【星に手のとどく丘キャンプ場】キャンプをしながら星空・焚き火・ジンギスカンが楽しめる道内屈指の人気フィールド


中富良野町にある「星に手のとどく丘キャンプ場」は、筆者が19年北海道でクルマ旅を楽しんできた中で一番のお気に入りスポットです。開放感あふれる場内に北海道の魅力が凝縮されているのが、この施設の最大の魅力! 19年間欠かさず通い続け、短いときで2泊、長いときで1週間滞在したこともある大好きなフィールドです。

北海道の人気観光スポット・富良野エリアにあるので、キャンプ場を拠点に富良野・美瑛観光を満喫できるのも魅力のひとつです。キャンプ場からラベンダーで有名な「ファーム富田」まではクルマで18分、美瑛の人気スポット「白金青い池」まではクルマで35分、旭川市街まではクルマで1時間ちょっとの距離なので、キャンプをしながら周辺観光もたっぷり楽しめます。

このキャンプ場の最大の魅力は、富良野の穏やかな風景を望むロケーションの素晴らしさです。牧草のキャンプサイトはゆったりと区画されていて、ハイシーズンの混雑時でも、本州のキャンプ場のように窮屈さを感じることはありません。各サイトには石の炉が用意されていて、夜には満天の星空を眺めながら焚き火を楽しむことができ、朝になると放牧された羊がサイトまで遊びにやってきます。ゆっくり時間が流れているような場内で、高規格キャンプ場とはひと味違うキャンプ本来の楽しさを満喫できます。

絶品ジンギスカンも、このキャンプ場ならではの魅力のひとつ。16時半までにチェックインして予約をすれば、併設された食堂で美味しいジンギスカンを味わうことができます。穏やかな田園風景、満天の星空、焚き火、放牧された羊、絶品ジンギスカン……。このキャンプ場には、北海道の魅力がいっぱいに詰まっています。道内屈指の人気キャンプ場なので週末やハイシーズンは予約を取るのが困難ですが、ぜひ一度はここを訪れて最高のキャンプライフを体験してみてください。

 

(データ)

名称 星に手のとどく丘キャンプ場

住所 北海道空知郡中富良野町ベベルイ

電話番号 0167-44-3977

開設期間 4月下旬~10月中旬

営業時間 チェックイン13:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(1泊) 入場料:大人1000円、小学生以下500円、犬猫200円+キャンピングカーサイト1500円

※ペット可、ごみ処理可、AC電源(500円)

https://www.hoshioka.com/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【白い道】ホタテの貝殻を敷き詰めた約3kmの白い一本道が青い空と海に向かってまっすぐに伸びる


北海道のキャンピングカー旅で一度は訪れてみたいのが、日本最北端の宗谷岬です。宗谷岬の背後に広がる高台を登っていくと、モンゴルの大平原を思わせるようなビッグスケールの宗谷丘陵が広がっています。日本離れした圧倒的なスケールを肌で感じたい人は、宗谷岬とセットでぜひ宗谷丘陵の爽快なドライブも楽しんでみてください。

実は宗谷丘陵には、もうひとつの隠れた観光名所があります。それが、約3㎞にわたって稚内の名産であるホタテの貝殻を砕いて敷き詰めた「白い道」です。青い空と海・緑の草原・白い道の美しいコントラストが「日本とは思えない!」とSNSで話題になり、“最北端の写真映えスポット”として人気を集めています。

ホタテの貝殻を敷き詰めた約3kmの散策路は、ドライブ以外に大自然を感じながら散策やサイクリングを楽しむこともできます。緑の牧草地を貫く白い道と海に浮かぶ利尻富士やサハリンが一体になった景観は、まさに言葉を失うほどの美しさ。宗谷岬、宗谷丘陵を訪れて白い道を走らないのは、もったいなさ過ぎます。

 

スタート地点から西側の宗谷地区に向かって走るのが、白い道の順路です。まず宗谷岬の向かい側にある山側の駐車場から一本道を上ると、宗谷岬公園の駐車場前に「白い道のスタート地点」までの案内看板が設置してあります。その後も要所の案内看板に従って8kmほど走ると、白い道のスタート地点が見えてきます。スタート地点までの道のりは少しわかりにくいので、案内看板を見逃さないようにゆっくりと進むようにしてください。

白い道は幅が狭いので、スピードを落としてゆっくり走るのがルールです。周囲の牧草地に入らないのは当然ですが、歩行者や自転車の方への配慮や、野生動物との接触にも注意してください。マナーを守って、大自然の空気を感じながら絶景ドライブを満喫しましょう。

 

(データ)

名称 白い道

住所 北海道稚内市大字宗谷村字宗谷

TEL 稚内市役所 観光交流課 TEL:0162-23-6468

https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/midokoro/spot/white-road.html

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【大雪高原山荘】約10kmの未舗装路を走破した者だけがたどり着ける、手つかずの原生林に囲まれた北海道の秘湯


雄大な大自然が北海道の魅力ですが、ほとんどの絶景スポットは観光地化が進んで常に人でごった返しています。そんな中でも人の手が入っていない豊かな自然と温泉を堪能できるのが、北海道旭川市の大雪山国立公園内にある「大雪高原山荘」です。

観光スポットとして人気の層雲峡から国道273号線を帯広方面に向かって南下すると、大雪湖を少し過ぎたあたりで右手に看板が見えてきます。そこを右折して未舗装の林道を約10km走ると、「大雪高原山荘」に突き当たります。標高1260mにポツンとたたずむ温泉宿は、延々と続くオフロードを走破した者だけがたどり着ける、まさに“秘湯”。山荘の電気は自家発電でまかなわれ、携帯電話も通じません。山荘まで続く林道はキャブコンの2WD車でも走れますが、未舗装路なので4WD車の方がより安心です。道が狭いので、くれぐれも運転には注意してください。

「大雪高原山荘」の営業期間は、1年でわずか123日。冬季は雪で道が閉ざされてしまうので、山荘の営業は6月中旬から10月中旬までの4カ月間のみになります。営業期間中は、宿泊のほかに日帰り入浴も可能となっています。入浴料は、大人900円、子供500円。バスタオルのレンタルやフェイスタオルの販売もしているので、手ぶらで訪れても大丈夫です。毎分150リットルの湧出量を誇る源泉かけ流し温泉は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩などに効果がある単純酸性泉。内風呂のほかに露天風呂もあり、大自然を感じながら秘湯を楽しむことができます。

山荘がある大雪高原温泉は、北海道屈指の紅葉の名所としても知られています。毎年9月中旬から下旬にかけて山荘周辺でも見事な紅葉が楽しめますが、大小10の沼を散策する1周約4時間の「大雪高原温泉 沼めぐりコース」を歩くと、鮮やかな赤や黄色の紅葉が沼の水面に映る絶景を楽しめます。周辺はヒグマの生息地なので、入山前に必ず大雪高原温泉ヒグマ情報センターでレクチャーを受ける必要があります。自然を愛するアウトドア派のキャンピングカーユーザーは、ぜひ一度「大雪高原山荘」を訪れて、素晴らしい紅葉と秘湯を堪能してみてください。

 

(データ)

名称 大雪高原山荘

住所 北海道上川郡層雲峡高原温泉

TEL 01658-5-3818

営業期間 6月中旬〜10月中旬

営業時間 10:30~16:00(日帰り入浴)

入浴料 大人900円・子供500円(日帰り入浴)

駐車場 あり

http://www.daisetsu-kogen.com/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【十勝岳望岳台】標高930mから十勝岳連峰と美瑛・富良野の大パノラマを一望できるビュースポット


北海道のほぼ中心に位置する美瑛エリアは、隣接する富良野エリアと肩を並べる人気観光地です。美瑛エリアに点在する観光スポットの中でも、とくに人気を集めているのが「白金青い池」ですが、そこから少し足を延ばした場所に絶景スポット「十勝岳望岳台」があります。アクセスは、JR美瑛駅からクルマで約30分、白金青い池からクルマで約10分。白金青い池とセットで、ドライブと絶景スポット巡りを楽しむのがオススメです。

新得町・美瑛町・上富良野町にまたがる標高2077mの十勝岳は、大雪山国立公園内にある十勝岳連峰の主峰で、日本百名山にも数えられています。十勝岳中腹の標高930m地点にある「十勝岳望岳台」は、勇壮な山々を一望できるビュースポット。晴れていれば、十勝岳や北海道最高峰の旭岳、美瑛岳、美瑛富士、上富良野岳などを間近に眺められ、美瑛市・旭川市・富良野市を眼下に望むことができます。

望岳台の看板があるビュースポットまでは、駐車場から歩いてすぐ。スニーカーなら問題なく歩けますが、地面がゴツゴツしているので小さな子供連れのファミリーは転ばないように注意しましょう。周辺には、1周1.1km(約45分)の遊歩道が設けられていて、春は新緑、夏は高山植物、秋は紅葉と、季節によって移り替わる素晴らしい景色を楽しむことができます。

とくに、秋の紅葉は素晴らしく、9月下旬~10月上旬になると、十勝岳連峰の裾野に広がるハイマツ、シラカバの美しい紅葉をひと目見ようと、多くの観光客が集まってきます。初冠雪の貴重なタイミングを狙えば、紅葉と雪が織りなす幻想的な風景を楽しむことも可能です。白金エリアを観光で訪れた際は、少し足を延ばして「十勝岳望岳台」から眺める絶景をぜひ堪能してみてください。

 

(データ)

名称 十勝岳望岳台

住所 北海道上川郡美瑛町白金

電話番号 0166-92-4378(美瑛町観光協会)

営業期間 4月下旬~11月上旬(冬期閉鎖)

駐車場 50台(無料)

https://www.biei-hokkaido.jp/ja/facility/mt-tokachi-obesevatory

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【蘭越町交流促進センター雪秩父】7つの露天風呂からニセコの山々を眺められる穴場の日帰り温泉施設


1年を通して北海道の大自然を満喫できる観光リゾート地・ニセコは、古くから温泉地としても知られています。倶知安町、ニセコ町、蘭越町の3町にさまざまな泉質の温泉が点在しており、日帰り入浴が可能な施設も多いので温泉巡りも楽しむことができます。

そんなニセコエリアでオススメなのが、蘭越町にある湯元温泉「大湯沼」の目の前にある、源泉かけ流しの日帰り入浴施設「蘭越町交流促進センター雪秩父」。ニセコの中心部からニセコパノラマライン(道道66号)をクルマで20分ほど登った場所にあり、観光地や駅の周辺にある温泉施設と比べて秘境感満点です。

泉質は、北海道屈指の濃厚な硫黄泉。男風呂と女風呂を合わせると7つの露天風呂があり、雄大なニセコの山々をバックに良質な温泉を堪能することができます。冬期間も営業しているので、雪景色を眺めながら露天風呂にゆっくり浸かれるのも魅力のひとつ。雰囲気、ロケーション、泉質のすべてにおいて、言うことなしの満足度です。

 

浴室にはリンスインシャンプーとボディソープが備えられ、レンタルバスタオル(300円)やフェイスタオルの販売(250円)もあるので、ニセコ観光の途中でふらっと立ち寄る際にも便利。建物内には、無料の休憩所や食堂も完備されています。

施設の目の前にある「大湯沼(おゆぬま)」は、観光スポットとしても有名な場所です。周囲には白い湯気と硫黄のにおいが立ち込め、沼底から出た120℃の噴気ガスで加熱された約60℃の源泉は、「雪秩父」をはじめニセコ湯本温泉の旅館や入浴施設に供給されています。1周約300mの散策路も整備されているので、日帰り入浴とセットで「大湯沼」の観光も楽しんでみてください。

 

 

(データ)

店舗 蘭越町交流促進センター雪秩父

住所 北海道磯谷郡蘭越町字湯里680番地

TEL 0136-58-2328

営業時間 10:00~19:00(冬期間の平日は正午から)

定休日   火曜(火曜が祝日の場合は翌日)

入浴料 大人700円・小学生300円

駐車場 あり

https://www.town.rankoshi.hokkaido.jp/administration/tourism/detail.html?content=285

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/