【キャンピングカーコラム バックナンバー第79回】サブバッテリーの重要性を突っ込んで考える。その1(2017年9月29日)


キャンピングカーの装備は様々なものがあるが、その中で特に重要な位置を占めていて乗用車にはまずない筆頭のものといえば、サブバッテリーがそれにあたると言えそうだ。日本におけるキャンピングカーのキャンプ場や旅での利用方法、環境の状況から、その存在価値は近年ますます高まってきている。

そんなこともあり、バンテックがリリースするキャブコンの多くは、大容量の100Ahサブバッテリーを3個並列接続するなど、かなりの充実度が見て取れる。もちろん、充放電がきちんとできるよう十分テストされたシステムで、ほぼメンテナンスフリーでその大容量の電力を利用できるようになっている。

単純に考えて、これだけの容量があると週末に家族でキャンプに出かけ、電気が足りなくなることは通常起こらないだろうと思われるサイズ。もちろんそれは、使用開始が満充電になっているという条件においてである。

そんな大容量を必要としたのは、何しろやたらに暑くなって湿気の多い夏が日本で当たり前に観測されるようになったから。避暑地に行っても暑いくらいなので、エアコンを装備しないと快適な環境を作れなくなってしまったから。

そのためエンジンを止めている時、家庭用のセパレートタイプのルームエアコンを装備しそれに対処しようとすると、外部電力や発電機があるならいざ知らず、バッテリーの電力をインバーターで変換し使うしかなく、どうしてもサブバッテリーが大きくなってしまうのだ。

日本の環境では、ほとんどの場合発電機を回して駐車するなどはできないし、キャンプ場でも外部からの電源が取れないところも多い。結果としてサブバッテリーの電力に頼ることになることが多いので、3本積みというスタイルになってきた経緯がある。

重量的にはサブバッテリーだけで大人1人分に相当してしまうが、そこから発生する電力でルームエアコンはおおよそ4時間程度動かせる。これなら、就寝時の寝苦しさを十分回避できる能力だし、うまく利用するともっと少ない消費電力で運用できるはずだ。

さて快適なキャンプ生活に大事なそんなサブバッテリーの話を、この後バンテック製キャブコンを素材に何回かに分けて説明していこうと思う。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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