【第226回】B.B.Q.大好きっ!炭の火起こしを考察 その1


夏から秋にかけてみんな一度はバーベキュー、などしてみるのではないだろうか。その時大事なのが、いかにきれいに炭を起こすかである。通常は炭の火起こし専用の道具がありそれを使えばいいのだが、それ以外が使えないかという考察である。

バーベキューで最も便利だと最近感じているのが、ホームセンターなどでも取り扱っていて数百円で売っている使い捨てのテーブルコンロ。燃料、着火剤、網、アルミのコンロ本体が一体のもので着火も簡単、掃除いらずで捨てるだけでお手軽。だが、なんと百円ショップで0.5kgパッケージや着火剤がワンコイン…、この圧倒的な価格破壊的要素はちょっと見逃せないとも感じている。そこで高級炭ではなく、それを用意しテストしてみる事に。

まず間違いなく成功するだろうと思われるのが、ウッドストーブ。写真はバーゴ製のもので、上部が絞ってある分火の点きが良好な形状をしている。個人的にはソロキャンプで多用しているもので、焼き物をする時ひっくり返して底板を鉄板代わりに使用するというマニアックな要素を持たせるため重量はかさむがステンレス製、そんな用途には軽量で便利なチタン製はいま1つ向いていない。

折りたためば非常にコンパクトで、バーベキューグリルの隙間に忍ばせておくと炭起こしが簡単にできるのではないかという算段。

今回は着火状態を統一するため着火剤2欠けとし、それに火を点けてから炭を上に載せていった。割ときつめに詰めていっても、底面と側面には空気取り入れ口が開いているので、かなり強力な炎が立ち上り、炎は炭に続々と移っていく。

15分もすると立ち上っていた炎が治り始め、しっかりとした燠火状態になり、バーベキューには最適。もちろんウチワで煽ったり火吹き棒で空気を送ったりはまったく皆無。もっと早く起こしたければ、ウッドストーブの上に空き缶などをくり貫いて煙突として載せるとグッと燃焼速度が上がる。

確かに1回で作れるいい炭の状態は少なめだが、これでできた燠火をバーベキューグリルに移しその上に炭を追加し倍々に増やしていける。またはウッドストーブごとバーベキューグリルに移し、中半分を抜きそこへ新たに炭を追加しさらに着火させてもいい。

というわけで、意外とかさばる、結構お高い炭の火起こし専用品でなくても、多分持っている道具でどうにかなるよというお話でした。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com