【キャンピングカーコラム バックナンバー第238回】アウトドアコンロはTrangia(2020年10月30日)


キャンピングカーで出かける時、タープ下でこれまで様々な道具を使って来た。そこで最後に残った道具はTrangiaで、ストームクッカーといわれるシリーズ。灯りが強烈な照度の高圧マントルタイプから穏やかなハリケーンランタンになったのと同時期だった。

このコンロと調理道具が一体になったギアは熱効率もよく、外で使っても横風の影響をほぼ受けず強風でも対応するので、カセットコンロなどより断然使いやすいのだ。今回はそんな道具を個人的趣味で自慢してみよう。

パッケージサイズは小さなバック程度。このサイズで驚くべき機能を展開できる。実は、これのほかに20センチの蓋付きスキレットを常備品として積載している。さらにこのパッケージに落ち着くまで、そこそこの年月と紆余曲折があった。

一番の自慢は、コンパクトにまとめあげた付属品を自分で用意し、収納サイズに変化なくパッケージできるようにした事。

ナイフはオピネルNo.6、シャモジは100均の手巻き寿司用の小型の竹のものを加工し調理のヘラにも使えるように、箸も小型、木製サジもサイズを切り詰め加工、この状態でオプションの水切りフタの切り欠き部分をうまく利用しきっちり本体内収納できるようにしてある。

そして一番苦労したのがガラス蓋。サイズは普通にあったのだが、取っ手を小型で使えそうなものに取り替え、延々ステンレスの縁取をペンチで絞り加工し、中に2つ収納されている鍋にはまるようにした。この蓋は重さもあるので、美味しくご飯が炊けるようになったのだ。

隙間という隙間を見逃さず、熱源であるアルコールストーブのほか、ヤカンの中には化粧水を小分けにする50㏄のボトルにアルコールを入れ3本、着火用にライターも収納している。

ここまで用意できれば、調理周りはこれだけで完結できる内容で、バックパッキングなどでも活躍する。まあ私の場合、バックパッキング用にはちょっと趣向を変えたセットを別に用意しているので、今はほとんどオートキャンプやキャンピングカーでの専用になっている。

長い使用歴の中、アルコールストーブに延長チューブを取り付け、外部から自動で給油されるシステムも作った事がある。それは収まりのいいぴったりサイズのスキレットとの出会いから、焼きっ放しにも強いその特性を生かしいつでも温めておいて、好きな時に焼き物がしたいという欲望からだった。

そして以前からオプションでの存在は知っていたが日本に輸入される事がなかったガスバーナー、これのレプリカ? がとんでもない格安価格で取引されている。早速購入してみると、自作のアルコール自動給油装置の出番は当然無くなった。しかもOD缶だけでなく、アタッチメントでCB缶も使えてしまうのだから。

セット状態も挟み込んでしっかり動かなくなるので安全だし、何しろアルコールストーブと比較し圧倒的に火力調節が簡単。夜長の調理道具として便利この上ないのだ。とろ火が簡単なのがめちゃくちゃ嬉しい。

というわけで、今一番自分で使用頻度が高く全体的に完成の域に達した調理道具を自慢して見た。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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