【キャンピングカーコラム バックナンバー第256回】パックごはんもメスティン活用(2021年4月2日)


 

 非常事態宣言下で毎昼自宅飯を炊いていて、ふと手元にあったパックご飯に目がいった。これってキャンプでよく利用するけど、何人前もあると湯煎で戻すの大変だし、電子レンジが必ずあるわけではないし、メスティンでうまく戻せたら楽チンだなぁと思いやってみた。 ここから先の話は特に実践しなくても頭に入れておくと、万が一の防災的テクニックとしても十分活用できると思う。だって、パックごはんを防災備蓄品に用意している人も多いはずだから。

 白米を温めなおすのはかなりうまくできる事が分かり、勢いに乗ってざく切りキャベツを敷きマルシンハンバーグを切って載せ温めてみた。もうこれで立派なお弁当気分のごはんの完成である。その後もいろいろ試してみたが、炊き込みっぽいのもできるので、スゴいなと感じ入った。

 

 そして本家本元はトランギアだが今流行っているメスティン、これはそれよりちょっと小振りで炊飯で考えると半合炊きとして使うと丁度いい。というより、運動不足になりがちな非常事態宣言下では、その程度で抑えないと出不精がデブ症になってしまう。そしてこのメスティンで上記のようなご飯を作る場合、パックご飯も少し量が抑えめの150グラムのものがいい。これはだいたい半合炊いた量であり、お茶碗1杯分とみていい。180や200グラムだと、おかずを一緒に温めるのに少し容積が足りず不便なのだ。

 上手に戻すためには少し技が必要で、メスティンにお米を詰める時、できるだけ箸やスプーンで解してまんべんなく広げる。そして大さじ1杯の水を全体にかけまわし、超トロ火のコンロでジワっと温める。火が強いと焦げ付くのに注意したい。湯気が出たら電子レンジで2分らしいので、それくらい温めておしまい。 全体で見ても湯煎のためにお湯を沸かす時間も必要ないので調理時間は短く、燃料もビックリするほど使用しないというのもみそ。

 

 レトルトパックのご飯が湯煎や電子レンジでなくても、美味しく加熱処理することが分かり、自分の車中泊ではテフロン加工された道具で実践。温め途中軽くかき回したりするとなお綺麗に仕上がる。食べ終わった後も、アルコールティッシュで拭けば、器もそれでスッキリだし。いやね、移動時間が深夜になったりして車中泊をすることになった時とか、コンビニでパックごはんと1人前ずつパックされたお惣菜を購入できれば、自粛騒ぎで飲食店が開いてなくても立派な夕食になるというもの。

 結果、これまでになくゴージャスなミックスフライ定食を豪雨の中の車中 泊でいただくことに成功。お腹が落ち着くと気分も安心になり、外が暴風雨 でも心配事にならないのね、という事実を発見した。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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