【第222回】古式ゆかしき蚊帳で大人気の車中泊に夏対策!


キャンピングカーのウインドウにはモスキートネットがある。1ボックスなどにも張ったりはめ込んだりするネット類は多数ある。もちろんそういったものも利用してきたのだが、もっとも効果があったのは、蚊帳である。ただしこの場合、ガバッとドア類を開ける形になるので、セキュリティ的にもキャンプ場やRVパークなどクローズドな環境というのが使用における前提になるかもしれない。

快適度が高いと言っても、車用の蚊帳などというものはさすがに発売されておらず、2畳サイズ程度のカヤを購入し切り張り縫製し直し車両サイズに合わせた物を作成。一番入出口になるサイドドアあたりは二重になる様にして虫の侵入を防ぐ機能を持たせている。

天井からフロアまでしっかり覆って運転席周りも含めてしまえば、1ボックスやミニバンの中は相当広く使える上なんとなくテント気分、中で明かりを使っても反射があるので意外に明るい環境だ。キャンピングカーとはまた違った趣が楽しめる。

収納時は、位置決めで迷わないよう、一部を壁に取付けたまま丸めている。場所さえ分かっていれば再度展開するのも短時間にできる。キャンパーなどだったら、オーバーヘッドキャビネットなどを利用するといいだろう。

正直使っていて問題になったのは夜露や雨、サイドドアあたりはタープなどで防御出来るもののバックドアはなかなか良い対策案が見つからず、テント生地を適当に縫製し張り綱でバックドアに引っ掛けることで解決。

夏休みのファミリーキャンプでテント買い増しを考えている様なら、手持ちの1ボックスを快適な車中泊車として利用できる仕様にアップグレードしてみてはいかがでしょう。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第220回】ナイフで遊ぼう 簡単TLUDストーブ


前回ウッドストーブをナイフ1本でチョチョイのチョイで作る方法を紹介したが、それはほぼ使い捨て状態。お部屋内焚き火遊びも佳境に入り、もうちょっと恒久的に使えないかといえば、それはある。TLUD=Top LitUpdraftと呼ばれるストーブの類がそれ。

ウッドガスストーブと違い上から着火し、さらに未燃焼ガスを2次燃焼させ煙の発生が少ないというもの、ウッドガスストーブとも言われる。
なんだかいきなり高等な技術的要因が入った様でワクワクしないだろうか? しかも上手く使えば炭も作り出せるので、部屋の中での焚き火ゴッコをするときの燃料の足しになるというわけ。

今回も用意したのは、またもやそこらに落ちていそうな空き缶、前回よりだいぶ大きめ。350や500㏄のものでも特に問題はないが、詰められる燃料の量が少ないので燃焼時間が少ないのが問題。そして恒久性を高めるため、アルミ缶より熱に強い鉄缶を用意した。というより、飲料用より大きいと鉄缶しか見当たりはしないのだが…。

まずは2次燃焼空気取り入れ経路確保のため2重構造への加工。放射状にナイフで切れ目を入れ、内側に折り曲げられる様にする。2重構造にすることで表面温度は取り入れられ流れる空気で冷やされ耐久性が向上。もちろん内側燃焼室になる缶も同様に冷えるので、強力な火力に耐えうる様になる仕掛け。

正直いえば、缶は1重でも空き缶上部に空気取り入れ口を用意すれば2次燃焼は行なわれるので、前回のウッドストーブの上部に空気を取り入れる構造でも問題ない、それでかなり煙の発生量が減らせるので。構造的には、練炭コンロがそれに当たると思う。

さて今回はナイフ1つではなく、台所にあった缶切りも使った。その缶切りには飲み口というか注ぎ口を開けるツールが付いているもの。ワインのコルク栓抜きのタイプもあったが、どちらも最近はあまり見なくなったなぁという印象だが、それは私の生活圏だけのことだろうか。

その穴あけツールで外側になる缶は底に空気取り入れ口、内側の缶には底部に燃焼用空気取り入れ口をたくさん、上部に2次燃焼用空気取り入れ口を開ける。

ナイフを刺してグリグリ回せばできるのだが、やっぱり専用ツールの方が力も要らなくて楽チンだしケガもしない。

パーツが出来上がったら、最初に開けた放射状の面に内側になる缶を押し込む。これで完成なのだが、作業内容的にとても切り口が鋭利なため、手袋をして作業するのは必須である。

燃料は前回のウッドストーブ同様、キャンプサイトなどに落ちている枯れて乾ききった小枝など。それを結構な密度で詰め、上から紙や着火剤なんでもいいが火が興って缶の中に上昇気流が起きるくらいの量で着火する。

すると下部から空気が吸い上げられ、扇ぐ事も無く火が小枝に移っていく。そして安定してくると、2次燃焼用空気取り入れ口のあたりで未燃焼ガスが混ざり、すごく強い炎になるのが見て取れる様になる。火柱が高々と上がるので、上部には注意した方がいい。

燃焼状態は見ての通りで、ガス燃焼しているのが動画では分かりやすいかと。燃料が減ってきたら、着火時に用意した小枝などよりも大きな薪の切れ端などでも大丈夫。詰め込むタイミングなどはTLUDストーブの大きさや火力とのバランスなので、その状態を探りながらの作業も楽しい。

着火時、未燃焼ガスが2次燃焼を始めるまではやはり相当な量の煙が発生する。しかしその後は、室内でもなんとか耐えられるような煙の発生量かもしれない。

また以前、徹底的に効率を重視したものを自作したことがあるが、その時は燃料を燃えやすいもの、ヤニなどの発生が少ないものにしたら、2次燃焼部分で炎が青くなったのを覚えている。そうなると、他の誰にも理解はされないけれど、1人超絶悦にいる事が出来て物凄く楽しいよ。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第218回】ナイフで遊ぼう簡単ウッドストーブ


このコラムを書いている瞬間、新型コロナウイルス関連緊急事態宣言が全国的に解除されひと段落、まだまだ予断は許されないとは言え、ふぅ~~っ! と一息ついた感じではある。そんな状況もあり世の中お部屋でキャンプが大流行りらしい。どこにも行けないものね。

そんな私は独り自主隔離なそもそも人に出会うことが稀な離島生活をしていて、日常生活そのものがキャンプ、と言うより都会から出かけるキャンプより過酷なサバイバル。お部屋キャンプとは何ぞや? 美味しいのそれ?? ということで部屋の中で焚き火の真似事をしてみよう、と。都市部やマンションではまず無理なことではありますが…たぶん……。

ふと昼間の野良作業を終えキーンっと冷えたのどごし軽快な泡立つ飲み物の空き缶を見つめ、その傍らに刃をおっ欠いても悔しくない格安のナイフ、そんなシチュエーションから作ってみたのはウッドストーブである。

まずは飲み口のある部分をザクザク切り取り、缶の下の方に適当な切れ目を入れ内側に折り曲げる。たったこれだけで完成。

そこに燃えやすい新聞紙や段ボール、カレンダーの切れ端、なんでもいいと思うが適当に突っ込み、その上にキャンプサイトに落ちているような乾ききった小枝の木っ端を詰め込み下から着火。

どうでしょう、文句ない火力! 材料と道具と燃料が揃えば1分工作。抜群の火力なので、多少風があってもこの上に焚き火の太い薪をそのまま置いておけば火が移ってボンボン燃え始める。面白がって、部屋の中で薪をくべ……。

問題は、着火から温度が上がり始める時、新たに薪を追加した時未燃焼ガスというか白い煙が大量発生し、部屋が燻製小屋になってしまうこと。この匂い、壁紙などに染み付くと換気しても何日も抜けない。

あまりの煙の多さからこれではいけないと思い、翌日の喉に爽やかなものは炭の着火に回し焼肉をしてみた。これなら煙の発生は少ないだろうという目論見だが、案の定着火時は…大変なことに。ただし一度炭に火が点いてしまえば、室内でも炭の継ぎ足しでもさして問題はなかった。しかぁ~し、焼肉のタレや脂が炭に落ちそれが燃え結局は……。

さて今後も部屋で? キャンプの真似事ができそうだと感じたものの、このウッドストーブはペラペラのアルミ缶で作ってあるので、一度燃焼させるとボロボロ、次に使うのはまず無理、使い捨てと心得よう。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第216回】キャンピングカーの重要装備を考える


ふと、キャンピングカーの重要装備ってなんだろう? と考え、まだ架装間もない新車を見渡してみた。運転席に座ってみると、素っ気無いほどの
ダッシュボード周りであることに気付く。通常なら、空いた箱の様なところにカーナビが入り、オーディオユニットが入り、快適運転のサポート機器が並び、一気ににぎやかさを増すはずである。

しかしながら、今までの経験からそういったものは大金を投入する割にはアッという間に型式遅れになったり機能の充実度に不満を覚えたり、デザインが時代にそぐわなくなったり、長く乗るキャンピングカーとしてはどうかな、と思うこともあった。一度設置すると交換や変更が難しいので。

そんな感覚が強くなってきたのは、今や誰もが日常肌身離さず持ち歩くスマートフォンの性能がビックリするほど向上し、ありとあらゆるとまでは言わないが相当生活に浸透しているから。その使いやすさと普段使いから来る慣れを考えると、別のオペレーションシステムのカーナビなどはある意味使い難い、と思ってしまう程である。

そんな思いを胸に抱きつつ、上手いことダッシュボードにスマートフォンを設置できないかと普段考えていたら、そもそもカーナビなどが無ければあっさりスマートフォンを設置するスペースがあることに気づく。しかもスマートフォンのケースがブックカバータイプなどなら特にマウンターも必要もなく、ほぼ置くだけで対応できてしまうではないか。

海外のバンモデルなどでは、ラジオ1つないあっさりとしたダッシュボードに、スマートフォンやタブレットを設置するマウンターとUSB電源がデフォルトで設置されている物が増えたが、やはり日本ではサードパーティ製オーディオやカーナビメーカーの勢い、ユーザーのニーズが強いのでそういったものが用意されないのは、個人的には少し残念で仕方がない。

ここで感じたこと、最近移動中にラジオを聴いていても受信できないエリアが増えたなぁということ。新しい走りやすい高速道路などは山の中をくり抜いていたりしていて特にそう思う。そういう時に活躍するのが、ネット系配信ラジオアプリによる受信。欲しいのは道路情報だったり天気予報だったり。

テレビも見れないなぁ、コレも同じ理由だが、やはり活躍するのはネット配信の各種アプリ、有料契約モノなどに入っていれば、家庭にいる時同様映画だって見放題だし。確かに、通信量制限などの問題はあるにはあるけど。

もちろん、SNS系コミュニケーションアプリを使って会話もできるし、ご時世柄誰もがハマっているかしょうがなく使っている会議アプリで仕事の打ち合わせだって出来るだろう。コレはさすがにカーナビには出来ない芸当。

実際走り出しても、載せているだけにもかかわらず相当な揺れにも落ちたりズレたりはしない。問題は電源供給コードの形状である。普通のストレートだと結構ハンドルやシフト操作に邪魔になってしまうことが多い。それだけハンドル周りのスペースがタイトである事は間違いない。

そこでL字型のコネクターを探してきて装着してみると、なんと都合の良いことか邪魔にならない差し込みの方向が気になる場合は、自動画面回転機能で反対にしてしまえば問題ない。というわけで解決。

あとは出力音の質の問題になるが、以前にも紹介したことがあるBluetooth接続スピーカーなどを設置すれば、配線も特にいらないし電話にだって出られることがほとんど。そしてそのスピーカーは、キャンプサイトで外に持ち出しサイトそのものを快適音空間に変えてしまうことだって出来てしまう。

今どきは、スマートフォン1つとその周辺機器で日常生活を送っている人も多い様なので、もしかしたら移動の多い、というより移動が基本のキャンピングカーはそういった生活スタイルが向いているのかも、と感じ入るに至った次第。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第214回】焚火、ストーブ、ファイヤーピットどれも断熱の灰が大事


数回にわたり焚き火の準備的なことを書いてきたが、オートキャンプ熱再燃の今、焚き火も絶大な楽しみの要素となっている。おそらく焚き火そのものを楽しみにしたキャンプをしている人だって多いはず。

ところで、焚き火台で楽しんで残った灰をどうしてますか? まさか燃え切らさずに水を掛けて消火し、キャンプ場の炭捨て場に一切合切放り投げていたりしてませんか? それはあまりにももったいない。

普通に焚火をして燃やし切ると、焚き火台にはしっかりと燃えカスである灰が溜まる。これ、焚き火のときにいい断熱材になるのはあまり知られていない。薪っておおよそ500度C程度になると安定して燃え続けるようなのだが、焚き火台のような鉄板だとせっかくの熱が伝導して温度が下がり火付きが悪くなってしまう。この逃げていく熱を、灰があることで妨げる事でより安定した燃焼が得られるというわけ。

そしてもう1つ大事なことは、灰を毎回きれいに掃除しそこへ薪を組んで燃焼させそれを続けていると、薪が燃焼して当たる底部分は過剰な加熱により弱る。結果、鈍って簡単に底が抜けてしまう。写真はそんな事態に陥った薪ストーブだ。直接炎がよく当たる所は見事に穴が開いてしまっている。

焚き火台でも同様なことが言え、焚き火台そのものを大事に使うという意味でも灰はあったほうがいい。出来れば、前回燃やし切った灰を取っておき次回の使用時にあらかじめ敷いておくなどがいい。どうしても灰がなければ、直接底板に炎が当たらないようロストルで空間を作ることが大事。手間は増えるが、着火の時から安定することは間違いないしね。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com