【キャンピングカーコラム バックナンバー第115回】超小型ウッドストーブをキャビネットに!(2018年6月8日)


キャンプに出かけて何をする? と聞かれ真っ先に帰ってくるのは“焚き火”という答えが多い。ゆらゆら揺らめく炎を眺めながらのナイトキャップなどは、確かに何とも言えないいい感じなのは多くの人が認めるところではないだろうか。

ただ現在キャンプで主流の焚き火台は大きく、重量もそれなりのもの。確かにコンパクトにできるマットタイプのものも最近では人気があるが、いずれにしても太い薪を燃やすのを主体としているので、現地での燃料調達もかなり大変。

そこで手に入れたいのが、コンパクトに折りたたみや分解のできる小型ウッドストーブの類。見ての通り、かなりコンパクトでキャンピングカーのキャビネットとか下駄箱の片隅に忍ばせておける大きさ。価格的にもそれほどのものではない。

カテゴリー的にストーブと名が付くだけあり、燃焼はものすごく効率よく行なわれる構造をしている。それは、小さいながらも煙突効果という現象を利用したもので、空気が下面から吸われるドラフト現象により自動で流れ扇がなくてもかなりの燃焼を起こす事ができる。

写真のように上下が同じ口径というか、上面が広い状態だとより焚き火感が味わえ、上にフライパンやコッフェルを載せても安定しているので、初めて使う人にはオススメかと思われる。もちろん、使用するときには地面を荒らさないよう底面の熱が伝わらなくする何らかの保護は必要だ。

自分で使っているのはバーゴというメーカーの製品で、煙突の口がすぼまっているタイプ。その形状の理由は話すと長くなるので割愛するが、中にアルコールを燃料とするコンロを自分で作って風防兼ゴトクとして利用している。そう、薪を燃やすだけではない使い方ができるのがミソなのだ。

どういうことかというと、カセットコンロなど風防のない熱器具は極めて外での利用に不利であること、そもそも個人的にはどんどん出てしまうガスの空き缶処理が面倒なのだ。そういった事が、キャンプサイトでストレスになってしまうのが嫌なのである。

タープの下でちょっとお湯を沸かすとか惣菜を温め直すなどは、アルコールコンロで十分以上の熱量だし、何しろキャンプしてる感が半端ない。夜になったら、薪を細かくして突っ込み焚き火気分をたっぷり味わう事だってできる。

実はこの使い方、身の回りで小型ウッドストーブを知らなかった人たちが見た途端というかその後、楽しくて自分でも買ってしまうグッズの筆頭とも言えるもの。何しろコンパクトで収納場所に困らず、分解できるものがほとんどなので手入れも簡単。極端に大量の薪がなくても火遊びが楽しめるとあって、キャンプや車中泊のお供にもってこいなのだ。

というわけで、次回は実践編をやってみようと思う。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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