【第121回】夏だっ! キャンプ大会に参加しよう


キャンピングカーの楽しみ方はいろいろあるが、そんな1例をひとつ。さる7月7・8日の七夕の日に、富士見パノラマスキー場第3駐車場を使ったキャンプ大会が開かれた。ビックリする様なあいにくの気候にぶつかったためかなりキャンセルは出てしまったが、それでもキャンプ大会は大盛り上がり。

そんなキャンプ大会に自分でもトレーラーを引っ張って参加してみたが、前日夜に出発した時は驚異的な土砂降り、その中を川の様な道を水しぶきをかき分け走っていたため、普通では起きないがトレーラー内に下から水が入り込み、現地に着いたらむせ返るほどの暑さの中窓、ドア、キャビネット扉を全開し早速乾燥作業に勤しむことに。こんなことも、記憶に残る。


主催者が静岡朝日放送とプロが企画するキャンプ大会のため、会場にはいきなりステージが出来上がり芸人によるショーなどが繰り広げられる。さらにその芸人たちは会場内にいる参加者の車にどんどん分け入り、最終的にはユーザーグループの大宴会場にも登場、活況を呈していた。

それとは別に、そこここの車のお隣同士や気になった車などの周りでも、個別に談笑会談親睦会が行なわれている。そう、キャンピングカーという共通項があれば、車の大小やスタイルに囚われず、様々な体験や情報の交換がすぐにできてしまうのだ。

今年はキャンピングカーの出荷も各社好調で、今年の夏からキャンピングカーデビューという人も多いと思う。またレンタカー環境もますます充実してきているので、まずは“お試し”をそれでやてみようと考えている人も多いに違いない。そんな時キャンプ大会に参加すると、先人たちの知恵と工夫が濃厚な状況で手に入るので、ぜひ参加して見て見てはいかがだろうか。

誰でも、キャンピングカーを使うためのスキルが「ポンッ!」と1ランクも2ランクもアップすることは間違い無し。秋にかけてまで、製造メーカーや販売店、そのほかユーザー団体やキャンプ場などが主催するものが各種あるので、ネット検索するだけでもそれら情報が引っかかってくるだろう。最近はFacebook上での告知が盛んかもしれない。



さてそんな中、購入後間もないピッカピカのジル520ちびっ子連れ若夫婦がいた。着くなりキャンピングカーへの七夕デコレーションが始まる。笹は子供が幼稚園で作ったもので、電球は全てLED、一晩点けっ放しでも全く問題ないといい、なんだか座り心地の良さそうなベンチまでセットして準備万端。

ところが…、主催者側から会場である施設の食事処やアミューズメントで使えるチケットが大量に配布されていたので、何も用意しないで乗り込んで参加したというのだ。夕方になってお腹が減ってきたのに、会場のそれら施設は閉店…、困り果てる。こんな所に、悪天候を見越し直前まで躊躇していたことがうかがわれてしまう。

でも大丈夫! だってここはキャンピングカーを共通項にしたキャンプ大会の会場なのだから。早速勇気を振り絞り、大人数で宴会をしている人の所へ挨拶をしてみると、その瞬間「いらっしゃ~い、早く椅子持っておいでっ!」その間数秒。

というわけで、やっぱりたまには大人数でのキャンプ大会に参加するというのも、いいものだなというのを実感するのだ。もちろん、キャンピングカーを生かした濃厚な家族だけの時間も最高だけどね。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com