【猿払村道エサヌカ線】青空と地平線に向かってどこまでも続く全長16kmの直線道路


北海道には、日本離れした開放感を味わえる絶景のドライブルートが数多く存在しています。なかでも、北海道ならではのスケール感を存分に味わえるのが、どこまでもまっすぐに続く直線道路。アメリカ大陸のようなビッグスケールの直線道路を、「ぜひ一度キャンピングカーで走ってみたい」と思っているオーナーも多いのではないでしょうか。

 

北海道の各地に点在する直線道路の中でもとくにオススメなのが、北海道を訪れるライダーの聖地として知られている宗谷郡の「猿払村道エサヌカ線」です。その人気の秘密は、圧倒的な開放感とスケール感! 全長16kmの道路の途中に2か所のクランクがあるほかは、はるかかなたの地平線に向かってどこまでもまっすぐな道が続いています。

周囲には信号や電柱、建物、看板などの人工物が一切なく、あるのは頭上に広がる青空と壮大な牧草地を貫く一本道だけ。広大な面積を持つ北海道とはいえ、ここまでスケールの大きな直線道路は珍しいので、ライダーの聖地として人気を集めているのも納得できます。どこまでも続く直線道路を地平線に向かって走っていると、思わずここが日本であることを忘れてしまうほどです。

「猿払村道エサヌカ線」は、宗谷岬から約50km南側のオホーツク海沿いにあるので、宗谷岬に向かって北上する途中や宗谷岬から南下する途中で立ち寄るのがおすすめです。注意点は、見通しのいい直線道路だからといってスピードを出し過ぎないこと。クルマを停めて景色を眺めたり写真を撮影したりする際は、周囲に迷惑をかけたり危険を及ぼしたりすることがないように十分気をつけましょう。エサヌカ線のある猿払村はホタテの水揚げ量日本一としても有名な村なので、ドライブに合わせてホタテ丼やホタテカレー、ホタテラーメンなどのご当地グルメもぜひ味わってみてください。

 

(データ)

名称 猿払村道エサヌカ線

住所 北海道宗谷郡猿払村浅茅野台地

期間 冬期間通行止め

問合先   さるふつ村観光協会 TEL:01635-2-2211

https://sarufutsu.jp/sightseeing/%E3%82%A8%E3%82%B5%E3%83%8C%E3%82%AB%E7%B7%9A/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

北海道最高峰の大雪山旭岳で 極上の雲上散歩を楽しむ


大雪山は、北海道の中心部にある標高2000m級の山々の総称です。雄大な大雪山系の主峰は、標高2291mの旭岳。その雄々しい姿を間近に望みたいなら、旭岳観光のメインスポット「大雪山旭岳ロープウェイ」がおすすめです。

定員101人のロープウェイに乗り込み、標高1100mの山麓駅から旭岳の5合目にあたる標高1600mの姿見駅まで約10分。姿見駅からは1周 約 1時間(1.7km)の散策コースが整備されていて、旭岳や姿見の池を間近に眺めながら極上の雲上散歩を楽しむことができます。散策路周辺のなだらかな斜面には、本州では3000m級の山でしか見られないような高山植物が咲き誇り、運がよければエゾシマリスなどの野生動物に出会えることもあります。

春はミズバショウやエゾノリュウキンカ、夏はキバナシャクナゲやチングルマ、秋はナナカマドやダケカンバの紅葉、冬はダイヤモンドダストやサンピラー、霧氷と、季節によって移り変わる風景も「旭岳ロープウェイ」の大きな魅力。とくに、赤・黄・緑のコントラストが一面に広がる秋の紅葉は、一度は目にしてみたい大自然の芸術品です。

アウトドア経験が豊富で体力に自信がある方は、姿見駅から旭岳山頂まで約2時間の登山にチャレンジしてみるのもおすすめです。岩場などの危険個所がないので、登山靴やレインウエアなどの装備を整えて天候と体調に気をつけながら登れば、ファミリーで標高2291mの山頂を目指すこともできます。片道約2時間の登山を完遂したご褒美は、眼前に十勝岳連峰、芦別岳、暑寒別岳が広がる360度の大パノラマ。山頂から見た景色は、単なる観光とはひと味違う貴重な体験として深く心に刻まれることでしょう。

「旭岳ロープウェイ」までは、人気観光地・美瑛からクルマで約40分(38km)。北海道ならではの雄大な景色を肌で感じたい人は、ぜひロープウェイに乗ってカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)の雲上散歩を楽しんでみてください。

 

(データ)

名称 大雪山旭岳ロープウェイ

住所 北海道上川郡東川町旭岳温泉

電話 0166-68-9111

営業時間 9:00~17:00(季節により変動)

定休日 なし(悪天候・整備点検による運休あり)

料金 中学生以上2400~3200円(季節により変動)・小人1600円

駐車場 150台(普通車500円、中型車以上2000円)

https://asahidake.hokkaido.jp/ja/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

「北海道最高所の峠」から望む 赤い橋と樹海が織りなす大絶景


北海道には、豊かな自然を味わえるスケールの大きな絶景スポットが数多く存在しています。なかでも、上川郡上川町と河東郡上士幌町の境にある「三国峠」は、北海道らしい雄大な景色を眺められる人気のビュースポット。広大な敷地を誇る「大雪山国立公園」の中にあり、「北海道で一番標高の高い峠」(標高1139m)として知られています。

「三国峠」があるのは、層雲峡と糠平湖をつなぐ国道273号線。人気観光地をつなぐ国道の中間地点にあるので、層雲峡から上士幌方面、上士幌から層雲峡方面のどちらからでも、時間のロスなく絶景を満喫することができます。

 

峠の頂上には駐車場とトイレ(冬季閉鎖)を完備した休憩施設があり、敷地内の「三国峠café」では店主自慢の自家焙煎コーヒーやソフトクリームが人気を集めています。展望台からは、大きく広がる樹海と雄大な山々を一望することができ、オンシーズンには観光客がひっきりなしに訪れます。

周辺には、さまざまな木々が生い茂った大海原のような樹海が広がっています。最大のみどころは、広大な樹海をバックに全長330mの松見大橋が赤色のカーブを描く壮大な風景。休憩所から上士幌方面に少し道を下った左手にも駐車スペースがあり、その周囲から松見大橋を中心とした絶景を眺めることができます。

春・夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、1年を通して異なる趣を味わえる三国峠ですが、とくにお勧めなのは9月下旬~10月上旬の紅葉シーズン。紅葉に染まった樹海と松見大橋が織りなす幻想的な風景を、ぜひ一度堪能してみてください。

 

 

(データ)

名称 三国峠

住所 北海道上士幌町三股

電話番号 01564-7-7272(上士幌町観光協会)

駐車場 20台(無料)

https://www.kamishihoro.jp/page/00000140

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

幻想的な夕景を味わえる 最北の町・稚内の絶景スポット


日本最北の町・北海道稚内市の北側にあるのが、稚内エリア屈指の景勝地として知られる「ノシャップ岬」です。本土最東端にあたる北海道根室市の「納沙布(のさっぷ)岬」と名前が似ていますが、こちらは「ノシャップ岬(野寒布岬)」。「波の砕ける場所」「岬がアゴのように突き出たところ」を意味するアイヌ語の「ノッ・シャム」が、その語源となっています。

日本最北端の宗谷岬と対峙する形で、日本海から宗谷湾を区切る「ノシャップ岬」は、稚内駅前から道道254号線を北側に4kmほど走った場所にあります。北防波堤ドーム、道の駅わっかない、稚内森林公園キャンプ場などの観光スポットからも近いので、稚内エリアを訪れた際はぜひ立ち寄ってみることをお勧めします。

「ノシャップ岬」からは、利尻島や礼文島が一望でき、空気の澄んだ日には海を挟んで北側にロシア・サハリンの島影を望むことができます。岬の目の前に広がる雄大な景色は、まさに最北の町ならではのスケール感! とくに夕暮れ時は、ノシャップ岬がもっとも美しく映える時間です。日本海の水平線に夕日が沈みだすと、岬のシンボルであるイルカのモニュメントが鮮やかなオレンジ色に染め上げられ、言葉を失うほどの幻想的な光景に出会うことができます。

周辺には、ボリューム満点の海鮮丼を味わえる有名店「樺太食堂」をはじめ、幻の魚イトウをはじめとする北方系の魚たちが大回遊水槽で群遊する「ノシャップ寒流水族館」、日本第2位の高さを誇る「稚内灯台」、天体観測や南極観測の資料を展示した「青少年科学館」など魅力的なスポットが点在しています。最北の町・稚内市を訪れた際には、ぜひほかの観光地と併せて「ノシャップ岬」に足を運んでみてください。

(データ)

名称 ノシャップ岬

住所 北海道稚内市ノシャップ2

電話 0162-23-6161(稚内市役所)

駐車場 無料

https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/midokoro/spot/noshappumisaki.html

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

無料でオートキャンプができる オホーツク海沿いの広大なフィールド


北海道は、キャンプ天国。豊かな自然に恵まれたフィールドが多数存在するのはもちろん、本州に比べて利用料金が安く、無料で利用できるオートキャンプ場も道内各地に点在しています。

 

なかでも、とくに「北海道らしさ」が強く感じられる素晴らしいロケーションのフィールドが、枝幸町の「ウスタイベ千畳岩キャンプ場」です。日本最北端の宗谷岬まで1時間半。オホーツク海に沿って果てしなく続く国道238号線沿いにあるこのキャンプ場は、毛がに籠漁日本一の枝幸町が運営する無料のオートキャンプ場です。

「ウスタイベ千畳岩キャンプ場」の魅力は、オホーツク海を眺めながら最高の開放感を味わえるロケーションの素晴らしさ! 道立自然公園「ウスタイベ千畳岩」の敷地内に併設された広大な芝のオートフリーサイトにクルマを乗り入れて、北海道らしい開放的な景色の中で至福のキャンプを満喫できます。

管理人不在の無料キャンプ場のため、予約も不要で、チェックイン・チェックアウトの時間もなし。目の前に広がるオホーツク海を眺めながら、多忙な日常を忘れてゆっくりと流れるぜいたくな時間を過ごせます。畳を敷き詰めたような岩が連なる「ウスタイベ千畳岩」で、散策や磯遊びをするのも楽しみのひとつ。毎年7月第1週目の週末に開催される「枝幸かにまつり」では、全国から集まった大勢のキャンパーやキャンピングカーが、広大なサイトを埋め尽くします。

設備は水洗トイレと炊事場、バーベキュー炉のみですが、コンビニまでクルマで2分、日帰り入浴可能な「ホテルニュー幸林」までクルマで5分と利便性も抜群。オホーツク海を望む最高のロケーション、美しく整備された広大な芝生サイト、クルマの乗り入れも可能で、しかも無料! 北海道ならではの最上級のフィールドを末永く守るために、マナーを守って利用しましょう。

 

(データ)

住所 北海道枝幸郡枝幸町岬町

電話番号 0163-62-4242(枝幸町役場観光課)

開設期間 6月1日~8月下旬

営業時間 チェックイン/チェックアウト時間なし

料金(1泊) 無料

※ペット可、ゴミ持ち帰り(枝幸町指定ゴミ袋に分別されているゴミのみ廃棄可)

https://esashi-kankou.com/stay/camp-ustaybe/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/