【キャンピングカーコラム バックナンバー第186回】最悪の事態を想定し、整備は万全に(2019年10月25日)


自分のトレーラーを整備していたら、そこへとんでもないセットが入庫して来たのを偶然目撃。この北米産モーターホームは停車時にかなり特殊な装置が働く機構で、出先で動かせなくなってしまったというのだ。こういう状況になると、かなり心が痛む。

全長30フィート超の車両が持ち上げられるのも凄いと思うが、一番大事なのは動けなくなったときに頼れるレスキューの存在を事前に連絡先を知っておくこと。それにより、その後の迅速な行動が取れることを今回知った。特に問題がない時に、そういうサービスを調べておくといいだろう。

もちろんこのクラスAモーターホームは日常かなりの頻度で使われてり、整備も驚くほどしっかり定期的に行なわれている。しかし経年変化により、どうしても色々と不具合が出やすくなってしまうものであることも機械である宿命である事を痛感。

そして、けん引を含めてどこがジャッキアップポイントになるかを自分で理解しておくことも大切。それは、せっかく来てくれたレスキューの人がキャンピングカーのことを理解できていない可能性もあり、そんな時に無理やり持ち上げてしまうと後々大事になる可能性があるからだ。

今回凄かったのは、レスキューのお兄さんはこのキャンピングカーの事にかなり詳しく、プロペラシャフトを外してけん引してきた。さらに、ベアリングへのオイルの流れなども知っているらしく、整備士さんと何が正解なのかさらに詳しい話をしていたのだが、横で聞いている自分には理解できなかった。

というわけでキャンピングカーの寿命は長く、新車で購入して10年以上乗り続けるのはザラ。さらに中古車購入でやはり10年以上経過した車両である事も別に珍しいことではない昨今。自分の車の調子をきちんと理解しておく事、整備を後回しにしない事。それがきっとスムーズで楽しいキャンピングカーライフにつながるのでは? という話なのであった。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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