【キャンピングカーコラム バックナンバー第218回】ナイフで遊ぼう簡単ウッドストーブ(2020年6月5日)


このコラムを書いている瞬間、新型コロナウイルス関連緊急事態宣言が全国的に解除されひと段落、まだまだ予断は許されないとは言え、ふぅ~~っ! と一息ついた感じではある。そんな状況もあり世の中お部屋でキャンプが大流行りらしい。どこにも行けないものね。

そんな私は独り自主隔離なそもそも人に出会うことが稀な離島生活をしていて、日常生活そのものがキャンプ、と言うより都会から出かけるキャンプより過酷なサバイバル。お部屋キャンプとは何ぞや? 美味しいのそれ?? ということで部屋の中で焚き火の真似事をしてみよう、と。都市部やマンションではまず無理なことではありますが…たぶん……。

ふと昼間の野良作業を終えキーンっと冷えたのどごし軽快な泡立つ飲み物の空き缶を見つめ、その傍らに刃をおっ欠いても悔しくない格安のナイフ、そんなシチュエーションから作ってみたのはウッドストーブである。

まずは飲み口のある部分をザクザク切り取り、缶の下の方に適当な切れ目を入れ内側に折り曲げる。たったこれだけで完成。

そこに燃えやすい新聞紙や段ボール、カレンダーの切れ端、なんでもいいと思うが適当に突っ込み、その上にキャンプサイトに落ちているような乾ききった小枝の木っ端を詰め込み下から着火。

どうでしょう、文句ない火力! 材料と道具と燃料が揃えば1分工作。抜群の火力なので、多少風があってもこの上に焚き火の太い薪をそのまま置いておけば火が移ってボンボン燃え始める。面白がって、部屋の中で薪をくべ……。

問題は、着火から温度が上がり始める時、新たに薪を追加した時未燃焼ガスというか白い煙が大量発生し、部屋が燻製小屋になってしまうこと。この匂い、壁紙などに染み付くと換気しても何日も抜けない。

あまりの煙の多さからこれではいけないと思い、翌日の喉に爽やかなものは炭の着火に回し焼肉をしてみた。これなら煙の発生は少ないだろうという目論見だが、案の定着火時は…大変なことに。ただし一度炭に火が点いてしまえば、室内でも炭の継ぎ足しでもさして問題はなかった。しかぁ~し、焼肉のタレや脂が炭に落ちそれが燃え結局は……。

さて今後も部屋で? キャンプの真似事ができそうだと感じたものの、このウッドストーブはペラペラのアルミ缶で作ってあるので、一度燃焼させるとボロボロ、次に使うのはまず無理、使い捨てと心得よう。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第217回】サイドオーニングの補修パーツ①(2020年5月29日)


前回に続いて、サイドオーニング関連のパーツを紹介します。今回は、アクセサリーではなく補修部品です。

 サイドオーニングは、外装の高い位置に取り付けてあるので樹木にぶつけて破損することがあります。また経年変化によって劣化して色あせたり、欠けたりする部分もあります。そんな部分の交換パーツもいろいろと出ています。本体のエンドキャップカバー、ウインチカバー、本体と脚をつなぐレッグジョイントなどさまざまです。

 サイドオーニングを使うとき、基本的には出した脚はペグなどで地面に固定して使いますが、アスファルトや砂利などでペグが打てないときには、車のボディに付いたウォールフッキングレグに固定することができます。

 サイドオーニングに標準で付属しているウォールフッキングレグは、プラスチック製で紫外線による経年変化などで、劣化して動きが固くなったり、欠けたりします。

 破損した場合、同じものに交換してもいいですが、アルミ製のものに交換すると強度が上がるとともに動きがスムーズになります。

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キャンピングカーパーツセンター ♯021270 フィアマ ウォールフッキングレグ2P

♯021270 
フィアマ ウォールフッキングレグ2P 
価格:4,400円

●オーニングの張り出し量が少ないときや、地面がアスファルトなどでペグが打てないときなどに使うボディマウントのフック。脚の先端を引っ掛けた後に、ロック部分をスライドさせて固定します。サイドオーニングに標準で装備されているものと同じものでプラスチック製です。

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キャンピングカーパーツセンター ♯021362 フィアマ アルミウォールフッキングレグ2P

♯021362 
フィアマ アルミウォールフッキングレグ2P
価格:5,060円

●ウォールフッキングレグと同様の機能がありますが、より強度のあるアルミで作られています。プラスチック製のものよりも動きが滑らかで、脚の取り付け外しも簡単に行えるようになります。アルミウォールフッキングレグの車両への固定には同梱のネジを使うほか、ブラインドリベット(通称タコリベット)で固定することもあります。

キャンピングカーパーツセンター ♯021362 フィアマ アルミウォールフッキングレグ2P

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第216回】キャンピングカーの重要装備を考える(2020年5月22日)


ふと、キャンピングカーの重要装備ってなんだろう? と考え、まだ架装間もない新車を見渡してみた。運転席に座ってみると、素っ気無いほどの
ダッシュボード周りであることに気付く。通常なら、空いた箱の様なところにカーナビが入り、オーディオユニットが入り、快適運転のサポート機器が並び、一気ににぎやかさを増すはずである。

しかしながら、今までの経験からそういったものは大金を投入する割にはアッという間に型式遅れになったり機能の充実度に不満を覚えたり、デザインが時代にそぐわなくなったり、長く乗るキャンピングカーとしてはどうかな、と思うこともあった。一度設置すると交換や変更が難しいので。

そんな感覚が強くなってきたのは、今や誰もが日常肌身離さず持ち歩くスマートフォンの性能がビックリするほど向上し、ありとあらゆるとまでは言わないが相当生活に浸透しているから。その使いやすさと普段使いから来る慣れを考えると、別のオペレーションシステムのカーナビなどはある意味使い難い、と思ってしまう程である。

そんな思いを胸に抱きつつ、上手いことダッシュボードにスマートフォンを設置できないかと普段考えていたら、そもそもカーナビなどが無ければあっさりスマートフォンを設置するスペースがあることに気づく。しかもスマートフォンのケースがブックカバータイプなどなら特にマウンターも必要もなく、ほぼ置くだけで対応できてしまうではないか。

海外のバンモデルなどでは、ラジオ1つないあっさりとしたダッシュボードに、スマートフォンやタブレットを設置するマウンターとUSB電源がデフォルトで設置されている物が増えたが、やはり日本ではサードパーティ製オーディオやカーナビメーカーの勢い、ユーザーのニーズが強いのでそういったものが用意されないのは、個人的には少し残念で仕方がない。

ここで感じたこと、最近移動中にラジオを聴いていても受信できないエリアが増えたなぁということ。新しい走りやすい高速道路などは山の中をくり抜いていたりしていて特にそう思う。そういう時に活躍するのが、ネット系配信ラジオアプリによる受信。欲しいのは道路情報だったり天気予報だったり。

テレビも見れないなぁ、コレも同じ理由だが、やはり活躍するのはネット配信の各種アプリ、有料契約モノなどに入っていれば、家庭にいる時同様映画だって見放題だし。確かに、通信量制限などの問題はあるにはあるけど。

もちろん、SNS系コミュニケーションアプリを使って会話もできるし、ご時世柄誰もがハマっているかしょうがなく使っている会議アプリで仕事の打ち合わせだって出来るだろう。コレはさすがにカーナビには出来ない芸当。

実際走り出しても、載せているだけにもかかわらず相当な揺れにも落ちたりズレたりはしない。問題は電源供給コードの形状である。普通のストレートだと結構ハンドルやシフト操作に邪魔になってしまうことが多い。それだけハンドル周りのスペースがタイトである事は間違いない。

そこでL字型のコネクターを探してきて装着してみると、なんと都合の良いことか邪魔にならない差し込みの方向が気になる場合は、自動画面回転機能で反対にしてしまえば問題ない。というわけで解決。

あとは出力音の質の問題になるが、以前にも紹介したことがあるBluetooth接続スピーカーなどを設置すれば、配線も特にいらないし電話にだって出られることがほとんど。そしてそのスピーカーは、キャンプサイトで外に持ち出しサイトそのものを快適音空間に変えてしまうことだって出来てしまう。

今どきは、スマートフォン1つとその周辺機器で日常生活を送っている人も多い様なので、もしかしたら移動の多い、というより移動が基本のキャンピングカーはそういった生活スタイルが向いているのかも、と感じ入るに至った次第。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第215回】サイドオーニングを活用するプラスα(2020年5月15日)


キャンピングカーらしい装備品のひとつがサイドオーニングです。キャンプ場に到着したら、サイドオーニングを出すだけで、オーニング下は広いキャンプ空間になります。

 たとえばフィアマ製サイドオーニング「F45iTi350」の場合、幅が3.35mで出幅が2.5m。その面積は2坪を超える広々としたスペースです。

 そのオーニング下をさらに快適にするのがサイドオーニングアクセサリーで、オーニングのCレールを使って固定するテントやサンシェードなど、さまざまな商品がラインナップされています。

 オーニングの前と左右の3面を覆うことでテントルームにしたり、オーニングを地面にしっかり固定するためのタイダウンキットなども販売されています。

 そんな数多くあるアクセサリーのなかから、今回はシェードを紹介します。サイドオーニングの前側にセットして使い、日除け、雨よけなどに役立ちます。

 ちなみに今回紹介するのは輸入パーツとなるので、商品が手元に到着するまでは注文から4か月前後かかる場合があります。欲しいと思ったら、早めにご注文を。

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キャンピングカーパーツセンター ♯021516 ドメティック サンプロテクター フロント 3.0m

外装パーツ
♯021516
ドメティック サンプロテクター フロント 3.0m
価格:30,800円

●ドメティックのサイドオーニングPW-1500の張り出しケース部分に取り付けるサンプロテクター。メッシュ状になっていて風を通しながらも日差しを遮ります。下部にはグロメットがあって、張り綱を通して固定することができます。撥水性のあるメッシュ生地は風を通し、サイドオーニング下に日陰を作ります。

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キャンピングカーパーツセンター ♯021511 ドメティック ローロプラス ホワイト 3.5m

外装パーツ
♯021511
ドメティック ローロプラス ホワイト 3.5m
価格:57,200円

●サイドオーニングの張り出し部分のアルミフレームのCレールに通してセットするロールブラインドです。引き出した状態で使います。ブラインド部分は自動で収納されます。

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キャンピングカーパーツセンター ♯021416 フィアマ ブロッカーPRO 260 VAN

外装パーツ
♯021416
フィアマ ブロッカーPRO 260 VAN
価格:27,500円

●フィアマ製サイドオーニングの前面に取り付けるブロッカーPROは、窓を設けることで開放感があります。耐久性の高い生地を使い、風よけとともに日差し除けに役立ちます。

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キャンピングカーパーツセンター ♯021421 フィアマ ブロッカー300

外装パーツ
♯021421 フィアマ ブロッカー300
価格:17,000円

●オーニング前面のレールに取り付ける、薄手の防水生地でできた日除けです。オーニング下の空間を快適にするとともに、サイドオーニングのタイダウン代わりにもなります。

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第214回】焚火、ストーブ、ファイヤーピットどれも断熱の灰が大事(2020年5月8日)


数回にわたり焚き火の準備的なことを書いてきたが、オートキャンプ熱再燃の今、焚き火も絶大な楽しみの要素となっている。おそらく焚き火そのものを楽しみにしたキャンプをしている人だって多いはず。

ところで、焚き火台で楽しんで残った灰をどうしてますか? まさか燃え切らさずに水を掛けて消火し、キャンプ場の炭捨て場に一切合切放り投げていたりしてませんか? それはあまりにももったいない。

普通に焚火をして燃やし切ると、焚き火台にはしっかりと燃えカスである灰が溜まる。これ、焚き火のときにいい断熱材になるのはあまり知られていない。薪っておおよそ500度C程度になると安定して燃え続けるようなのだが、焚き火台のような鉄板だとせっかくの熱が伝導して温度が下がり火付きが悪くなってしまう。この逃げていく熱を、灰があることで妨げる事でより安定した燃焼が得られるというわけ。

そしてもう1つ大事なことは、灰を毎回きれいに掃除しそこへ薪を組んで燃焼させそれを続けていると、薪が燃焼して当たる底部分は過剰な加熱により弱る。結果、鈍って簡単に底が抜けてしまう。写真はそんな事態に陥った薪ストーブだ。直接炎がよく当たる所は見事に穴が開いてしまっている。

焚き火台でも同様なことが言え、焚き火台そのものを大事に使うという意味でも灰はあったほうがいい。出来れば、前回燃やし切った灰を取っておき次回の使用時にあらかじめ敷いておくなどがいい。どうしても灰がなければ、直接底板に炎が当たらないようロストルで空間を作ることが大事。手間は増えるが、着火の時から安定することは間違いないしね。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第213回】電池式だから欲しいところに手軽に照明を付け足せる(2020年5月1日)


車内の照明は思っている以上に重要です。家庭と比べると照明との距離が近いので、影響を受けやすいためです。運転で疲れた目には、明るすぎる照明だとリラックスできません。また自分がくつろぐ場所のいい位置に照明があるとも限りません。

 そこで照明の増設が必要になりますが、電気配線を新たに内装に組み込むというのは、モケットをはがしたり、配線を取り回したりが必要で面倒な場合もあります。

 そこで、今回おすすめしたいのは、電池式の照明です。電池式ならば面倒な配線は一切必要なく、自分の好きな場所に取り付けることができます。紹介する3タイプはすべてLED照明で、それぞれ用途の違うタイプなので、使う場所に合わせて選ぶことができます。

 とくにセンサーライトは、夜中に起きたときに足もとなどを照らしてくれて便利な照明でおすすめです。

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キャンピングカーパーツセンター ♯211128 フレキシブルマップライト3段階調光付き

電装パーツ
♯211128 フレキシブルマップライト3段階調光付き 電池式
価格:2200円

キャンピングカーパーツセンター ♯211128 フレキシブルマップライト3段階調光付き

●クリップでどこにでも気軽に取り付けができるマップライトです。しかもアームが自在に動くので好きな場所を照らすことができます。明かりは3段階に調整可能で、読書灯から常夜灯的な使い方までいろいろ。単四電池3本を使用します。

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キャンピングカーパーツセンター ♯211130 無段階調光LEDライト 電池式

電装パーツ
♯211130 無段階調光LEDライト 電池式
価格:2200円

キャンピングカーパーツセンター ♯211130 無段階調光LEDライト 電池式

●照明部分横にあるスライドスイッチを操作することで、明るさを無段階に調節できます。面全体にLEDが付いていて比較的明るいライトです。バンコンなどで車内全体の照明として使うのにもおすすめです。

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キャンピングカーパーツセンター ♯211129 LED人感センサーライト 電池式

電装パーツ
♯211129 LED人感センサーライト 電池式
価格:2200円

キャンピングカーパーツセンター ♯211129 LED人感センサーライト 電池式

●まわりが暗くなったときに、人の動きを感知して明かりが点くセンサー式ライトです。スイッチの操作をしなくても点灯するので、夜間の非常灯としても使えます。エントランスや足もとを照らすセンサーライトとして便利です。単4電池を3本使用します。

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第212回】焚き火をもっと楽しむフェザースティック(2020年4月24日)


空前の焚き火ブームが到来している事は前回お伝えしたが今回はその先、さらに楽しむための手順を、コレができれば楽だし、ちょっと周りの人からカッコ良く見える。

それは、薪を使ったフェザースティック作りで、いわゆる焚き付けを確実に行なう方法でもある。よく売っている乾いた薪を使えば、焚き付け用に紙や着火剤、バーナーなどはまず必要なくなるので覚えておいて損はない。うまくやれば、着火だってファイヤースターターと呼ばれる、マグネシュウムの棒だけでも出来ちゃうほどである。

用意するのはナタやナイフ。この場合多少小割りを作る必要があるので、刃の肉厚が厚い方が都合がいい。日本的にはナタが便利だと思うが、道具として兼用させたい、調理にも使いたいという場合はサバイバルナイフが良いかも。

ナイフの場合は、柄のお尻まで刃の材が通っているフルタングと呼ばれるタイプが丈夫なので、次に紹介するバトニングに都合がいいと思う。

刃の付け方は、前回やったオノのような超激しい作業ではないので、ある程度鋭利に付けておいた方がフェザースティックは作りやすい。オノで小割りを作ってカッターでフェザーを作るというのもありかも、考え次第だろう。

まずは、ナイフなどの根本を薪に手でグイっと押し込み、別の薪でナイフをコンコンと叩いて刃を食い込ませ薪を割っていく。よく乾いた薪ならばそれほど力はいらないが、広葉樹などの薪は密度が高いのでなかなか簡単にはできないかも。

薪を割って作る小割りのサイズは、2㎝角くらいでいい。これ以上細くすると逆に削り難くなるので。そしてそれを鳥の羽のように削いでいく。

すごく薄くキレイにフェザーを作りたい場合は刃をしっかり鋭利に付けておく必要があるが、そもそも薪そのものがそんな事ができるほど密度のあるものではなく割れやすいので、慣れというか気持ちで感覚をつかんでいくしかない。

いずれにしても、このバトニングとフェザースティック作りは焚き火をやる上ですごく楽しい作業。是非この機会に、ちょっといいナイフを1本手に入れて試して見てはいかがだろう。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第211回】キャンピングカーのスペアキーを作るために必要なブランクキー(2020年4月17日)


キャンピングカーにはカギを掛ける場所がたくさんあります。ドアロックをはじめとして、エントランスドア、バゲージドア、給水口、カセットタンク出し入れのためのドアなど、さまざまな場所にカギが必要です。

 最近のキャンピングカーはカギを共用できるようにして本数を減らす傾向にありますが、少し前の車に乗っている人にとっては、ジャラジャラとカギの付いた束はお馴染みでしょう。そんなカギ束のなかのスペアキーを作ろうと思ったことはありませんか? 

 家のスペアキーならば町の鍵屋さんへ行けば作ることができます。ところがキャンピングカー専用のカギは町の鍵屋さんにはブランクキーがありません。カギをコピーする機械はあっても、元になるブランクキーがないために、カギが作れないのです。そこでまずはブランクキーを手に入れることが必要です。

 ここではキャンピングカーパーツセンターで取り扱っている6種類のカギについて紹介します。カギの形を参考にして注文して下さい。

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外装パーツ
♯031092 エントランスドア デッドロックブランクキー(KS201)
価格:1100円

●エントランスドアロックアッシー(♯031091)のサブロックに使われているドアキーです。

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キャンピングカーパーツセンター ♯031093 エントランスドア ブランクキー(KS101)

外装パーツ
♯031093 エントランスドア ブランクキー(KS101)
価格:1100円

●エントランスドアロックアッシー(♯031091)のメインロックに使われているドアキーです。

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キャンピングカーパーツセンター ♯031048 エントランスドア デッドロックブランクキー(KS601)

外装パーツ
♯031048 エントランスドア デッドロックブランクキー(KS601)
価格:1100円

●旧型のドアロックアッシーのサブロックに使われているドアキーです。

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キャンピングカーパーツセンター ♯031049 エントランスドア ブランクキー(バーグマン)

外装パーツ
♯031049 エントランスドア ブランクキー(バーグマン)
価格:1320円

●旧型のドアロックアッシーのメインロックに使われているドアキーです。

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キャンピングカーパーツセンター ♯031079 エントランスドア デッドロックブランクキー(KS700)

外装パーツ
♯031079 エントランスドア デッドロックブランクキー(KS700)
価格:1320円

●旧型のドアロックアッシーのサブロックに使われているドアキーです。

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キャンピングカーパーツセンター ♯031080 エントランスドア メインロックブランクキー(KS200)

外装パーツ
♯031080 エントランスドア メインロックブランクキー(KS200)
価格:1100円

●旧型のドアロックアッシーのメインロックに使われているドアキーです。

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第210回】シーズン前に準備万端に整える(2020年4月10日)


ここ2・3年、ある意味空前の焚火ブームと言え、焚火、新しい燃焼器具、薪ストーブなど道具の進化もとどまるところを知らない。

ただいずれにしても、薪を整理するのが快適な燃焼を続ける要であり、ちょっとゴツ目のナイフでバトニングしたり、鉈や斧で薪割りすることも大事な、そして楽しい作業。

ところが、たいていの刃物の場合新品の状態は大体の目安になる程度に刃のような状態が作られているだけである。

写真は新品でそのまま一回使ってみたのだが、薪の割れ方といか、自分の使い方において歯がうまく食い着く感じがなかった。自分的経験からすると、刃がラフに使うと欠けてしまう可能性が上がるものの、もうちょっと鋭利な方が使いやすいのだ。

薪を割るのはもちろんのこと、コッパを作ったりフェザースティックと呼ばれる焚き付け状態のものに細工するのは、ある程度切れ味があった方が作業が楽だからだ。

そこで、グラインダーであらかじめ付いている刃の面を修正してみることに。

グラインダーだとグイグイ削れてしまうので、どの程度の角度にしようかとイメージしながら動いてない状態で当ててみる。その後ソッと、軽くグラインダーを当て削り出してみた。

最初に付いていた形状と比較すると、だいぶ刃の面は平面に近い。

それでもある程度膨らんで湾曲していた方が、力が入って振り下ろしているときに刃先の保ちがいいようなので、見様見真似で粗方削り出しておいた。

仕上げは砥石。左は100均で買える両面砥石、右は農協で買った鉈や鎌などを研ぐ用の砥石。研ぎはオイルでも水でも、砥石の種類もなんでもいいと思う、ハガネの場合は。

ただ以前、刃物専門の職人さんに聞いたところ、ナイフや斧、鉈といったものは、調理包丁のように切れ味優先のビシッと研いだ状態ではあまりよろしく無いらしい。どちらかと言えば、引っ掛かりがあり荒い状態の方が使いやすいという。顕微鏡的に見れば、刃先はノコギリ状態とでも言えばいいのだろう
か。

というわけで研ぎ上がった斧と小型の鉈。砥石は包丁でいうところの荒目と中目を使い、細目や仕上げ砥石は使っていない。この程度で良さそうだ。

さて、研ぎ上がった斧でスパスパと薪を捌くイメージが脳内にイッパイ広がり、ムクムクと焚き火したい気分が盛り上がってきた。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第209回】車内の防音化に役立つクッション性の高いテープ(2020年4月3日)


キャンピングカーの車内には家庭と同様の装備が詰まっています。キッチンにはシンク、コンロ、冷蔵庫、そしてトイレやエアコンなど大型の装備もあります。ダイネットの上には生活用品を収納するためのコンソールがあるなどさまざまです。

 車内で快適に過ごせることはもちろん、車として移動もするわけですから、それらの装備品や家具は、走行中の振動を考えて設計、製造されています。

 ですが、経年変化によって、素材が伸びたり縮んだり、装備品に歪みがでたりすると、その部分が振動して走行中に音がするようになることもあります。

 とくにトビラやフタとなる部分は、音がしがち。走行中のビビリ音や振動は気になるものですが、そんなときに役立つテープを紹介します。

「クッションテープ エプトシーラー グレー ♯102040」は、発泡体のゴムでできたクッションテープです。クッション性と耐久性に優れていて吸音効果があります。

 クッションテープの片側が両面テープになっていて、音が気になる部分に簡単に貼り付けることが可能。

 マルチルームのトビラから聞こえる音が気になるのであれば、テープをトビラの長さに合わせてカットして貼り付けるだけ。トビラにできていたすき間を埋めて振動を抑えてくれます。

 ほかにもアイデア次第で使い方はいろいろ考えられます。例えばアウトドアグッズを収納するフタ付きの大きなケースの場合など、フタの外周にぐるりとテープを貼り付けることで、密閉度の高いケースになります。

 テープは発泡ゴム製で防水性能もあるので、多少の雨からは中味を守ることもできます。

キャンピングカーパーツセンター ♯102040 クッションテープ エプトシーラー グレー

その他
♯102040
クッションテープ エプトシーラー グレー 
8㎜×15㎜×2メートル
価格:260円

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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