駅名に「幸福」の2文字を冠した 幸せを運ぶ開運スポット


北海道帯広市は、道東エリアで最大の人口を擁する十勝地方の中心都市。そんな帯広市の中心部から南に向かってクルマで30分ほど走った場所に、観光スポットとして有名な「幸福駅(こうふくえき)」があります。

「幸福駅」は、北海道帯広市幸福町の旧国鉄・広尾線で1956年から実際に使われていた駅。1987年に広尾線が廃線になった後、駅名の縁起の良さから観光地として再整備され、全国から多くの人が訪れる十勝エリアの人気スポットになっています。

 

鉄道公園として整備された敷地内には、廃線まで活躍した2両のディーゼル車、プラットホーム、駅舎が保存されています。なかでも、「幸福駅」のシンボル的存在になっているのが、昔懐かしい木造の駅舎。鉄道駅時代は待合室として利用されていましたが、現在ではこの地を訪れた観光客が、売店で購入した大きな切符に願い事を書いて駅舎の壁に貼り付けるのが恒例となっています。鮮やかなピンク色の切符で埋め尽くされた木造駅舎は、SNS映えするフォトスポットとして若者からも人気です。

駅舎の近くにあるプラットホームも、鉄道駅時代の面影を残す施設のひとつ。線路上には、旧国鉄・広尾線で実際に使用されていたディーゼル車2両と除雪車1両が当時の姿のまま展示されていて、車両内を自由に見学することができます。単線のプラットホームにオレンジのディーゼル車が佇む風景、駅舎とプラットホームの間に設置された「幸福の鐘」、観光客用に設置した「幸福駅看板」など、敷地内にはどこを撮っても絵になるフォトジェニックなスポットが点在しています。

売店では、「愛国から幸福行き」の切符や、切符を使ったキーホルダーなど、ここでしか買えない縁起物のオリジナルグッズも手に入れることができます。帯広エリアを訪れた際は、ぜひ幸せを運ぶ観光スポット「幸福駅」まで足を伸ばしてみてください。

 

(データ)

名称 幸福駅

住所 北海道帯広市幸福町東1線

電話 0155-22-8600(帯広観光コンベンション協会)

営業時間 24時間(売店は夏:9時~17時30分、冬:9時30分~15時)

定休日 なし

入場料 無料

駐車場 36台(無料)

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岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/