【キャンピングカーコラム バックナンバー第129回】秋のグループキャンプにリッチな焚き火で演出(2018年9月14日)


  このブログが皆様に届く頃は、まだ暑かったり台風だったりでそれどころじゃないよということもあるだろうけど、そろそろ焚き火が恋しい季節がやってきた。もちろんキャンプが好きな人にとってそれは一大イベントとも言え、よりカッコ良く楽しめたらと日々努力を惜しまないに違いない。

  そんな皆様にお伝えするのは、古くて新しい技術の集大成で出来上がった新しい焚き火道具。その名は「ログストーブ」と言い、数年前にメチャクチャ流行ったロケットストーブの自己燃焼版。火を点けると強力に燃え始め、自らを燃料として燃え尽きるというもの。

  名前の通りログ=丸太なのでそこそこのサイズになるが、バンテック・シーダのリヤトランクスペースには問題なく入るサイズ。素材は間伐材を利用しているのでまちまちだが、直径は20センチ以上で高さが40センチ前後。ロケットストーブの構造はすでに構築されていて、断熱材が本体そのものでしかも燃料でもあるで、ロケットストーブのように忙しく薪を追加しなくてもいいというところがミソ。木っ端などを穴に詰め込んで着火は簡単、ガスコンロのように調理が行なえ、そのあとはスウェディッシュトーチと同じように灯りとして機能し、最終的には遠赤外線たっぷりの暖房として機能する。

  製造しているのは、実はバンテックのキャンピングカー製造にもちょっと関連している、宮城県にある丸勝モルダー特殊加工木材製形加工(☎0225-62-2620)という所で、製造工場出荷価格1980円(送料別)だ。

  1時間以上調理を続けたあと、灯りとしてかなり利用できる。周辺ではランタンを必要としないほどであった。

  全体に火が回ると、本体そのものが遠赤外線を発する発熱体となり、煙の発生もなく暖房としても優秀と思われる。

  最終的には全体が炭となるので、この段階で焚き火台などに移動するなどすればいいだろう。この状態になるまで6時間以上燃え続けていた。火力そのものの調節は可能かもしれないが、途中で消すことはかなり難しいだろう。

  いかがだろうか、写真を見ているだけでもなんだか楽しそうな道具に見えはしないだろうか。実際に使ってみるとその使い勝手は思っていたよりもよく、いつもというわけにはいかないけれど、ここぞという時のキャンプに持って行くと誰もが楽しくなること間違いなしに思えるのだが、いかがでしょう。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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