285 オーニングライトホワイト12V10W

価格:2,640円

●ボディ外壁のサイド上部に取り付けて、エントランスやオーニングの下を明るく照らすための照明です。DC12Vのハロゲン球を使っています。取付用ビス付き。

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♯211083

LEDライセンスランプ 10-30V

価格:1,925円

●夜間走行時に後部ナンバープレートを照らして視認性を上げるためのランプです。LEDを使っています。

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♯211079

セキュリティLEDオーニングライト

価格:8,800円

●エントランスドアなどの上に取り付け、サイドオーニングの下を照らすライトです。人感センサー内蔵で消し忘れ防止になります。

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♯241183

スリム流星路肩灯8LED 12/24V ホワイト

価格:3,564円

●LED8球で非常に明るく点灯する防水性に優れたドッグライトです。夜間、車の幅を確認するために非常に便利な照明です。DC12・24Vに対応。別途点灯用のスイッチの取り付けが必要です。

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浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第274回】DIY心をくすぐる キャンピングカーパーツ その㉖


 キャンピングカーの車内は家に比べると居住空間が狭く、照明が顔に近いところにあるので、それだけ影響が大きいと言えます。というわけで、照明を変えるだけで車内の雰囲気を大きく変えることができます。白色系であれば、文字を読んだり仕事をしたりする場所に、電球色タイプであれば、ダイネットなどリラックスする場所に取り付けるといいでしょう。

 今回は天井部分に取り付けるのに適した照明を紹介します。スイッチ付きの照明ならば電源配線さえ通っていればすぐに設置することができます。

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♯211073

シーリングランプSaturn-2

価格:6,600円

●照明のベース部分を天井部分にビス留めした後にカバーを取り付けます。本体にスイッチが付いているので簡単に設置できます。

サイズ:直径150×厚さ35㎜

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♯211123

LAVAライトLED 12Vシルバー

価格:7,150円

●点灯スイッチは本体と一体化。色温度は夕暮れ時と同じ3000Kです。ベースプレートを天井などの平面にビス固定して取り付けます。

サイズ:440×60×30㎜

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♯211086

LED3段タッチダウンライト四角クローム

価格:4,400円

●点灯部分がプッシュスイッチになっていて、押すごとに3段階で明るさが変わります。四角いデザインでクロームメッキのようなデザインです。

サイズ:70×70㎜

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♯211087

LED3段タッチダウンライト四角クローム(電球色)

価格:4,400円

●♯211086と同様に3段階に明るさを調整できるダウンライトで、温かみのある電球色になっています。

サイズ:70×70㎜

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♯211099

LEDスリムライト丸 12/24V対応 シルバー

価格:7,700円

●LED球を内蔵した明るさ重視のライトでスイッチ付きです。DC12V、24Vに対応します。

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浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第271回】お気に入りLEDランタンを充電式に!


※ 改造は自己責任で行われたものです。危険なのでマネはしないでください。

 以前このコラムでも紹介した街場でよく見かけるLEDランタンを、カラーリング変更しお気に入りになっていたもの。明る過ぎず調光できるのがお気に入りポイントだった。 ただお気に入りになって使用頻度が上がると、気になる点が出始めた。頻繁と言うわけでは無いのだが、乾電池を使っているとどうしてもその廃棄がキャンプ中に問題となるのである。

 使用されているのは単3乾電池4本、それが直列配置で4.8〜6.0V入力に対応という事になるのだろうか。廃棄物軽減対策として簡単なところでいけばニッカドやニッスイの充電式乾電池、いわゆるエネループ的なものを用意すれば良いのだが…。これまでの経験上、それらタイプの充電電池は満充電状態でその電気量を保持する期間が少ない、大体80%くらいまで減ったところで落ち着く。かと言って充電器を常に持ち歩くのも装備が増えてしまうし、現場での充電も面倒。配線を覗いてみると、12Ωの抵抗が有りその先の可変抵抗、いわゆる スイッチ付きボリュームにて調光する単純なもの。LEDは通常3.6Vが通 状点灯入力電圧になるので、抵抗は電流制限抵抗として働きつつ電圧を 3.6Vあたりに下げる仕事をしているのだろう。 実際にちょっと弱ったアルカリ電池で写真のように接続された状態を計測すると、乾電池4本の直列電圧が4.95Vの状態で、回路には3.29V 流れていた。やはり、3.6Vをターゲットにしている。

 大体今時充電電池って言えばリチウムでしょ、満充電状態も長期にキープするし安定出力というのも、誰もがスマホで確認・納得済み。しかもスマホ充電器かアダプターは誰しも持ち歩いているご時世、それを利用しない手はない。 用意したのは、電動自転車やPCでよく使われる18650と言う3.7V出力で乾電池状2200mAとそれほど電気容量の大きく無いリチウムイオン電池。安全第一で電池自体に制御保護回路が入っていて、PSEマーク取得品だが、それでも1本1000円以下で手に入る良い時代が到来。さらにそれを収めるホルダーやモジュールと呼ばれる充電装置はまとめ買いになるが、どちらも1つ100円に満たない。

 購入したUSB電源入力からの充電ユニットのモジュール1つの基盤を切り出し、電圧を用意されている端子ごとに計測。それによると、USB入力に見立てた定電圧電源5.01V入力に対しバッテリー接続端子出力は 4.15V、どうやらコレが18650リチウムイオン電池の対応充電電圧らしい。 外部入力と電池への接続、最終出力に結線がどうなるかを確認したが、なぜこのようなことをしているかと言えば、この手の格安商品ってまったく仕様書・説明書が付属して来ないから。大抵基盤を見れば、想像できる記号は振られているけどね。

 そして結線組み込み。従来の電池ケースを加工しスペーサー兼蓋として再利用。いろいろ試して、この後写真とは若干配線が変更になっているものの大筋で変化なし。充電モジュールは、熱を発するので、2液性エポキシ接着剤で固定。 満充電のリチウム電池出力が3.72Vを示しているので、元々有った12 オームの電流制限抵抗は取り外した。そして可変抵抗である調光用ボリュームを動かしてみると回路上では3.07〜3.71Vで変化。状態として、前回調光用に加工した100均ライトと同様の結果である。

 充電はスマホUSB出力充電アダプターから、自分のスマホがMicro USB接続だった事もありそもそものモジュールもそれに準じたが、今時ならtypeCが良いのだろうか?満充電からの点灯時間はほぼ暗くなって消灯直前までに24時間、実用上15時間くらいは普通に明るい。その後の充電時間は満充電に掛かったのが2時間半、容量で考えると1Ahで充電されたようだ。ほぼ電池の表示通りの様である。充電中は赤く、満充電で青く点灯するので分かりやすかった。というわけで、キャンプサイトの車で移動中に、シガーライターソケットからUSB充電でランタンを使用可能にするシステムが出来上がった次第である。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第269回】自分好みの明かりを用意しよう。その1


  

 ※ 改造は自己責任で行われたものです。危険なのでマネはしないでください。

 単4乾電池3本で点灯するLED照明というのは世の中に溢れている。その理由は、大抵のLEDが3.6V点灯だから。乾電池3本直列だと3.6~4.5Vということになるから、複雑なシステムが必要無くなるからだ。それにしても明るい! これをキャンプサイトで利用したいというのが今回のくわだて。

 利用した商品は、みんな大好き100均で見つけた、大きなスイッチそのものがLEDライトになっていて、壁に掛けたり貼り付けて使用できるもの。タッチライトって書いてあるけど、タッチスイッチじゃ無い気もするけどね その構造だと…という感じ。LEDの構造はCOBいわゆる基盤設置タイプで、限りなく平面発光かな? というものが税込110円なら安いなぁと勢い勇んで購入。そのまま利用してもいいのだが、調光ができたら便利だろうなと要らぬ考えが頭をよぎる。

 早速バラしてみると、電流制限の抵抗やダイオードも無い、スイッチのみの直付け配線だった。ちょっと怖さを感じながらも、消費電力が少なければこんなものでもいいのか、とも思う。そこへ、10KΩのボリュームを配線内に組み込み、熱としてエネルギーを捨てるという効率の悪い調光機構を組み込んでみる。

 その結果、最小絞りでこれくらい暗くできた。ボリュームは抵抗値が比例変化するBカーブを利用したが、何となくの感じだと、曲線変化するCカーブの方が良かったかもしれない。というわけで、激安調光機構付き簡易ランタンの完成である。車中泊照明として利用するにはちょうど良いかもしれないと感じた。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com