【キャンピングカーコラム バックナンバー第17回】トレーラーブームに乗り超軽量モデル「サンスター」投入(2016年7月22日)


サンスターが登場したのは’97年。それ以前のトレーラーと言えば、普通免許でけん引できるモデルが主流、というよりほぼそれしか存在していなかった。当時はトレーラーの車検登録が非常に曖昧で難しかったことも原因のひとつだ。

筆者はこの頃、トーイング普及会という至極個人的な集団を業界内に立ち上げ、自分のトレーラーを何にしようかじっくり時間をかけ選定中の時期であった。

サンスター登場の少し前あたりから、ウッドランド社がバーストナー、アルク社がエクセルというモデルを正規代理店契約を取り付け、廉価な普及版を大量投入してきた時期であり、そこへバンテックも正規輸入でサンスターを導入。それまでのテントトレーラーやフォールディングタイプ、国産モデルまで多種多様の選択肢でいっぱい。

結局当時ドイツの本社とも付き合いがあり、自分のわがままで日本にサンプルを入れてもらったハイマー社の超小型トレーラーを購入したのだが、正直言えば相当サンスターは購入時に迷ったモデル。その理由は、通常のセダンのような小型乗用車で、当たり前にけん引できるのが正しい楽しみ方だろうと個人的に感じていたから。そうしないと法律遵守が大変だったのだ。

バンテック キャンピングトレーラー サンスター 内装

サンスターは写真を見ての通りでフル装備なのに車両が軽いことが魅力。キッチン、3ウェイ冷蔵庫、カセットトイレ、暖房、それらがフル装備で付いていて余裕の室内空間なのだから。当時自分には子供ができた時期でもあり、そのスペースの優位性が素敵に見えたのだ。

正直言えば、軽さは壁面材などの厚みが薄いタイプであったり超軽量で多少華奢な家具類だったりもしたのだが、欧州的にこの頃からグッと変わり始めた室内レイアウトデザインには新しさを感じたものである。

また、頭の中では小型乗用車でのけん引しか考えていなかったこともあり、ブレーキは電磁タイプではなく機械式慣性タイプが小型モデルにむいているであろうことも、後々のメンテナンスのしやすさやコストパフォーマンスが優れいていることも大体理解していた。

現在ではキャンプといえば誰もついて来てくれない一人旅、そういう意味では乗用車より小さくフル装備のモデルで何処へでも気兼ねなく引っ張っていけるのが有り難いと思っているのだが、やはりトイレが常設で装備されているモデルへの憧れは止まないでいる。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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