【第244回】20年もの? の整備をしてみる Iwatani カセット暖 CB-7


整備終了で快調な燃焼をする愛用のガスストーブ。個人的には歴代ポータブル暖房? ストーブの類では一番使いやすく手元に残っているお気に入り。なので、梱包の箱も当時のまま比較的大事に利用している。

しかし寄る歳並みには敵わず、あちこち多少の不具合が生じている。しかもこのタイプは、絶版品としてはかなり人気が高いらしく、ネットでも売買が激しいようで、そういう意味でももっと大事に使わなければと感じているもの。

今回は、大事な燃焼部分が壊れたとか不具合があるわけではなく、取っ手と脚に付いているストッパーと言うかクッションゴムがはずれているのを直す。時間と共にネジは緩むだろうから増し締め、ゴムは縮むのでその対策である。

本当は、ガス製品には耐用年数が決められているようなのだが、今のところ不具合はないので個人責任で使用を続けてみることにする。

ノブをはずしトップ・カバーを分解してみると、中からカラカラという音が。その原因となる物質をなんとか取り出してみると、それは取手を取り付けるための内側のロックナットとワッシャー、スプリングワッシャー。とっくに落ちて無くなっていると勝手に思っていたが、これは正直相当助かった。

基本的には、それらネジをいわゆるネジロックを利用し締め直し、本体を組み直せば完了となる。

しかし今回は、ナットなど無くなっていることを想定し過去に取り溜めた小型ナットを持ち込んでいた。さらに内側になる取っ手のネジ山に余裕があったので、径とピッチの合うナットを使いダブルナット仕様で緩み防止にしてみた。

トップカバーとノブを組み直してみると、カセットボンベが入る部分の背面カバー・ロックが使用により押し込まれ曲がっていたのに気付く。そのせいで上手く蓋が閉まらなかったものを、ペンチで修正し扉がきちんと閉まるようにした。

正直言えば、ケースそのものが全体的に歪んでしまっているのだが、それを曲げて修正すると薄い鉄板が割れる危険性もあり、軽く手で押しながら形状を微修正するに留めておいた。

最後に、はめ込みのゴムパーツが痩せ、取り付け穴からはめ込み部分が簡単に抜け落ちてしまうため、ゴム対応の接着剤を投入。これで気が付いたら落としてしまっていたということも避けられるだろう。

というわけで、今シーズンも使用頻度が上がる季節になったが、安心して利用できるようになったという訳である。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com