【キャンピングカーコラム バックナンバー第254回】緊急事態宣言を自宅で楽しむメスティン御飯(2021年 3月12日)


 

 トアンギア、英語圏の人とかと話すとなんとなくトランジアと聞き取れるキャンプグッズ、超有名所で使っている人も多いと思う。かく言う自分も、キャンプではストームクッカーを常備して利用している。そこの代表商品であるメスティン、Mess Tin と書くくらいだから、雑多な缶ってところでしょうか? それとも小物入れ? 日本的には飯盒とたいてい訳されている。そんなわけで非常事態宣言お籠もり生活が続く中、独り昼御飯をパパっと作ってチャチャッと片付けられるのに重宝しているキャンプグッズでもある。結果、そのもののレベルを超えた調理が面白半分で始まり、キャンプでも十分使えるコレはっと思う方法も着々とスキルアップし身に付いてきた。もちろんメスティン以外は使わずに。

 ところがである、この本家本元のメスティン正規輸入品価格はサイズS で2000円弱、現在ネット通販などでは最低でも5000円と大人気。そんなこともあり格安のソックリさんが市場を賑わしている状況が1年以上続いていたが、昨年の夏業界に衝撃が走った。それは100均大手のダイソーが500円で売り出したのだ。 もちろん買った、2つ…。そして使い心地を検証開始。フツーである。フタが本家のようにピッチリ閉まらないこととか鍋にリブがないとか、サイズが少し小さめなことを確認するも、不具合らしいものは見当たらなかった。ただ、こちらの方もアッと言う間、ほぼ瞬間的に完売で市場から消えた。何というメスティン人気。そして安売り? で有名なドンキホーテの企画なのか、598 円と100円程高いものが発売された。もちろん買った、今度は1つ。その理由は…

 並べてみた、左トランギア・メス S、右ダイソー、真ん中がそれ。ただ、ダイソーのものと大きさ、サイズ、素材やら何やらパット見ただけでは2つの違いがわからない。

 当然のごとく本家の中にピッタリ入るので、スタッキングして持っていくのに重宝する。この状態でもメスティンの中に100均で売っている3個入りアルコール燃料がパッケージ ごと2つ入った。

 ダイソーのメスティン、使っていて気になったのは、目盛りが無いので米の量等が計りにくかったこと。道具が小さいのでその辺りがめちゃめちゃシビアになるので、基準が欲しかったのである。そこでキッチリ計ってマークし、リューターでラインを書き込んで利用していた。

 そう、ドンキホーテのメスティンは売値 98 円高かったのがこの作業がプレスで押され ていた分だったのか…と納得した。この価値は大きいなと。微妙に自分で描いたラインと違うが、そこまでキッチリは測れないのでよしだろう。本来メスティンで御飯を炊くとい う文化は、トランギアを製造しているスウェーデンには無さそうだが、日本での使い方の主な所は飯盒&小物入れである。なので、このラインの重要性は相当理解できる。というわけで、1合では多すぎる半合でいいやというようなキャンプのとき、簡単に美味しく御飯を炊ける道具として今後ガッツリ活躍してくれそうだ。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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