【第145回】キャンピングカーの調理道具にフタ付きスキレットが抜群に便利!


これまでキャンピングカーで様々な調理道具を使ってきた。その中に、ちょっと前に爆発的に流行ったスキレットというものがある。御多分にもれず、キャンプの買い出しで寄ったスーパーで径20センチのフタ付きを購入し、自分のキャンピングカーにも積載し始めた。

なぜこのサイズかというのは、キャンピングカーのビルトインタイプコンロを使ったことがある人にはよくわかる話で、肉料理などするには2人前程度には十分だし、1人前ならそれ自体を器にできるというあたりも気に入ったのだ。

もっとも気に入ったのは、フタ付きであるためコンロ上でも相当オーブンっぽい調理ができること。強力火力が望めないキャンピングカーのコンロでも十分な調理ができることだ。

そこで考えたのが、スキレットでパンを焼こうという試み。作り置きして小腹が減った時に手に取れるのも狙い。今回の案はパンなのに強力粉ではなく薄力粉を使い、砂糖、ドライイースト、塩を混ぜてみた。その方が膨らみすぎないかな?

普段使っているスキレットだと、鍋肌が普通にシーズニングが出来上がっていると思われるので、すべてをスキレット内で完結させようという狙いもある。洗い物を減らしたいからだ。

おつまみになるパンということもあり、練りこみパンを作る。とりあえずツナ缶をオイルごと、ドライフーズのみじん切りを放り込んだ。混ぜるのはスプーンかフォークで、様子を見ながら水を足し生地を作る。ズボラに一直線である。

しっかり練って、1~2時間フタをして一次発酵を済ませたら、あとでちぎりやすいよう分割し並べる。スキレットに張り付きそうだったら打ち粉代わりに粉を振っておく。

ここからがキャンピングカーらしいところ。フタをしてFF暖房の暖気が当たるような所へスキレットを置く。発酵温度は40度C超えあたりなので、それっぽい温度になるよう距離などを調節しよう。

冬ならそれでいい、夏は多分日に当たるようなところに置いておけばいい、春と秋は湯煎?そのあたりは流石に検証できていない。

発酵が終了したら、スキレットのフタをしたままコンロにかけ、全体が温まったら弱火というよりとろ火にし、途中一度ひっくり返し仕上がるまで20分だった。ちなみに薄力粉は100g使用し、仕上がりは2人前の感じ。

というわけで、キャンピングカーでも洒落た調理は大して苦労しなくても作れることがわかり、キャンプ中の時間の使いかたも含めまた楽しみが増えてきた。みなさま、フタ付きスキレットってすごく楽しいですよ。焚き火にくべてもガンガン使えるしね。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com