【十勝岳温泉 湯元 凌雲閣】標高1280mの露天風呂で2種類の源泉かけ流し温泉と大絶景を同時に堪能


北海道は、温泉天国。道南・道央・道北・道東の各エリアに、魅力的な温泉が点在しています。そんな北海道で、もっとも高い場所にある温泉宿が、標高1280mの十勝岳温泉「湯元 凌雲閣」です。観光スポットとして人気の「白金青い池」から道道996号線を進み、白金温泉、十勝岳望岳台を抜けると、静かな山あいの温泉宿に到着します。秘湯の趣がある北海道最高所の温泉ですが、アクセスは人気観光地の白金青い池からクルマで約20分(16km)。白金エリアの観光と合わせて、ぜひ立ち寄っておきたいスポットです。

基本は旅館ですが、日帰り入浴も可能(大人1000円、小学生500円)なので、クルマ旅の途中で温泉を楽しむことも可能です。自慢の天然温泉は、山の頂上付近から引かれた源泉掛け流し。泉質は、酸性の透明な硫酸塩温泉(酸性りょくばん泉)と、鉄分を多く含んだ茶褐色の硫酸塩温泉(石膏せっこう泉)。2つの内風呂(大岩の湯・小岩の湯)で、2種類の源泉かけ流し天然温泉を堪能することができます。

浴室に完備された露天風呂は、まさに“雲上温泉”。雄大な山々や雲海、満天の星空、雪景色など、季節や時間によって移り変わる絶景を眺めながら温泉を楽しめるのが、最大の魅力です。浴室にはシャンプー・リンス・ボディソープのほか、ドライヤー・綿棒・ティッシュも備えられ、施設内のレストラン(営業時間11:30~15:00)では、地元食材を使ったランチを味わうことも可能です。

十勝岳温泉は紅葉スポットとしても有名で、9月中旬~10月上旬になるとテラスから美しく彩られた山々を眺めることができるほか、露天風呂で天然温泉と紅葉を同時に楽しむこともできます。標高1280mの北海道最高所にある、十勝岳温泉「湯元 凌雲閣」。季節ごとに異なる風情を味わえる、何度でも訪れたい天空の温泉宿です。

 

(データ)

名称 十勝岳温泉 湯元 凌雲閣

住所 北海道空知郡上富良野町十勝岳温泉

TEL 0167-39-4111

営業時間 8:00~19:00(日帰り入浴)

定休日 不定休(日帰り入浴)

入浴料 大人1000円・小学生500円

駐車場 あり

https://www.ryounkaku.jp/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【蘭越町交流促進センター雪秩父】7つの露天風呂からニセコの山々を眺められる穴場の日帰り温泉施設


1年を通して北海道の大自然を満喫できる観光リゾート地・ニセコは、古くから温泉地としても知られています。倶知安町、ニセコ町、蘭越町の3町にさまざまな泉質の温泉が点在しており、日帰り入浴が可能な施設も多いので温泉巡りも楽しむことができます。

そんなニセコエリアでオススメなのが、蘭越町にある湯元温泉「大湯沼」の目の前にある、源泉かけ流しの日帰り入浴施設「蘭越町交流促進センター雪秩父」。ニセコの中心部からニセコパノラマライン(道道66号)をクルマで20分ほど登った場所にあり、観光地や駅の周辺にある温泉施設と比べて秘境感満点です。

泉質は、北海道屈指の濃厚な硫黄泉。男風呂と女風呂を合わせると7つの露天風呂があり、雄大なニセコの山々をバックに良質な温泉を堪能することができます。冬期間も営業しているので、雪景色を眺めながら露天風呂にゆっくり浸かれるのも魅力のひとつ。雰囲気、ロケーション、泉質のすべてにおいて、言うことなしの満足度です。

 

浴室にはリンスインシャンプーとボディソープが備えられ、レンタルバスタオル(300円)やフェイスタオルの販売(250円)もあるので、ニセコ観光の途中でふらっと立ち寄る際にも便利。建物内には、無料の休憩所や食堂も完備されています。

施設の目の前にある「大湯沼(おゆぬま)」は、観光スポットとしても有名な場所です。周囲には白い湯気と硫黄のにおいが立ち込め、沼底から出た120℃の噴気ガスで加熱された約60℃の源泉は、「雪秩父」をはじめニセコ湯本温泉の旅館や入浴施設に供給されています。1周約300mの散策路も整備されているので、日帰り入浴とセットで「大湯沼」の観光も楽しんでみてください。

 

 

(データ)

店舗 蘭越町交流促進センター雪秩父

住所 北海道磯谷郡蘭越町字湯里680番地

TEL 0136-58-2328

営業時間 10:00~19:00(冬期間の平日は正午から)

定休日   火曜(火曜が祝日の場合は翌日)

入浴料 大人700円・小学生300円

駐車場 あり

https://www.town.rankoshi.hokkaido.jp/administration/tourism/detail.html?content=285

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

湖を見下ろす段々状のサイトで キャンプ、パークゴルフ、温泉を満喫


北海道旭川市から国道40号線を北上して50分ほど走った場所にあるのが、絵本の里として知られる剣淵町です。絵本の里づくり活動の拠点となる「絵本の館」には、世界中の絵本約4万5000冊が収蔵され、全国への絵本貸し出しのほか、絵本原画展、読み聞かせ、絵本づくり、親子教室など、様々な活動を行っています。

そんな剣淵町にある「けんぶち絵本の里家族旅行村キャンプ場」は、桜岡湖を一望できる高台の斜面を切り開いた、絶景のフィールドです。19区画あるオートキャンプサイトは、広さや設備の異なるA~Fの6タイプが用意されています。

広さ120㎡のカーサイトA~Cは、1泊2200~3300円というリーズナブルな料金が魅力。カーサイトBはAC電源付き、カーサイトCはサイト内に流し台が完備されています。本州の一般的なオートサイトの4倍以上(400㎡)の広さを誇るカーサイトD~Eは1泊4400円、広さ350㎡のカーサイトFは1泊3300円で、サイト内にはAC電源が完備されています。どのサイトも十分過ぎる広さが確保され、手入れの行き届いた芝生の上で快適なキャンプを楽しめます。

このキャンプ場の最大の魅力は、段々状に切り開かれたサイトから桜岡湖を見下ろすロケーションの素晴らしさにあります。桜岡湖では、夏は釣りやカヌー、冬はワカサギ釣りを楽しめるので、アウトドア好きのアクティブなユーザーにピッタリ。入浴は、キャンプ場の隣りにある「レークサイド桜岡」(日帰り入浴料:大人600円、小人300円)で、大浴場とサウナを完備した気持ちのいい温泉を堪能できます。

キャンプ場に面した高台には、国際パークゴルフ協会公認の「桜岡パークゴルフ場」が完備されています。丘陵地帯の起伏を活かした道内一の本格コースで、開放感も眺望も抜群です。利用料金は、ナント無料!(協力金1日100円)。レークサイド桜岡のフロントでクラブ・ボールのレンタル(1組200円)も行っているので、初心者でも大自然の中でプレーを満喫できます。

 

(データ)

住所 北海道上川郡剣淵町東町5173番地

電話番号 0165-34-3535

開設期間 4月下旬~10月下旬

営業時間 チェックイン13:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(1泊) カーサイト2200円~4400円

※ペット可、ゴミ処理可(有料)

http://www.kenbuchi.jp/facilities/campground/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

世界遺産・知床観光に便利な昔ながらのキャンプ場


カムイワッカの滝や知床五湖など、自然豊かな景勝地が点在する世界遺産・知床。多くの観光客が訪れる道内屈指の人気スポットでありながら、手つかずの自然と生態系がしっかりと守られ、ヒグマやエゾシカ、トドやアザラシなどの大型哺乳類も数多く生息しています。北海道に来たら一度は訪れたい、雄大な自然を肌で感じられるエリアです。

そんな知床半島の観光拠点となるウトロ市街から高台を1kmほど登った場所に、昔ながらのキャンプ場「国設知床野営場」があります。場内は草地のフリーサイトになっていて、テントサイトのほかに車両を乗り入れてオートキャンプができるエリアもあります。

利用者はファミリーからライダー、チャリダー、車中泊ユーザーまでさまざま。敷地内には知床八景にも選ばれた夕陽の名所「夕陽台展望台」があり、そこから素晴らしい夕陽を堪能したり、場内に遊びに来る野生のエゾシカを眺めたりしながら、のんびりとキャンプを楽しむことができます。今どきの高規格オートキャンプ場とは一線を画す、旅の香りが漂うおおらかな雰囲気の野営場です。

場内設備は、管理棟、炊事場、トイレ(バイオタイプ)と、いたってシンプル。AC電源の設備はありませんが、知床の中心地ウトロ市街までクルマで5分という好立地のため、知床観光のベース基地としての利用価値は十分です。宿泊料金が格安でごみ処理もできるので、キャンプ場で長期滞在をしながら釣りや観光を楽しむ利用者の姿も多く見られます。すぐ近くには公衆浴場「ウトロ温泉 夕陽台の湯」(入浴料:大人500円、子供250円)があり、温泉入浴のほかコインランドリーで洗濯も可能です。

 

ウトロにある「道の駅うとろ・シリエトク」では、ここ数年車中泊ユーザーによるマナー違反が大きな問題になっています。知床を訪れた際は、ウトロ地区にあるキャンプ場「国設知床野営場」を利用して、安心・快適に観光を楽しむのがお勧めです。

 

(データ)

住所 北海道斜里町ウトロ香川

電話番号 0152-24-2722(管理事務所)

開設期間 6月上旬~9月30日

営業時間 チェックイン11:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(1泊) 入場料:大人 400円/小中学生200円/幼児無料

※一部エリアでオートキャンプ可、ペット可(リード必須)、ゴミ処理可

https://www.shiretoko.asia/hotel/camp_utoro.html

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【水無海浜温泉】最高の開放感を味わえる波打ち際の無料露天風呂


北海道には、自然を感じながら温泉を堪能できる無料露天風呂が数多く存在しています。川沿い、海沿い、山の中など、様々なロケーションで無料の温泉露天風呂に浸かれるのは、北海道旅の醍醐味のひとつ。ただし、野趣あふれる無料露天風呂は、自然環境に恵まれた道東エリアに集中しているので、函館港から北海道入りしたキャンピングカーユーザーにとっては「距離が遠くてアクセスしにくい」という難点があります。

そこで、函館港を利用するユーザーにぜひお勧めしたいのが、道南エリアに唯一存在する穴場の無料温泉露天風呂「水無海浜温泉」です。北海道クルマ旅の起点となる函館フェリーターミナルから、クルマで約1時間半。「道の駅なとわ・えさん」を過ぎてさらに20分ほど走った恵山岬の突端に、目的地の「水無海浜温泉」があります。ここは、干潮時の数時間のみ姿を現す幻の天然温泉。波打ち際に岩風呂が設置されていて、目の前に広がる太平洋の大海原を眺めながら無料で温泉を堪能することができます。

 

20台程度のスペースが確保された無料駐車場にクルマを止めて海辺に降りると、太平洋と一体化した波打ち際の岩風呂が見えてきます。基本は混浴ですが、水着の着用も可能なので女性でも安心。男女別の更衣室も完備されていて、誰でも自由に北海道ならではのワイルドな露天風呂を楽しむことができます。

泉質はナトリウム、塩化物泉で、源泉は49℃、効能は神経痛や筋肉痛、冷え性など。数種類の岩風呂が階段状にレイアウトされていて、湯船に浸かるとまるで目の前の海と一体になったかのような、最高の開放感を味わうことができます。ただし、干潮時のみ姿を現す「幻の露天風呂」なので、事前に入浴可能な時間を調べておくことが必須。函館市ホームページの産業建設課ページに「水無海浜温泉入浴可能時間のお知らせ」がアップされているので、訪問前に必ずチェックしておきましょう。

 

(データ)

住所 北海道函館市恵山岬町

電話番号 0138-86-2111(函館市椴法華支所 産業建設課)

風呂 混浴(水着着用可)

入浴可能時間 干潮時(事前にHPで要確認)

駐車場 20台(無料)

料金 無料

https://www.hakobura.jp/db/db-onsen/2008/11/post.html

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/