あの日を忘れない。


皆様こんにちは。

今回は、4年前を振り帰ってみようと思います。


2011年3月11日

絶対に忘れてはいけない… また、忘れられない日でもあります。

 

その日その時、わたしたちは何もできず、ただTVの画面を見ているだけでした。
状況に驚愕し、怯え、どうしたら良いかもわからずいただけでした。

時間が経つにつれ救助者の報が入り、ふと我に返った中で自分たちが何を
すべきかが見えてきました。

いま我々が出来ること… 食料物資、医薬品、生活物資はもちろん、

東北に向かわれる方々にお願いをし、運搬して頂いたりもしました。

 

3月の東北… まだ雪が降る中、外で過ごさなくてはならない状況。
帰る家がなく、不安な時に狭くても一時でも寝る場所、体を温める事が
出来る場所、そんな場所が必要だと気付いたのです。


当社は、動く“家”を作る会社だったのです。その“家”が当社の工場にあったのです!
一人でも多く、暖をとって欲しい、少しでも安心して寝て頂きたい。
この思いからキャンピングカーを持って行こうと考えました。

すぐさま代表が現地に飛び、NPO法人のボランティアの方と話をし
設置の話が進みました。

当社工場も東北の山形にありますが、被災も少なく、被災地に“家”をお届けする事が可能でした。

 


こちらが、設置当時の画像になります。

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わずか2つのキャンピングカーですが、2家族、10人が過ごせる家です。
避難先の学校の敷地内に置かさせて頂いておりました。

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移動する為の車両は載せておりませんが、生活する為の装備は完備しておりました。
 

幾人の方々がこちらで過ごされたのでしょうか。
色々なことを思い出されたり、これから先のことを考えたり、笑ったり
泣いたりもされたでしょう。

少しでも皆様のお役に立てたのでしょうか… あれから4年が経過し
ここで過ごされていた方も、新たな道を切り開き、前進し、ここを旅立って
行ったことだと思います。

 

少しづつでも復興が進んでいる証拠でもあるのでしょう。
無人となったキャンピングカーは引き上げる事となりました。

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5人がかりでの作業でしたが、只々「お疲れ様」と声をかけてあげました。

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4年間という歳月、家の明かりを灯し続けていてくれた「ZiL」

 

この先、2度とこのような災害が起きない事を願い、石巻を後にしました。

 

 

東北の災害を機に、改めてキャンピングカーの存在意義を確信し、
必要とされる車両を製作して行かなくてはならないと…

メーカーとして使命感を感じ、今後も様々な活動を行っていく
会社として成長して参りたいと思っております。

 

株式会社バンテックセールス   

 

今日はちゃんとお話ししたかったデニーロでした。