【キャンピングカーコラム バックナンバー第246回】日常も使って美味しいキャンプごはん(2020年12月25日)


ここ数回自分が気に入っているキャンプ道具を紹介しているが、今回も引き続きその流れ。取り上げてみるのはかなり以前からちまたで話題のスキレット。

キャンプ用品メーカーからも発売されている物も多く、所有している人も意外に居るのではないだろうか。使ってみると、断然肉料理が美味しいんだよね。確かにそれは、直火が使えるキャンプでのお楽しみかもしれない。でも出かけた時だけっていうのはちょっと勿体無い。

もちろん一般家庭ではガスコンロなどで問題なく利用できるし、中にはIHコンロ対応という製品だってある。でもよく考えれば鋳鉄製、いわゆる鉄なので、底面形状が平らでピッタリ置けるなら、IHに対応して当たり前なんだけどね。

自分のキャンプ道具としては、スキレット自体はキャプテンスタッグ製を蓋つきで用意し利用している。それは、それを温めるために利用しているコンロがトランギア・ストームクッカーであり、底面がゴトクにピッタリでグラつきが無かったためだ。それ以前にもいくつか蓋付きでホームセンターで購入したものはごとくへの収まりがいまひとつだったが、最初からIHコンロ対応をうたっていたので家庭で利用することにしたという経緯もある。

キャンプでスキレットを使う場合、使用中に洗剤で思いっきり洗うことはまず無いと思う、なぜならシーズニング作業が面倒な事になるから。汚れたら鉄ベラでゴシゴシこそぎ取る、そんな荒っぽい利用の仕方ができるのも魅力。そしてキャンプで使い終わったら家へ持ち帰り、普段使いにも利用しきちんとシーズニングをした状態で次のキャンプに持ち出すのがちょうどいい。そもそもスキレットでの調理には多少のコツがいるので、そういうものを普段から経験し身につけるという意味でも。

そしてキャンプでもそうだが、スキレットで直火調理するならボーボー燃え盛っている焚火に放り込むのは避けたい。それは、いくら蓋付きだからきちんと料理できると言っても、外側がススだらけになって後始末がとてつもなく大変になるから。

そこで見直したいのが炭火だ。さすがに自宅内で焚き火を起こすのは無理があるが、煙発生が少ない炭火ならガッツリキャンプ気分を味わえるし、100均の普及で、1回分程度の使い切れる量の炭がワンコインで手に入る素敵な時代にもなったからでもある。火起こしの道具も工夫すれば、格安の物で行なえるし扇ぐ必要もない。煙が発生する初期はベランダなどで起こし、安定したら室内に持ち込めばいいだけ。

部屋で炭火を利用するときは、焚き火台に灰をしっかり敷いて断熱し炭火の保ちを良くする。

また火力調節も灰があると楽チンだし、強火力である炭火で焚き火台が傷むのを防止することもできる。高さ調節に、バーベキューなどで使うごとくがあっても便利だ。

例えば、事前にスキレット底面に中性洗剤を塗り込むなど予防策を講じても、いくら炭でススが着きにくいとはいえやっぱり底面は汚れる。というわけで、その対策に大きさもピッタリで丈夫、しかも洗濯OKなどこかで見たような手提げをケースにしてみた。

オートキャンプだから多少重量のかさむスキレットだってキャンプ道具として活用したい、そしてそれをもっと日常的に有効活用できないだろうか? という話の顛末でした。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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