【キャンピングカーコラム バックナンバー第230回】ネットでも注目される格安日用品の実力を探る(2020年9月4日)


火起こしグッズ数ある中、実際に仕事柄かなりの種類を今まで試してきた。そして現在辿り着いたのが、超驚きの低価格路線、お手軽、実力確定の手法。着火だけでなく、きっちり炭の管理までできてしまうあたりがキャンプ道具として超強力。

利用するのは、みんな大好き100円ショップの油壺と、さすがに100円ではなかったステンレス製カトラリーラックというもの。カトラリーラックというだけ有り水切り錆防止のステンレス製で底面、側面に多数の穴が開いているというあたりがミソ。

この穴が、様々な経験値からするとどう見ても効率よく空気を通す様にしか開いていない、というより絶対火起こしを前提に設計されたのではすら勘ぐってしまうのは悲しい職業病。

そして100円ショップ内でも全く違うエリアの陳列棚にあるものなのだが、はめてみるとキッチリすっぽり収まる。誰がどう見てもセット商品なのでは? と思えるほどキッチリ。

正直言えば、油壺の油濾しが入らなくなってしまうが、この油濾しも灰のフルイなどの処理にも使えそうなので多分無駄にはならないと思う。

早速、コレもまた100円ショップで手に入れた着火剤をセットし、500g 100円の木炭の火起こしをやってみる。炭は200g程度カトラリー内に収めることが出来、BBQなどに使うにはちょっと少なめか。

ただし、15分もすると炭全体に火が周り真っ赤になり、炎が立ち上がってゴーゴーと燃える。途中煽ることもなく、風が吹き付けてもその状況は変わらない。こんなに簡単に日が起こせていいのだろうか? とすら思える。

そして極め付けは、火消しツボとして利用できること。もちろん消火した炭は次回の焚き付けに利用するのに十分だし、炭の無駄も少なくなり道具の後処理などを考えても相当有効なキャンプグッズとして成立する。

というわけで、3回にわたり火起こしについて、特に炭を取り上げてみたが、見ての通り道具が全てではなく身の回りにあるものがかなり有効に理由できる事が分かってもらえたのではないだろうか。普段から「あ、コレあれに使えるかも!?」と考えるだけで、日常が楽しくなってくるはずと思う。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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