【麓郷展望台】富良野の大自然を一望する 穴場の絶景スポット


北海道の富良野は、穏やかな田園風景やスケールの大きな花畑を満喫できる人気観光スポット。なかでも、とくに豊かな自然を味わえるのが麓郷(ろくごう)地区です。

地名を聞いてピンとくる方もいるかもしれませんが、麓郷は名作テレビドラマ「北の国から」の舞台となった場所です。今回紹介するのは、そんな麓郷地区の高台にある「麓郷展望台」。ガイドブックにはあまり載っていない、穴場的な絶景スポットです。

無加水ジャムで有名な「ふらのジャム園」の横を過ぎて、一方通行路を道なりに登っていくと、「ふらのジャム園」の共済農場敷地内にある「麓郷展望台」にたどり着きます。

丘の上に建つ展望台からは、大自然に囲まれた麓郷一帯が一望できます。そこから眺める穏やかな景色は、多くの人が思い描く富良野・麓郷のイメージそのもの! 遥か彼方まで続く豊かな農村風景は、いつまで見ていても飽きないほどの素晴らしさです。

富良野エリアには、ラベンダーをはじめとする花の名所が数多くありますが、実はこの「麓郷展望台」も春から夏にかけて色とりどりの花々が咲き誇る、隠れた名所になっています。

展望台の周辺には、カラフルな花々が直線的に植えられた「レインボーロード」や、開放的な空間にサークル状に花々が植えられた「彩りの広場」など、見どころがいっぱい。季節によって楽しめるラベンダー、バーベラ、シャクヤク、コスモスなどの花々と、牧草ロールや古いトラクターが織りなす景色は、どこを撮っても絵になる美しさです。

展望台の前には、大型バスも入れる広々とした駐車場が確保されているので、大きなキャンピングカーでも安心。穴場の展望台で麓郷一帯の雄大な景色を堪能したあとは、ぜひ「ふらのジャム園」にも立ち寄ってみてください。

 

(データ)

住所 北海道富良野市東麓郷3

入場料金 無料

営業時間 9:00~17:30

定休日 11月中旬~3月下旬は積雪のため通行止め

駐車場 100台(無料)

問い合わせ 0167-29-2233(ふらのジャム園共済農場)

https://www.furanojam.com/scenery/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【太田山神社】断崖絶壁に本殿がある “日本一危険な神社”


北海道には一度は訪れてみたい魅力的な観光スポットが数えきれないほどありますが、今回はガイドブックには載っていない「裏スポット」を紹介します。それが、道東エリアの日本海沿い、北海道久遠郡せたな町にある「太田山神社」です。嘉吉年間(1441~1443年)に創立された北海道最古の山岳霊場ですが、実はここは「日本一危険な神社」としても知られています。

日本一危険と言われるゆえんは、太田山の中腹、標高約330m付近にある本殿までの参拝ルートにあります。道道740号線沿いにクルマを止めて大きな鳥居をくぐると、斜度40度の急勾配の階段が空に向かって一直線に伸びています。足を踏み外したら大事故になるので、上から吊るされたロープを頼りに慎重に登っていきます。石段を登りきると、しばらくは山道が続きます。補助ロープが設置された急勾配の山道は、参拝ルートというよりは完全に「登山道」の領域です。ここを訪れるときは、登山装備を整えてくるのがマスト。サンダルなどの軽装のまま軽い気持ちで登るのは、絶対にNGです!

参拝コースのクライマックスは、断崖絶壁の岩穴にある本殿へのアプローチ。本殿のある絶壁に向かって幅1mの細い鉄橋を慎重に渡り、上からぶら下がった鉄の鎖を頼りに90度の絶壁を登りきると、ようやく小さな岩穴内の本殿にたどり着きます。本殿周辺からは、太田山の急峻な山肌と日本海、水平線に浮かぶ奥尻島が一望できるので、無事参拝を済ませた後は、目の前に広がる絶景をゆっくり堪能してください。

難ルートをクリアした人だけが、本殿を参拝できる太田山神社。鳥居から本殿までの一般的な所要時間は、登り80~100分、下り50~70分程度。軽い気持ちで登るのは決してお勧めしませんが、登山経験があり体力に自信のある人は、登山装備をしっかり整えてから自己責任でチャレンジしてみてください。

 

(データ)

住所 北海道久遠郡せたな町大成区太田17番地

電話 0137-84-5111(せたな町役場)

駐車場 鳥居周辺に駐車スペース有

https://www.town.setana.lg.jp/otajinja/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【八幡坂】街と海を一望できる 函館の絶景スポット


函館市には本州(青森)と北海道をつなぐフェリーターミナルがあり、北海道を旅するキャンピングカーユーザーにとっても非常になじみ深い場所です。日本有数の夜景をはじめとするビュースポットや、新鮮な海の幸を味わえる函館朝市、ショッピングを楽しめる金森赤レンガ倉庫など、魅力的な観光スポットも数多く点在しています。

函館を訪れた際にぜひ立ち寄っていただきたいのが、異国情緒漂う美しい景観が広がる元町エリア。「坂の街」とも呼ばれる函館は、元町エリアからベイエリアに向かって数多くの坂が走っていて、海と街が一体となった美しい風景を楽しむことができます。元町エリアを散策していると、たくさんの“坂のある風景”に出会えますが、数ある坂のなかでも、もっともお勧めなのが「八幡坂」です。

映画やドラマ、CMのロケ地として数多く使われている「八幡坂」は、知名度も人気もナンバーワン。食器用洗剤チャーミーグリーンのCMで、年配夫婦が手をつないでスキップするシーンのロケ地として有名となり、過去には新聞のランキングで「訪れたい坂日本一」に選ばれたこともあるほどです。

海に向かってまっすぐに伸びた坂の最上部から眺める景色は、素晴らしいの一言! 石畳が敷きつめられたレトロな雰囲気の坂道と、正面に広がる函館湾の美しい眺めとが相まって、まるで異国にいるかのような感覚を味わうことができます。坂の最上部には北島三郎さんの出身校として知られる北海道函館西高校があり、そこから海を見下ろす風景を写真に収めようと、全国から多くの観光客がカメラを手に集まってきます。

周辺には、夜景を楽しめる函館山ロープウェイ山麓駅や旧函館区公会堂、異国情緒あふれる教会群などの人気観光スポットが点在していますので、周辺のコインパーキングや観光駐車場にクルマを止めて、街の空気を感じながらゆったりと散策してみてください。

 

(データ)

住所 北海道函館市末広町19

電話 0138-23-5440(函館市観光案内所)

駐車場 周辺に有料駐車場有

https://www.hakobura.jp/db/db-view/2010/09/post-17.html

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【パノラマロード江花】富良野岳に向かって伸びる 約5kmの爽快な直線道路


北海道のほぼ中央に位置する富良野は、日本離れしたスケールの大きな絶景スポットが点在する道内屈指の人気観光地です。なかでも、北海道の雄大さの象徴とも言えるのが、穏やかな田園風景の中をどこまでもまっすぐに走る直線道路。富良野エリアでもっとも有名なのは、上富良野町にある「ジェットコースターの路」ですが、それと並んで観光客から人気を集めているのが「パノラマロード江花」です。

JR上富良野駅から4.2km。道道581号線沿いにある標識に従って穏やかな田園風景の中をしばらく走ると、「パノラマロード江花」の標柱が立っています。ここは、丘の上から富良野盆地に向かってまっすぐに伸びた、5kmにおよぶ直線の下り坂。富良野岳に向かってゆっくりとクルマを走らせると、大自然に吸い込まれるような不思議な感覚を味わえます。

「ジェットコースターの路」よりもアップダウンは緩やかですが、富良野エリアらしい穏やかな田園風景を眺めながらゆったりとドライブを楽しむには、こちらの方がお勧め。直線道路の起点が、富良野盆地よりも50mほど標高が高い丘の上にあるため、見晴らしがよく、晴れた日にはまっすぐに続く直線道路のはるか向こうに、雄大な十勝岳連峰の姿を眺めることができます。

「ジェットコースターの路」と同様に、地元町民が選ぶ上富良野の絶景スポット「かみふらの八景」に認定されていますが、常に観光客でにぎわう人気スポットの「ジェットコースターの路」と比べて、「パノラマロード江花」は比較的観光客が少ない穴場的スポットになっていますので、ゆっくりと絶景を堪能したい人や、愛車をバックに記念撮影したい人にピッタリ。ドライブはもちろん、十勝岳連峰とパッチワークの丘の大パノラマを眺めながらサイクリングやウォーキングを楽しむのもお勧めです。

 

(データ)

住所 北海道空知郡上富良野町西3線北21号

問合先   かみふらの十勝岳観光協会 TEL:0167-45-3150

https://www.kamifurano.jp/hakkei/04b.html

 

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【ジェットコースターの路】激しいアップダウンが続く 約2.5kmの爽快な直線道路


全国第1位の面積を誇る広大な北海道には、日本離れしたスケール感や開放感を味わえる絶景のドライブルートが数多く存在しています。なかでも、アメリカ大陸のようにどこまでもまっすぐに続く直線道路は、北海道ならではの名物と言えます。

観光スポットとして知られている直線道路の中でも、もっとも高い知名度を誇る道のひとつが、北海道・上富良野町にある「ジェットコースターの路」です。地元町民が選ぶ上富良野の絶景スポット「かみふらの八景」のひとつに数えられるこの道は、倉本聰脚本のテレビドラマ「優しい時間」に登場したことでも知られ、シーズンになると多くの観光客が北海道ならではの絶景を求めてこの場所を訪れます。

周囲にはほとんど民家がなく、非常にわかりにくい場所にありますので、訪問の際はJR美馬牛駅方面からアクセスするのがお勧めです。美瑛・富良野エリアのメインストリート237号線を富良野から美瑛方面に向かって走り、JR美馬牛駅あたりにある「西11線道路」(ジェットコースターの路の正式名称)の標識を左折すると、そこが2.5kmに渡って激しいアップダウンが続く直線道路「ジェットコースターの路」の入り口です。

緩やかな道から一気に急降下と急上昇を繰り返す様子は、まさにジェットコースター。道の左右に広がる田園風景や美しい丘陵を眺めながら爽快なドライブを楽しめる、北海道屈指の絶景ルートです。

クルマを停めて景色を眺めたり、写真を撮影したりする観光客が多いので、訪問する際は運転には十分に気をつけましょう。また、道の両側が畑になっているので、記念撮影をする際などに立ち入らないよう注意してください。

 

(データ)

住所 北海道空知郡上富良野町西11線北30号

問合先   かみふらの十勝岳観光協会 TEL:0167-45-3150

https://www.kamifurano.jp/hakkei/01b.html

 

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/