【ラーメンきっさ えきばしゃ】小さな駅舎の中にある 隠れたラーメンの名店


北海道の名物グルメを味わいたいなら、ラーメンは絶対に外せないメニューのひとつです。函館塩ラーメン、札幌味噌ラーメンなど道内各地に名物ラーメンがありますが、今回紹介する「ラーメンきっさ えきばしゃ」は、道東エリアを代表する隠れた名店。10年ほど前に家族とキャンピングカーで北海道を旅していたときに、キャンプ場で出会った地元の人に「ぜひ行ってみて」とお勧めされたラーメン店です。

                                                                               お店があるのは、JR釧網本線の止別(やむべつ)駅。「別れを止める」と書いて、止別。何ともロマンチックなネーミングです。お目当ての「えきばしゃ」は、木造のレトロな駅舎の中にあります。小さな駅ですが、網走と知床半島の中間点にあたる国道244号線のすぐ近くで、網走~知床観光の移動中にアクセスしやすい立地です。

このお店の名物は、麵の上に白髪ねぎがたっぷりのった「ツーラーメン」。具が白髪ねぎと刻みチャーシューの2つだけなのでこのネーミングになったそうです。昭和レトロな店内でいただくシンプルさを極めた塩ラーメンは、何度でも味わいたくなる優しい味わいが魅力です。ツーラーメンのほかに、ホタテやエビ、カニなどの海の幸がたっぷりのった味噌味の「駅長ラーメン」(1650円)も、観光客を中心に人気のメニューとなっています。

ここを訪れたら、ラーメンのお供にぜひ味わっていただきたいのが、「じゃがいも街道」(500円)です。鉄鍋で焼いた熱々のじゃがいもにバターをのせただけのシンプルなメニューですが、じゃがいもの産地として有名な小清水町のお店だけあって、その美味しさは感動もの!新鮮な牛乳もセットになっているので、一品で北海道の魅力をたっぷりと味わえます。

お店までは、網走からクルマで30分、知床半島のウトロからクルマで50分ほど。周辺には「小清水原生花園」「天に続く道」などの人気観光スポットもあるので、ぜひ旅の途中で立ち寄って素朴なご当地グルメを味わってみてください。

 

(データ)

店舗 ラーメンきっさ えきばしゃ

住所 北海道斜里郡小清水町止別1 JR止別駅舎内

営業時間 11:00~19:00(ラストオーダー18:30)

定休日 不定休

TEL 0152-67-2152

https://www.town.koshimizu.hokkaido.jp/sightseeing/detail/00007027.html

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【第267回】暑い時のチョット小腹が…、にオススメ!?


 コレは何か? 実は即席袋麺を水戻しして食べようと言う代物。えっ! と思われるかもしれないが、意外にいけたりする。しかも、1人前だと多いなぁという時にちょこっと作ることもできて便利この上なし。お湯で戻すとか煮込まなくても大丈夫なの? と聞こえてきそうだが、袋麺やカップ麺は基本すでに熱加工された麺をなんらかの方法で乾燥させたもの。なので、熱処理しなくても基本大丈夫なはず。風味という点では、やっぱり熱い方が良いとは思われるけどね。そもそも熱い環境のキャピングカー車内で、コンロに火を付けてお湯を沸かすのも嫌だなとか、まだしばらくはそういう気温が続くわけで。

 今回用意したものは、見ての通りのもの。イロイロ試してみたが、多分何処でも手に入る超有名品が一番具合がよろしいかと。あと、普通のカップ麺も用意してみた。

  

 某有名鶏ラーメンは、お湯をかけて戻すときは400ccとなっているので、200ccの水をメスティンに入れた。自分のメスティンには、炊飯用に目安となる印を付けてあるのでそれに従ったが、まあシェラカップなりなんなりで計ろう。量はきちんとした方が味がおかしくならない。

  

 なぜ袋麺をオススメするかと言えば、バリっと半分に分けられるから。と言うよりさらに小分けも可能。そして某鶏ラーメンが都合がいいのが、小袋のスープなどがなくすでに麺に味が染み込ませてあること。手間がかからなくて最高である。水に浸けて全体がふやけてくる様にひっくり返し、大体20分くらい経ったら食べ頃の始まり、3分ではどうにもならない。1時間放置しても、相当水分は麺に吸い上げられるが伸びちゃった状態にはなかなかならないので、麺の硬さの好みのあたりで時間調節するのが吉。

 試しというか比較に普通のカップ麺も用意した。コレも同様に規定量まで水を注ぎ20分以上放置するだけ。ここからが問題で、写真のように後入れの油があるとしてコレを投入すると、ベタベタするし白く固まってしまうこと。油的風味が欲しければごま油か何かにした方がいい。 実は、某鶏ラーメンの場合そもそも含まれている油が少ないので、仕上がりにベタベタ感が少ないのも向いていると言えそう。後は好みでネギやワカメなど載せ頂くだけ。レモン汁などを振りかけると、より夏の暑さにサッパリとした状態で楽しめる。気分は山形の冷やしラーメン。 邪道と言えばそれまでだが、キャンプで撤収を終えた後にカップ麺を食べるという比率は相当高いらしく、それは手間と洗い物などを少なくしたいという欲求からだろう。こんな方法もあるよという一工夫として、頭の中に入れておくといいかも。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com