【キャンピングカーコラム バックナンバー第127回】夜の明かりに凝ってみる(2018年8月31日)


最近の自分のキャンプサイトづくりで恐縮だが、ランタンの色や形状、そのほかをだいぶ気にするようになった。もちろん、キャンピングカーに搭載している照明設備もきちんと使うのだが、
特に表に出しているテーブル上などでは、極力明るくしないように努めている。

利用することが多いのは、近頃極めて性能的にも納得のいくようになったインフレータブルのLEDランタンだろうか。登場当初は1充電でおおよそ4時間程度の点灯だったが、最近のモデルは6~8時間点灯と十分実用性を備えてきたからである。

もちろんいろいろ試してみて色にもかなり気を遣い、極力電球色を発光するタイプを選んで利用している。その方がお酒が美味しいというひどく個人的な理由もそこにはある。

写真はM-POWERDのもので、バンテックでも以前パーツとして扱っていたものだが現在は欠品。特にLUXという電球色のものは、かなりいい雰囲気があると思う。

さらに個人的にお気に入りになったのはオイルランタンで、本体価格は安いし壊れる要素もほとんどなく、燃料の調達も容易と申し分なし。何と比較しているかといえば、ガスやガソリンタイプのランタンとなのだが、マントルを付け替える必要もなければ明る過ぎることもないのがお気に入り。LEDランタンと併用して利用し、長時間点灯はこちらに任せている。

なぜそういった明るさを絞った明かりにこだわり始めたかと言えば、煌々と照らしているLED照明が目に痛い、かなり離れた所からでも相当目立ってしまう印象もあるから。確かに電気消費量も少なく、サイトを明るく安全に利用することができるのだが、作業をしているときは当然明るい方が安全ではあるものの、くつろいでいるときは多少暗い方が夜目も効くのでいいのではないだろうかと思っている。

こうして明かりを選んで使い始めると、キャンピングカーの車内や車中泊、テントやタープの下でも普通にそれらを使うようになってきた。もちろんサブバッテリーの電力に依存するようなことはないので、残量にビクビクしながら明かりを灯すということもなくなったのは精神衛生上心地よい。


インフレータブルランタンの最大の魅力は、折りたためることでダッシュボード上などに常備しておくことで充電が完了してしまうこと。そう、メンテナンスが簡単な上、いつでも懐中電灯がわりに足元を照らすことだってできるのが重宝するのだ。夜露や雨に強いというのも好印象。

持ち運びの時に揮発油の匂いやこぼれなども気にする必要がないインフレータブルタイプのLEDランタンは、キャンピングカーでの補助照明としてピッタリなものだと思われ、ぜひ1つは手元に置いておきたいグッズになったような気がする。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第126回】アンテナはテレビを見るための必需品。性能が重要だ。(2018年8月24日)


キャンピングカーの中でテレビを見るために重要なのがテレビアンテナです。

 家庭のアンテナならば一度調整すればいつでも同じ条件で見ることができますが、旅で移動するキャンピングカーの場合はそうはいきません。テレビ放送は地デジとBS・CSがあるので、両方見たければアンテナは2種類必要です。

 まず地デジですが、一般的に家庭で使っているアンテナは指向性アンテナで、テレビ電波の方向に向かってアンテナを向ける必要があります。魚の骨のようなアンテナが家の屋根の上に付いているのを見かけることがあると思います。

 家庭用のアンテナをキャンピングカーに取り付けることもできますが、車中泊場所に着いたら、そのたびにいちいち電波の方向を探して合わせる調整が必要です。

 そこで車載用に作られた無指向性のアンテナを使うことで、面倒な調整なしに電波を受信することができます。車用に専用設計されているので防水、振動対策もされています。

キャンピングカーパーツ #231058 DIAMOND 無指向性地デジアンテナ DACP-225

#231058
DIAMOND無指向性地デジアンテナDACP-225
価格:21,600円

キャンピングカーパーツ #231067 DIAMOND 無指向性地デジアンテナ DACP-115

#231067
DIAMOND無指向性地デジアンテナDACP-115
価格:19,980円

もうひとつがBS・CSアンテナです。BS・CSアンテナは、南西方向の空にある通信衛星に向かって方向を合わせる必要があって、手動で調整するタイプと自動で合わせる2タイプがあります。

 自動で合わせる自動追尾式だと本体内のモーターが回って常に衛星の方向にアンテナを向けることによって走行中でも放送を見ることができます。

 最近は価格も下がってきて購入しやすくなりました。テレビを見る頻度が多かったり、クルマで走行中でも見ることがあるのならば、自動追尾式をお薦めします。

 とくに2018年7月に発売になったフルオートアンテナDACP330は、従来品よりもコンパクトで軽量になり、しかも価格も安くなりました。

キャンピングカーパーツ #231075 自動追尾型BS/CS フルオートアンテナ DACP-330

#231075
自動追尾式BS/CSフルオートアンテナDACP-330
価格:216,000円

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第125回】バンコンの酷暑を乗り切ろう(2018年8月17日)


キャンピングカーを手に入れたら、いつでもどこでも寝てみたい。それがバンコンだとしてもそうだろう。

さてこの夏、酷暑と言われ世界的に北半球が暑く逃げ道はないのだが、それをキャンプ場やサービスエリア、道の駅で経験した人も多いだろう。近頃のキャブコンは、サブバッテリーで駆動できるルームエアコンを装備していることも多いが、それらが難しい1ボックスでは「もうこんな所じゃ寝られないっ」とガッカリした人もいるかも知れない。

そこでというわけではないのだが、この夏の暑さの中仕事で移動している時のミニバンでの筆者の方法をお伝えしてみよう。きっと、バンコンの人には役に立つ情報だと思われる。

そもそも私のミニバンには蚊帳を自作して装備しているので、キャンプサイトならドア類を開け気兼ねなく就寝できるのだが、移動中の駐車場などではそういった開けっぴろげなことはできない。そこで、ワンちゃんを連れて旅する人たちのアイデアを頂き、風を車内に引き込んでいる。

ペット用品では専用のグッズが存在するようだが、利用しているのはターンバックルという長さ調節できるボルトのような器具。どこのホームセンターでも簡単に手に入れることができるだろう。サイズは様々あるが、引っ掛けられる最大のものを用意するのが、強度的にも安心さが必要な重要な部分である。

何がいいかといえば、写真のように設置した状態でロックが掛けられるので、就寝時に開けられたり風であおられて開いたりといったことがないのである。

開放量は10センチ程度で、このくらいの開度であればかなり強い雨が降っていても、ほとんどの車種の場合降り込む事はないだろう。外から見ても、ちょっと半ドアが過ぎる程度で、中を覗かれてしまうほど開いているわけでもない。ただ、これだけで風が流れるわけではない。ここからがテクニック。

バンコンなら、大抵ルーフベンチレーターが付いているだろうから、それを少し開けておく。通常のルーフやミニバンなら、バックドアと反対の位置にあるフロントウインドウの上部を開けておく。この低めから吸い込んで、一番離れた高い所から抜けるということが大事。実際それがうまくいくと、車内でタバコを吸っていても煙が流れに乗って出ていくのである。

なぜそうなるか、暖かい空気は上昇する、その暖かい空気は中にいる人の体温で自動的に生成されるといった具合なのだ。人が入っていない時には、かなり流れが弱くなることからもその事実は確認できる。

というわけで、筆者の車中泊においては蚊取り線香を炊いているくらい。これも空気の流れができ温かい空気が出ていってしまうからだが、虫に刺されるよりは断然いい。冷房のような涼しさは得られないものの、ドア類を閉め窓のみを全開にしているよりははるかに涼しい。ただ、狭い空間での蚊取り線香を炊くという行為には、香りは選んだ方がいいかな、最近はいろいろなタイプがあるので。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第124回】クルマの走行安定性と乗り心地を改善する(2018年8月10日)


キャンピングカーは車内で食事したり、くつろいだりする居住性のほかに、移動するための車としての走行性能も重要です。

 長距離移動することが多いので走行性能に不満があるとストレスになってしまいます。そこで注目したいのが足回りパーツです。

 ショックアブソーバー、板バネ、スタビライザー、トーションバーなどいろいろと種類があり、ホイールやタイヤを変えることでも乗り心地は変わります。

 なかでもスプリングとショックアブソーバーはその効果が実感しやすいパーツです。

 キャンピングカー走行中に路面から衝撃を受けると、まずはスプリング(バネ)が吸収します。

 キャンピングカーのベース車として使われることの多いカムロード用、ハイエース用に開発されたリーフスプリング・マックスロードプラスは、アウトドアグッズなど荷物を積むことの多いキャンピングカーに対応しているのでお薦めです。

 とくにサイクルキャリヤやルーフトランクを装着している車に効果があります。

キャンピングカーパーツ #241147 リーフスプリング MAX LOAD PLUS LP-3

#241147
リーフスプリング MAX LOAD PLUS LP-3
価格:28,080円
適合車種:200系ハイエース、タウン・ライトエーストラック、旧カムロードなど

キャンピングカーパーツ #241148 リーフスプリング MAX LOAD PLUS LP-4

#241148
リーフスプリング MAX LOAD PLUS LP-4
価格:28,080円
適合車種:新カムロード、キャンター、エルフなど

 スプリング(バネ)が衝撃を吸収しますが、それだけだといつまでも揺れが収まりません。その揺れを受けとめるのがショックアブソーバーの役割です。

 内筒と外筒が伸びたり縮んだりすることで揺れを制御します。このショックアブソーバーもカムロード用、ハイエース用に開発されたものがあります。

キャンピングカーパーツ ♯241175 モンローV-SUSPENTION SYSTEM カムロード用1台分

♯241175
モンローV-SUSPENTION SYSTEM カムロード用1台分
価格:72,576円
適合車種:カムロード

キャンピングカーパーツ ♯241162 プレミアムショックアブソーバー「モンローサムライ」

♯241162
プレミアムショックアブソーバー「モンローサムライ」
価格:72,576円
適合車種:200系ハイエース

 スプリングと違って、ショックアブソーバーは消耗品なので、架装重量のあるキャンピングカーの場合、走行距離5万㎞が交換の目安といわれています。

 交換時期が迫っていたら、純正品からキャンピングカー専用品へ交換するのもお薦めですね

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第123回】キャンピングカーショーに出かけ、見所を発掘しよう(2018年8月3日)



さる7月21・22日に、東京ビックサイトにおいて東京キャンピングカーショー2018が開催され、とてつもない猛暑の中押し寄せたのは一般入場者だけではなく、多種多様のメディアも同様だった。こんな所にも、昨今のキャンピングカーや車中泊の人気が現れているようだ。

このショーは毎年2月に幕張メッセで行なわれるものに次いで規模の大きなもので、新型の発表も多く様々なモデルに目移りしてしまうほど。今回などは、自動車メーカーがキャンピングカービルダーとベースモデルの開発当時からキャンプ仕様を登場させてきたのくらい。

もちろん、購入を検討している人にはニューモデルがとにかく見たいのは当然だが、人気モデルともなると車内に入ることすらままならないものすらある。そんなときはちょっと目線を変え、パーツブースやメーカー・ビルダーがコソッと見せているものなどに注目してみると、キャンピングカーショーの楽しさが倍増する。



たとえば、ホワイトハウスというビルダーはキャンピングカーの展示とは別にパーツブースにもスペースを用意しハイエースを展示。そこに付いていたのは、REMISというブラインドメーカーと共同開発したフロントシェード。これは200系ハイエースの標準・ワイドボディ両方に対応したものなので、特にホワイトハウスのキャンピングカーでなくても装着できるパーツ。

というより、キャンピングカーに限らず取り付けられるので、買い物や観光に行った時にもサッとスマートに遮光とプライバシー確保ができるアイテムとして、あらゆるハイエースユーザーに共感を呼びそう。発売はなんとか’18年内を目指しているらしい。


車中泊は相変わらずの人気、しかも軽ベースはなおさらだがついに登場したのがリチウムイオン電池を搭載したモデル。制作したのはカーショップスリーセブン。電池の容量は1000Wh。これがどれくらいスゴいかと言えば、通常キャピングカーに搭載されるサブバッテリーが100Ahだとして実際に使える量が60%程度だとすると、60AhX12Vで720Whが最大だと考えられる。それより大きな容量もきっちり使える装備が、インバーターや充電器といった周辺設備も含め写真のサイズのようにひとまとめに収まっているのだ。もちろん重量的にも相当軽量。キャンピングカーユーザーなら気になる装備だろう。

パーツ紹介のブースではないが、トーザイアテオではトレーラーの前方トランクを開けそっと何気なく置いていたのが、広島は呉にある中国工業製FRPのLPGボンベ。このボンベは充てんに専用のアタッチメントを必要とするため、トーザイアテオの方で近隣の充てん所と契約し対応してもらい利用を可能としたのだ。

持ってみると分かるのだが、ものすごく軽い。あとスペック的なことになるが、既存の鉄タンクやアルミのものに比べ、あらゆる状況下で安全性が高い。それより何より、透けて液面が目視できるので使っている時に充てん時期が非常に分かりやすいのがいい。

こちらも、もうちょっとアピールすればいいのにと思えるポソっと置いてあったもの。特に商品名があるわけでもない最新のもののようだが、ジェットイノウエというところが製造する、長さ220センチのトラックの就寝スペースで使う専用マット。

ここまでなら普通なのだが、まずその長さがハイエースの荷台寸法にピッタリ。さらにマットの構造が最近はやりのエアーなんとかとよく呼ばれている樹脂を立体的に組み合わせたスプリングで支えているもの。スポーツ選手がよく宣伝している、あの系統。それに負荷の掛かり具合・部位によって高反発と中反発のスポンジを組み合わせているうえ、カバーは洗えてしまうという便利さ。キャンピングカーのマットに使いたいくらい。

というわけで、キャンピングカーショーには車以外にも相当面白いものが見られるものがある事が分かっていただけるだろうか。とは言えそれに気づくには、それなりに目が肥えてなければ難しいだろう。普段から、キャンピングカーの営業さんやキャンプ仲間からの情報収集はやっぱり大事なのかもしれないね、という話である。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第122回】サイドオーニングの補修パーツ(2018年7月27日)


前回はサイドオーニング本体とともに、車外にもうひと部屋作れてしまう便利なパネルについて紹介しました。

 今回紹介するのは、サイドオーニング本体の補修パーツです。サイドオーニングは車の外側の高い位置に装備されているので、走行中に木の枝にぶつけて破損したり、紫外線などによる経年変化で、パーツがひび割れたりして交換が必要になる場合があります。

 たとえばエンドキャップカバーは車の進行方向側に付いているキャップカバーで、樹木や家の軒先などにぶつけて破損することがあります。ひび割れた状態でも使えますが、雨水が染みて故障の原因になるので、早めに交換しましょう。

キャンピングカーパーツ ♯021367 フィアマオーニング F45Tiエンドキャップカバー左

♯021367
フィアマオーニング F45Tiエンドキャップカバー左

価格:2,052円

サイドオーニングのスクリーン部分は丈夫な素材でできていますが、鋭利なもので引っ掛けたりして切れることがあります。その場合、専用のテープを貼って直します。

 小さな傷だからといって、そのまま放置しておくと透き間から雨水が入り込んだり、切れ目が大きくなることもあるので、こちらも早めにリペアが必要です。

キャンピングカーパーツ ♯021363フィアマリペアキットPLUS

♯021363
フィアマリペアキットPLUS

価格:3,628円

サイドオーニングを出すときには、ハンドルの先端を本体のウインチスロットに引っ掛けて回すことでアームの動きとともにスクリーンが引き出されていきます。このウインチスロットは力が掛かりすぎることで破損することがあります。

キャンピングカーパーツ ♯021350フィアマオーニングF45iウィンチスロット

♯021350
フィアマオーニングF45iウィンチスロット

価格:1,296円

スクリーンを引き出したあと、本体からサイドオーニングの脚を出します。このとき砂が詰まっていて固かったり、無理やり引き出すなど正しく操作しないことで、レッグジョイントやレッグエンドに負荷がかかり、曲がったり、場合によってはパーツが折れたりすることがあります。

 ひどい場合は、サイドオーニングが収納できなくなったりします。これら可動部分の交換パーツもさまざまな種類が用意されています。

キャンピングカーパーツ ♯021264フィアマオーニングF45Plus/F45i/F45Tiレッグジョイント左

♯021264
フィアマオーニングF45Plus/F45i/F45Tiレッグジョイント左

価格:2,916円

サイドオーニングは一見すると同じように見えますが、シリーズや年代によって種類がいろいろあります。エンドキャップひとつをとっても交換パーツは異なるので、パーツを注文する際には注意してください。

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第121回】夏だっ! キャンプ大会に参加しよう(2018年7月20日)


キャンピングカーの楽しみ方はいろいろあるが、そんな1例をひとつ。さる7月7・8日の七夕の日に、富士見パノラマスキー場第3駐車場を使ったキャンプ大会が開かれた。ビックリする様なあいにくの気候にぶつかったためかなりキャンセルは出てしまったが、それでもキャンプ大会は大盛り上がり。

そんなキャンプ大会に自分でもトレーラーを引っ張って参加してみたが、前日夜に出発した時は驚異的な土砂降り、その中を川の様な道を水しぶきをかき分け走っていたため、普通では起きないがトレーラー内に下から水が入り込み、現地に着いたらむせ返るほどの暑さの中窓、ドア、キャビネット扉を全開し早速乾燥作業に勤しむことに。こんなことも、記憶に残る。


主催者が静岡朝日放送とプロが企画するキャンプ大会のため、会場にはいきなりステージが出来上がり芸人によるショーなどが繰り広げられる。さらにその芸人たちは会場内にいる参加者の車にどんどん分け入り、最終的にはユーザーグループの大宴会場にも登場、活況を呈していた。

それとは別に、そこここの車のお隣同士や気になった車などの周りでも、個別に談笑会談親睦会が行なわれている。そう、キャンピングカーという共通項があれば、車の大小やスタイルに囚われず、様々な体験や情報の交換がすぐにできてしまうのだ。

今年はキャンピングカーの出荷も各社好調で、今年の夏からキャンピングカーデビューという人も多いと思う。またレンタカー環境もますます充実してきているので、まずは“お試し”をそれでやてみようと考えている人も多いに違いない。そんな時キャンプ大会に参加すると、先人たちの知恵と工夫が濃厚な状況で手に入るので、ぜひ参加して見て見てはいかがだろうか。

誰でも、キャンピングカーを使うためのスキルが「ポンッ!」と1ランクも2ランクもアップすることは間違い無し。秋にかけてまで、製造メーカーや販売店、そのほかユーザー団体やキャンプ場などが主催するものが各種あるので、ネット検索するだけでもそれら情報が引っかかってくるだろう。最近はFacebook上での告知が盛んかもしれない。



さてそんな中、購入後間もないピッカピカのジル520ちびっ子連れ若夫婦がいた。着くなりキャンピングカーへの七夕デコレーションが始まる。笹は子供が幼稚園で作ったもので、電球は全てLED、一晩点けっ放しでも全く問題ないといい、なんだか座り心地の良さそうなベンチまでセットして準備万端。

ところが…、主催者側から会場である施設の食事処やアミューズメントで使えるチケットが大量に配布されていたので、何も用意しないで乗り込んで参加したというのだ。夕方になってお腹が減ってきたのに、会場のそれら施設は閉店…、困り果てる。こんな所に、悪天候を見越し直前まで躊躇していたことがうかがわれてしまう。

でも大丈夫! だってここはキャンピングカーを共通項にしたキャンプ大会の会場なのだから。早速勇気を振り絞り、大人数で宴会をしている人の所へ挨拶をしてみると、その瞬間「いらっしゃ~い、早く椅子持っておいでっ!」その間数秒。

というわけで、やっぱりたまには大人数でのキャンプ大会に参加するというのも、いいものだなというのを実感するのだ。もちろん、キャンピングカーを生かした濃厚な家族だけの時間も最高だけどね。

 

TAMA@MAC

著者:TAMA@MAC

主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。http://www.tamamac.com

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第120回】キャンピングカーの必需品。サイドオーニング(2018年7月13日)


サイドオーニングはバンコンやキャブコンなどのエントランスドア側のルーフに近いところに取り付けるもので「巻き取り式の車用タープ」といったらイメージしやすいでしょうか。日除け、雨よけのための装備です。

 キャンプ場に車を停めたら、サイドオーニングを出して、テーブルやイスを並べると、それだけでキャンプ気分が盛り上がるプライベート空間が生まれます。

 サイドオーニングは、専用のハンドルを使ってクランクを回し出し入れをします。最近は電動タイプも普及してきて、スイッチひとつで操作できるようになりました。

キャンピングカーパーツ ♯021501 Dometic サイドオーニング PW-1500 3.5m

♯021501 Dometic サイドオーニング PW-1500 3.5m
価格:92,880円
本体サイズ:3500×140×85mm

サイドオーニングにはさまざまな関連アクセサリーがあります。そのひとつがパネルです。サイドオーニング本体は天面を覆うものですが、さらにフロントを覆うことのできるフロントパネルがあります。

キャンピングカーパーツ ♯021421 FIAMMAブロッカー

♯021421 FIAMMAブロッカー
価格:16,740円

サイドオーニング本体につなげることで、さらに雨よけ、日除けになるとともに、目隠しになりプライバシーを確保してくれます。

 サイドにも取り付けることができるパネルがあり、サイドオーニング+3方向を覆えばキャンピングカーのほかにもう一部屋のできあがり。こんなふうに使うことができるのがサイドオーニングのいいところです。

 また外装の高い位置に取り付けてあるので樹木にぶつけて破損したり、経年変化によって劣化して色あせたり、欠けたりする部分もあります。そんな部分の交換パーツもいろいろと出ています。本体のエンドキャップカバー、ウインチカバー、本体と脚をつなぐレッグジョイントなどさまざまな交換パーツがあります。

 ウォールフッキングレグはサイドオーニングの足を地面ではなく、ボディに取り付けるためのものですが、このパーツはプラスチック製で紫外線による経年変化などで劣化して動きが固くなったり、欠けたりします。同じものに交換してもいいですが、アルミ製のものに交換すると強度が上がるとともに動きがスムーズになります。

キャンピングカーパーツ ♯021362 FIAMMAアルミウォールフッキングレグ2P

♯021362 FIAMMAアルミウォールフッキングレグ2P
価格:4,968円

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第119回】薪で調理するには下準備が大事(2018年7月6日)


薪で火力を調節するのは難しい。やりたければ距離を離したり、結構目が離せなくて忙しくなる。そこで導入したいのが鋳物のもの。最近では鋳物のスキレット流行りで、スーパーなどでもキャンプにちょうど良い20センチサイズがフタ付きで手に入ることも多いので、キャンピングカーの外部収納庫に入れて置いてみてはいかがだろうか。

個人的には、ダッヂオーブンよりかなり使いでがあると感じているのだが、それはファミリーのために大人数用の調理をしない悲しい生活になってしまったからだろうか…。

それはさておき、薪で調理する時に問題なのは、調理後に鍋下にススがこびりついて辺り構わずススだらけにしてしまうこと。これを根本的に防ぐ方法はガス化して燃えているものでない以上避けようがないのだが、よくある中性洗剤などを外面に塗って置いて乾かしておくのが有効。やってみるとわかるが、片付けの時きっと驚くに違いない。

理由はよく知らない。想像のみで言えば、界面活性剤が何らかの作用をしていると思われるのだが、間違っているかもしれない。いずれにしても、手に入りやすいというよりおそらくキャンピングカーのキッチンに1本載っているのではないかと思われるので、薪の上で調理器具を使うときはお試しでもいいのでやってみてほしい。

調理は、材料を放り込んでフタをして放置…、が自分の基本。あとは道具がちょうどよくやってくれると思っている。今回は、オリーブオイルたっぷり目にソーセージをスライスしたものの上にトマトスライスとチーズを載せ塩コショウしただけ。

ご機嫌な仕上がり具合だが、案の定ウッドストーブの下の切り株が燃え始めた。薪で調理する場合その底面がめちゃくちゃ輻射熱で加熱されるので、厚手の鉄板を敷くとか石の上で作業しよう。間違っても芝の上などでやらないように、あっという間にも燃え枯れてしまいます。枯葉の上でやると…、言わずもがな。

スキレットなど鋳物が焚き火でいいのは、その剛火とも言える強い直接の炎の中に放り込んでおいても道具として負けないこと。焚き火遊びをしたい時の強い味方なのだ。

また蓄熱効果もかなりあるので、薪を足してさらに焼き続けるという作業も簡単。グラスを交わしながらのんびりつまみを焼くなどという作業にメチャクチャ適しているのである。また、どでかい焚き火だと燃料も大量に必要だが、ウッドストーブだとほんのちょっとで火遊びができるというのも、ナイトキャップ時には最大の魅力。

そして、小型のウッドストーブを是非キャンピングカーの下駄箱の片隅にでも載せて置いてほしいと思う理由がコチラ。燃焼が終わった状態の燃えかすとストーブ本体の状態。そう、かなり完全燃焼に近く綺麗に燃えるのでうまくすると灰だけでカスはほとんどなく、ストーブ本体も汚れがほぼ付かず特別な掃除が必要ないくらいなのだ。

というわけで、キャンピングカーのサイドオーニング下ダイニングテーブルの上に、ウッドストーブを置く。普段はアルコールストーブを中に入れ利用、夜は地面でちょっとだけ焚き火遊びに興じる、いかがでしょうか、かなりお手軽にアウトドア気分が満喫できますよ。

 

TAMA@MAC

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【キャンピングカーコラム バックナンバー第118回】車内の電気をまかなうサブバッテリー(2018年6月29日)


キャブコンなどのキャンピングカーにはメインバッテリーとサブバッテリーの2種類のバッテリーが搭載されています。

 メインバッテリーはいわゆる車のバッテリーのことで、エンジンを始動させ、ヘッドライトやパワーウインドウを動かすための電力供給源になっています。

 通常、バッテリーというとこのメインバッテリーのことを指します。エンジンが始動した後は、エンジンの力でオルタネーター(発電機)が回って電力を生み出し、メインバッテリーへの充電もおこなわれます。

 

バッテリー
♯201037 ディープサイクルバッテリー 100Ah
価格:32,076円(税込)
サイズ:タテ332×ヨコ174×高さ213mm
重量:約28.5kg

そしてもうひとつ搭載しているサブバッテリーがキャンピングカーらしい装備品です。こちらは、キャンピングカー装備の電気をまかなうものです。

 車のエンジンをオフにした状態で、車内の照明器具、冷蔵庫、水道ポンプなどを動かすために必要です。

 バッテリー単体のままで装備されることは少なくて、通常は走行充電器、インバーターとセットで装備されます。

 走行充電器は車のオルタネーターで発電された電気をサブバッテリーに充電。インバーターはサブバッテリーのDC12V(DC24V)をAC100Vに変換して、家庭用電気製品を車内で使えるようにします。

 さてそのサブバッテリーですが、車内に装備するには、密閉式で充電時にガスが発生しないディープサイクルバッテリーを選びます。安定した電圧を維持して、頻繁な充放電と深放電に強いのが特徴です。使い方にもよりますが、3~5年で寿命がくるので交換が必要です。

 最近は家庭用エアコンを装備するキャンピングカーもあり、サブバッテリーを2本、3本と積んでいる車も増えてきました。

 

浅井 佑一

著者:浅井 佑一

キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。http://rvtravel.jp 

 

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