【第194回】台風一過、灯りと暖房を考える、完結!? その3


前回までの2回で、灯油燃料にこだわって灯りと暖房を取り上げてみた。それはそれだけでかなりマニアックだと思うが、実はここからが本題だったりする。それは灯りを暖房にしてしまえっ! という強引な方法。

そこで用意したのが100均で見つけた、小さなブリキの植木鉢カバー。見て頂きたい、前回紹介したなんだか怪しいが快調に動いた石油ストーブの燃焼部発熱体と似ている…ではないか。コレをランタンへ取り付け遠赤外線を発生する発熱体に変えてしまおうという算段である。

とりあえずそのまま載せてみる。なんとかマントルと干渉しないで載せることは可能なようで、風防としてもちょうど良さそうな位置関係。どうせなら、ジェネレーターと干渉する位置を切り欠き、ちょうどマントルが中心に来るように細工をした方が良さそうなのと、しっかりと固定できるように脚を取り付ける必要はありそう。

実は作業をするために金切バサミとドリル、缶切り、リベットを用意し、鉄製のコーヒー缶か何かで細工しようと考えていたが、それは今後の楽しみにしてしまった。

なぜ今後の楽しみとしたと言えば、着火してみると上手い具合にヒーターになってしまったのだ。植木鉢カバーが赤くなっているのをみてもそれが理解できるだろう。ただここで問題も発生した。燃料注入口に簡易の圧力計が付いているのだが、みるみるタンク内圧力が上がってしまうのだ。正直言って、「コレは危ないっ!」と野生の勘が働くレベルである。

頭に浮かんだ対応策としては、マントルに被せる量を減らしつつ、強烈な温度になっている植木鉢カバーの熱が本体に伝わらないよう眺めの脚を作ってかさ上げする必要がありそうということ。この辺りの具合に関しては、少しずつテスト&トライで解決していかねばならないし、個体差も相当あると思われるので、このコラムの記事ではなく今後の楽しみにしようというわけだ。

というわけで3回にわたって長々と綴ってきた灯りと暖房についてだが、それ自体をキャンプに組み込んで遊びにしてしまえば、いざという時に相当助かるよ、ということを理解してもらえると嬉しい。ちょっとだけ危ない、危険な香りも漂っているけどね。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com