【キャンピングカーコラム バックナンバー第147回】サイドオーニングの下にオイルランタンの灯りはいかがでしょう(じつは・・・パート1)(2019年1月18日)


キャンピングカー、ましてやそれがキャブコンだのモーターホームだったりしたら、ほとんどの場合サイドオーニングを装着していることだろう。そしてその下の灯りで昨今大人気なのは、低消費電力で強力に明るいLEDのリボンタイプ照明。

お手軽だし使いいいのは十分承知なのだが・・・”強力”という所にちょっとひっかかるものがある。これはあくまで個人的な意見ではあるのだが・・・。そう、明るすぎるかな? と感じてしまうのだ。あと、なんだか雰囲気ももっと欲しいよなぁ、と無い物ねだりもしてしまう。

そこで最近試したのが、昔ながらのキャンドルランタンをサイドオーニングに多数ぶら下げ使ってみること。いや、ハロウィンもクリスマスも通り越したのに、なんともいい雰囲気になります。

本来ならキャンドルランタンなのでろうそくがセットされるのだが、これが結構面倒なのだ、後始末が。揺れてこぼれてガラスのホヤにベットリ着いて・・・拭いてもビヨォ~んと延びるばかり。オレンジオイル系で拭いたらあっさり取れたのにはビックリしたが、それでも面倒であることは否めない。

そこでネットショッピングでポチッとしたのが径38mmのオイルキャンドル使い捨て品。価格にすると1つ100円以下ではあるが、キャンドルが3つ100円で普通に買える今時ではちょっと高めな気がする。

通常のキャンプ用キャンドルランタンは、径1と1/2インチなので、ほとんど既製品が無加工ですっぽり入るはず。写真のサイズで、1ボトルにつきおよそ6時間の燃焼が可能だった。

とまあキャンドルで気を良くしてお酒を飲んでいるかたわらに・・・「あら不思議!? こんなところに石油ランタンが!!」と、いわゆる灯油でも入れて点けるかと思うも、専用オイルってケロシン系じゃなくて低温でも固まらないロウ、いわゆるパラフィンオイルだよね・・・と気付く。前に紹介しているオイルキャンドルがまさにそれ。パラフィンオイルだって結構な値段だし、灯油は手につくと臭いし。

「んじゃさぁ~~~~、植物オイルでよくね?」「ヤバいんじゃないっすか??」「試すべ試すべ」と相方と話しつつ、ギャレー内にある1リットル300円のスーパー特売品サラダ油をコポコポ注入。

案の定、ちゃんと点きました。

ただこの方法、まったくメーカー保証はないし芯が早めにダメになることは間違いなさそう。試してもオイルタンクの厚さが相当なモデルである場合、吸い上げがうまくいかず点灯することができないかもしれない。でも芯の油をガッツリ中性洗剤で洗い流してキッチリ乾燥させればまた普通に使えるのでご安心を。

という結果を踏まえ、次回に続く・・・。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第146回】運転の不安をなくすアクセサリーパーツ(2019年1月11日)


多くのキャブコンは、ベース車の幅よりも架装部の方が大きくなるのでボディに段差ができます。それによって車を余計に大きく感じて、運転に不安に感じている人もいるでしょう。たとえば右ハンドル車の場合だと、普通車でも左後方は確認しづらいですが、ボディ段差のあるキャブコンの場合は、さらに見えづらくなります。

 運転に慣れている人でも、合流時や左折時に、もうちょっと見えたらいいのになと思うことがあります。そんな不安はアクセサリーパーツで解消してしまいましょう。

 セーフティサイドミラーは「もうちょっと見えたら」に役立つ後付けミラーです。取り付けは標準ミラーのステーにボルトで固定するだけなので簡単。同梱されているブラケットを使って固定します。

 カムロードベース車専用のアイテムで、年式によっては、取り付けるステーの上に付属のゴム製アタッチメントを巻いてブラケットを固定します。

キャンピングカーパーツ ♯242064 セーフティサイドミラー

♯242064
セーフティサイドミラー
価格:4,800円

キャンピングカーパーツ ♯242064 セーフティサイドミラー

 セーフティサイドミラーを取り付けると、純正ミラーの下側に重なるようになりますが、純正ミラーだけではカバーしきれない部分がかなりワイドに見えます。カー量販店にいけば、サイドミラーに貼り付けるタイプの凸面鏡が購入できますが、セーフティーサイドミラーほど見やすくはありません。

 またキャブコンやバンコンでルームミラーを見ても後方視界がない場合がありますね。バックモニターカメラも運転の不安を取り除いてくれるパーツ。後付けもできるのでおすすめです。バックするときだけ後方確認をしたいのならば、カーナビを連動させることもできますし、ルームミラーのように常に確認したいのならば、専用のモニターに映し出すこともできます。

キャンピングカーパーツ ♯234045 オリジナルバックカメラ

♯234045
オリジナルバックカメラ
価格:7,560円

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第145回】キャンピングカーの調理道具にフタ付きスキレットが抜群に便利!(2019年1月4日)


これまでキャンピングカーで様々な調理道具を使ってきた。その中に、ちょっと前に爆発的に流行ったスキレットというものがある。御多分にもれず、キャンプの買い出しで寄ったスーパーで径20センチのフタ付きを購入し、自分のキャンピングカーにも積載し始めた。

なぜこのサイズかというのは、キャンピングカーのビルトインタイプコンロを使ったことがある人にはよくわかる話で、肉料理などするには2人前程度には十分だし、1人前ならそれ自体を器にできるというあたりも気に入ったのだ。

もっとも気に入ったのは、フタ付きであるためコンロ上でも相当オーブンっぽい調理ができること。強力火力が望めないキャンピングカーのコンロでも十分な調理ができることだ。

そこで考えたのが、スキレットでパンを焼こうという試み。作り置きして小腹が減った時に手に取れるのも狙い。今回の案はパンなのに強力粉ではなく薄力粉を使い、砂糖、ドライイースト、塩を混ぜてみた。その方が膨らみすぎないかな?

普段使っているスキレットだと、鍋肌が普通にシーズニングが出来上がっていると思われるので、すべてをスキレット内で完結させようという狙いもある。洗い物を減らしたいからだ。

おつまみになるパンということもあり、練りこみパンを作る。とりあえずツナ缶をオイルごと、ドライフーズのみじん切りを放り込んだ。混ぜるのはスプーンかフォークで、様子を見ながら水を足し生地を作る。ズボラに一直線である。

しっかり練って、1~2時間フタをして一次発酵を済ませたら、あとでちぎりやすいよう分割し並べる。スキレットに張り付きそうだったら打ち粉代わりに粉を振っておく。

ここからがキャンピングカーらしいところ。フタをしてFF暖房の暖気が当たるような所へスキレットを置く。発酵温度は40度C超えあたりなので、それっぽい温度になるよう距離などを調節しよう。

冬ならそれでいい、夏は多分日に当たるようなところに置いておけばいい、春と秋は湯煎?そのあたりは流石に検証できていない。

発酵が終了したら、スキレットのフタをしたままコンロにかけ、全体が温まったら弱火というよりとろ火にし、途中一度ひっくり返し仕上がるまで20分だった。ちなみに薄力粉は100g使用し、仕上がりは2人前の感じ。

というわけで、キャンピングカーでも洒落た調理は大して苦労しなくても作れることがわかり、キャンプ中の時間の使いかたも含めまた楽しみが増えてきた。みなさま、フタ付きスキレットってすごく楽しいですよ。焚き火にくべてもガンガン使えるしね。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第144回】疲れを翌日に残さないための車中泊専用マット(2018年12月28日)


車中泊であっても自宅と同じように寝られるのが理想です。シートを倒すことでフラットになるミニバンがありますが、やはり座って移動するシートとしての機能がメインですから、どうしても凹凸があります。

 実際に寝てみるとよく分かりますが、透き間にタオルを詰めたり、クッションでカバーするなど工夫しても、やはり快適とはいえません。

 ミニバンなどで寝るときは、シートを跳ね上げて荷室にして、そこへマットを敷くとよりフラットにできます。

 空気を入れて膨らませるタイプのエアー式マットがカー量販店などで販売されているので、それらを荷室に敷くとフルフラットに近い状態で寝ることができるでしょう。

 ところが、人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくといわれていて、エアー式マットのように空気を通さなければ、蒸れてしまいます。1泊程度であればいいですが、連泊するような場合は、車中泊専用マットをおすすめします。

 「J-Sleepアクティブ」は、体圧分散性能に優れて寝心地がよく、エアー式マットと違って通気性に優れ、蒸れにくいという特長の車中泊専用マットです。

 エアー式マットを収納するときは空気を抜かなければならず、丸めるのも一苦労ですが、J-Sleepアクティブならば、丸めるだけで直径30㎝ほどにまとまるので収納も簡単です。 

 幅680×長さ2000㎜で、大人1名分として十分なサイズがあります。ダイヤ柄にキルティング加工した表面素材ですべりにくく、ポリエステル製シャンブレークロスを使って汚れにくいのが特徴です。カバーは取り外して洗濯ができます。

 色はレッド/ブルー/グリーン/オレンジ/ブラウン/グレー/ベージュの7種類から選べ車内の雰囲気に合わせることができます。

 

キャンプ用品
♯266015 J-Sleepアクティブ
価格:14,800円

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第143回】まだまだ続く寒さを楽しく暖房で乗り切る!(2018年12月21日)


キャンピングカーの場合、たいていはFF暖房を設置しているだろう。そのため、車内においては寒さ知らずどころか、短パンTシャツで冷たいビールをグビッ!? が普通かもしれない。しかしいざ外となるとそういうわけにもいかない。

もちろん、タープの下をオプションのスクリーンや何かで囲い、寒さをしのぐという方法も当たり前に行なっているだろうが、やはり真冬はそれだけでは保温できずやはり寒い。そこで重要になってくるのが、ストーブ。

これまで個人的には、コールマン製の大昔のテント内で使用するためのキャタリティックヒーターをトレーラー内で愛用。今の基準ではもちろん室内使用は不可のもの。さらにサイドオーニングやタープ下では、調理のできるトヨトミ製ストーブや通常のカセットタンク給油式のものを使用していた。それはそれで、暖をとるという点で十分機能していたように思う。

世の中は便利なもので、ネットをうろうろしてポチッとクリックすると、海外から商品が届く時代。というわけで、唯一今まで不満だった“大きさ”という問題をクリアしそうな小型タイプを発見し、迷わず購入。無事海外から届くかどうかワクワクしながら待ってみた。

到着したものを開封してみると、製造国は分からない。商品のパーツはあちこち曲がったりひしゃげたり、バリも酷かったりするがそれらを修正して再組み付け。さらにトレーラーのL P Gボンベのホルダーに置いてみると、実にサイズ的にピッタリだった。

もちろん電気などは使用しておらず、着火はマッチかライターで直接、極めてアナログな機構ながら、国産のように耐震自動消化装置など付いていないので、いざとなれば点火状態で移動もできてしまう。もちろん日本の基準でいけば、室内使用不可である。

実際の燃焼はなんら問題なく綺麗に行なわれ、1給油で夜更かしの夜も無給油で大丈夫なのを確認。股火鉢状態に利用すれば屋外であってもめちゃくちゃ暖かい。しかもお値段がとってもリーズナブルで大満足。

こうなってくると、ちょっと高価だけど武井バーナーとかペトロマックスとかのストーブが手に入れたくなるというものだが、私の場合お財布がその辺りの融通を利かせてくれない。カッコ良いんだけどなぁ、みなさまはいかがでしょうか。結構小さめの石油ストーブって、いろいろなものが発売されていて案外屋外で楽しめますよ。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第142回】キャンピングカー用の2種類のラダーを使い分ける(2018年12月14日)


キャンピングカーのなかには背の高い車が多くあります。キャブコンでは全高が3mを越える車も珍しくありません。バンコンのハイエースでも標準ルーフで2mを越え、キャンピングトレーラーも2.5m前後の全高があります。

 というわけでルーフ上の洗車や、ベンチレーターの掃除、テレビアンテナなどのメンテナンスなどで車の高い位置を確認しなければならないときがあり、そんなときにはハシゴが必要です。

キャンピングカーパーツ ♯024052 フィアマ ラダーDELUXE8

キャリア・ラダー
♯024052 フィアマ ラダーDELUXE8
価格:41,796円

 キャブコンではリヤにハシゴを装備している車があります。ルーフに上がってメンテナンスをするために必要なものです。折りたたみ式でハシゴ長が2.5m近くあり、背の高いキャブコンでも対応します。

 ルーフ上に乗って作業するほかに、たとえば、バンクベッド部分に装備しているウインドウの修理、サイドオーニングの掃除などボディ側面の高い位置のメンテナンスをするためには、いわゆる「ハシゴ」が必要になります。

 3m以上の長さのある一般的なハシゴは、折りたたみ機構がなくてかさばります。脚立も同様に場所を取るので、車の中に収納はできませんし、家庭でも置き場所に困るでしょう。

キャンピングカーパーツ ♯44013 REIMO 伸縮式ラダー

キャリア・ラダー
♯44013 REIMO 伸縮式ラダー
価格:17,280円

 REIMOの伸縮式ラダーはそんな悩みを解決してくれるハシゴです。全11段の伸び縮み機構で、引き出すと1段ごとにロックがかかり細かく長さを調節できる仕組みになっています。最長で3.2mまで伸ばすことができるため、たいていのキャンピングカーのルーフにまで届く長さがあります。

 たたむと94.5㎝とコンパクトなので、大型キャブコンの外部収納庫などに収納できるサイズになります。支柱は太く乗り降りの際も安定しています。旅先での万が一のトラブルなどに備えて車に積んでおいてもいいかもしれません。

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第141回】クックウェアをスタッキングして高効率化Part3(2018年12月7日)


スタッキングねたも佳境、今回はちょっと自慢というか今一番個人的に楽しんでいるパッケージを紹介。見ての通り、小さめのクーラーボックスのようなトートバックに、ϕ20cmのスキレットのフタ付きのセット。これらを、車中泊、キャンピングカーにかかわらず持ち歩いている。

主な機材はフランスのトランギア(あっちの人たちの発音だとトランジア?)というメーカーのストームクッカーというパッケージで、ヤカンまで内包していてそれだけで十分機能性とスタッキング性に優れたもの。東日本大震災の後、このパッケージを見たご近所の友人たちが、その機能と有効性に即座に気づき、こぞって購入していた代物。その中に、調理道具や箸、スプーン、ナイフなどを内包できるよう探し出してきたり加工したりしてスタッキングしている。

コンロの熱源は基本がアルコールストーブ。フタに見える消化用キャップにより弱火にも設定できるところが優れているところで、それをやりやすくするために簡単な取っ手を取り付けた。もちろんその燃料となるアルコールも、小分けにしてヤカンの中にライターと同時収納し、いつでも使えるようにしている。

標準ではフタがないので、オプションとして取り扱われているプラスチック製のフタも内包させ、それはまな板や水切りにも使える。さらに米を炊きたいという日本的な事情から、直径の合いそうな重めのガラスフタを用意し、取っ手を小型のものに付け替えフタの口に当たる部分を地道に絞って鍋の口に入るように細工した。

基本的にここまで用意できてあればほとんどの調理に対応でき、夜長のおつまみも作りたい放題。風防とごとく類がセットになっているため、屋外使用でも風の影響をほとんど受けないうえ、熱効率が抜群にいい構造でお湯を沸かすのも素早く重宝している。アルコールを燃料としているため、寒冷地でも威力を発揮するのが嬉しい。

ところが欲求というのは膨らむもので、製造メーカーの本国ではどうやらオプションとしてあるようなのだが日本には入ってこないアタッチメントを購入。これはもちろんサードパーティー製で、安全等の保証はあまり期待できないネット通販もの。

しかしそれは基本はOD缶のガスボンベを接続し、さらにCB缶へのアタッチメントも付属しているという代物。レギュレーターが無いダイレクトなところが、心配と言えば心配。

コンロ下部のバーナー取り付け部に、もとからアルコールストーブを取り付ける穴を利用し板状のバネで挟み込んでしっかり固定できるので、使用中の安定感は抜群。ガス供給ホースも、きちんと離れたところに取り回せるので安心だが、着火装置がないので柄の長いライターが実際には必要になる。

これまでのアルコールストーブを使っても、弱火から中火で30分以上の加熱が余裕でできたのだが、ガスカートリッジのガスボンベを利用することで、より簡単に熱源を長時間利用できるようになった。なので、付属の樹脂コーティングのフライパンではなく空焚きにも圧倒的な耐久力のスキレットを載せっ放し、火を消すこともなく延々と焼き物が楽しめるようになり、呑んべいにとっては幸せの極みである。

さらにこの状態だと、屋外でカセットガスコンロなどを使うよりもはるかに横風に強いというおまけ付きだし、液体や固形のアルコールも燃料に利用できるので、行った先で手に入るもので対応できる利便性の高さも手に入れた。

いかがでしょう、ごく一部の人たちには触手が動く魅力あるパッケージだとは思われないだろうか。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第140回】まめにチェックしてサブバッテリーを長持ちさせる(2018年11月30日)


キャンピングカーと電気は切っても切れない仲といえます。車内には照明をはじめとしてテレビ、冷蔵庫、電子レンジなどなどさまざまな電気機器が装備されています。その電気の供給元となるのがサブバッテリーです。

 電気を使えばサブバッテリーの容量は減り、走行充電器などを介して充電されます。電気は見えないので、その容量を知るためにモニターが必要になります。

 バッテリー内の電気の残量が分からないと、いつなくなるか心配しながら使うことになり楽しさも半減。

 また過充電や過放電はサブバッテリーにダメージを与えることになるので、モニターでバッテリーを管理することは重要なことなのです。

キャンピングカーパーツ ♯172114 埋込デジタルボルトメーター12V

電圧計
♯172114 埋込デジタルボルトメーター12V
価格:1,080円

 こちらは埋込タイプのボルトメーターでデジタル表示。アイスブルーに光るので視認性がよく、ホールプレート(♯172112)を使うことで、USBソケット(♯172110)などと組み合わせることもできて、スマートに取り付けられます。

 電圧計だけではバッテリー容量を確認することはできませんが、電圧が低くなれば残容量も少なくなるという目安になります。価格が安いところがおすすめです。

キャンピングカーパーツ 電流・電圧計 ♯185022 AVモニター 110A

電流・電圧計
♯185022 AVモニター 110A
価格:23,760円

 AVモニターはロングセラーを続けている電流・電圧計です。最小電流0.1Aから計測ができるので、器具の電源切り忘れ確認にも役に立ちます。

 電圧は11.3Vと10.8Vになると残量警報ブザーが鳴る2段構えになっていて、バッテリー上がりにならないように知らせてくれます。サブバッテリーに直接接続して計測しており、電圧と電流の2つの数値をかけ算することで使っているワット数を計算できます。

バンテック車に装備されるもので、残念ながら非売品ですが、電圧、電流のほかにサブバッテリーの残容量も表示してくれます。残容量はデジタルでパーセント表示されるのでとても分かりやすいモニターです。

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第139回】クックウェアをスタッキングして高効率化Part2(2018年11月23日)


前回に続きスタッキングの話だが、今回はよりオートキャンプっぽいセットを紹介してみよう。

それは、基本的にホームセンターで購入したケースに必要なものがまとまっている状態で、収納庫にも入れやすく車中泊の場合に簡易テーブルか作業台としても利用できるようにしたもの。

中身は燃料も含め調味料まで入っているので、あとは食材のクーラーボックスがあれば1~2人の車中泊なら余裕で対応できる。人数が多いファミリーキャンプの場合は、同サイズのケースをもう1つ用意してあり、その中には4人分の食器類や調理器具、カトラリーなどを収納しているので、状況に合わせそれを持ち出せばいいだけである。

スタッキングで一番苦労したのは、やはり調理器具の小型化とその中に入るカップやお玉、フライ返しを組み合わせで探すこと。さらにこのセットを用意した当時は今ほど超小型グッズが充実していたわけではないので、コンロとランタンの選定には相当迷った。もちろん燃料を何にするかも含めてだ。

今ならコンロは十分な火力の超小型が手に入るし、ランタンは折りたたみ式のソーラー充電タイプでもいいのではと感じている。

前写真は実は海外でのキャンプへ持ち出しすることを考えていたので、スタッキングで小さくなることも重要だったが、すべてがチタン製でまとめてある。持ち出しの時の手荷物重量を軽減したいのがその主な理由だ。もちろん現地での燃料確保のしやすさも重要な問題。

海外でキャンピングカーを借りる場合、寝具類やクックウェアはすべてレンタルできるのだが、クックウェアは最低でも4人分が基本のところが多く、道具のサイズも一般家庭のものなので1人分では使いにくいというのも理由の1つ。多少レンタル料金を抑えられるというのも頭にはあった。

ただしチタン製の場合熱の伝わり方が特殊なので、調理の方法が少し限られる。写真を見てもらえばわかるが、コンロの炎が当たった一部分だけが色が変色していることからも、なんとなくそのイメージがつかめてもらえるかと思う。また、コップに熱いものを入れておいても吸い口はまったく熱くならないので、猫舌にはかなりつらい状況がままあったことも付け加えておこう。

さて次回は、最近超お気に入りの持ち運びスタッキンググッズを紹介してみよう。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第138回】エントランスの乗り降りのしづらさを改善(2018年11月16日)


キャブコンなどエントランスステップの1段目が高いキャンピングカーの場合、乗り降りが面倒なことがあります。ドア幅も限られているので、とくに年配の人は不便に感じることがあるかも知れません。

 そんな乗り降りをサポートするパーツがステップです。必要なときだけ車外に引き出して使うもので、1段目の手前にもう1段追加するわけですから、格段に乗り降りがしやすくなります。電動と手動で引き出すタイプがあります。

 そのほかにはトレーラーで使われることの多い持ち運びできるステップもあります。価格も手ごろなので、収納できるスペースがあればおすすめです。もちろんバンコンやキャブコンでも使えます。

キャンピングカーパーツ ♯024041 エントランスドアステップ460×180

ステップ
♯024041 エントランスドアステップ460×180
価格:37,800円

キャンピングカーパーツ ♯024046 フィアマSTEPプラチナ

ステップ
♯024046 フィアマSTEPプラチナ
価格:1,512円

 日本の場合、車内では靴を脱いで過ごす人がほとんどでしょう。エントランスに置いてある靴が邪魔して乗り降りしづらいことも考えられますね。

 シューズボックスを装備しているキャンピングカーでも、乗車人数分の靴を入れるには容量が足りないこともあります。靴が散らかっているだけで、だらしない印象になりますから、靴の整理整頓は重要です。

 つり下げ式でいろいろな場所に設置できるシューズオーガナイザーは便利な車内アクセサリーです。靴だけでなく室内履きや小物の整理もできるので収納上手になれます。ファスナーで開閉でき、使わないときはカバーをかけて、中身を見えないように隠しておけます。

 スペースの限られた車でシューズボックスの設置が難しくても助手席の背面などを利用して取り付けができますから、バンコンや軽キャンパーなどで使うにもおすすめです。

キャンピングカーパーツ ♯919239 Camp-4シューズオーガナイザー

アクセサリー
♯919239 Camp-4シューズオーガナイザー
価格:6,480円

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

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