前回の続き実践編、紹介していた自分の道具は、バーゴというメーカーのウッドストーブでこれはそのパッケージ全体。わざわざステンレス製を選んでいるのは、火を起こしてひっくり返し、底面で焼肉ができるため。ソロキャンプなどでは大きさ的にピッタリなのだ。
付属のケースに、テーブル上に置いた時に遮熱する竹の巻き簾、先の曲がったラジオペンチ、自分で加工したロック兼用のクリップとチェーンにクリップをつないだものを入れている。
本体は一体型で簡単に組み立てられるが、ロック機構が甘く外れて大変なことになることがしばしばだったので、新たに外れないようロックを作った。また、無くしそうなのとラジオペンチなどがないときでもフタ部分を開閉できるよう、クリップをチェーンで繋いだのが主な改造点。
普段薪を使うことが少ないので、薪の場合爆発的に輻射熱で熱くなる底面保護の道具は入れていない。今回のように薪の場合は、石の上でやるとか燃えないものの上でやることが肝心。普通に、焚き火台の上などで利用するのが一番都合がいいだろう。
薪で調理をするにあたり1本もあれば余裕であるが、小割をするのにどうしてもナイフの類は必要。大きくなくてもいい、折りたたみので十分である。写真はロックのない古いタイプだが、ナイフに慣れていない人は、安全のためにも開いた時にきちんとロックの掛かる物を手に入れよう。と言うより、今時はロック無しの物は売っていないかもしれない。
ウッドストーブを使う時の薪の太さは見ての通りかなり細く、右下の白っぽいものは使い古しの割り箸である。使い古しの割り箸が大量にあるようなら、それが20膳分もあれば余裕で調理できる量だと思っていい。
ナイフでの薪を小割にする方法は、ナイフの刃の根元を薪に食い込ませ、少し押し込みちょっとコジる感じで刃を進める。決して力任せに叩き込み続けたりしない、ジワジワと切り割りする感じ。力任せに行なうと、間違いなく指をケガするだろう。よほどそのナイフに慣れていない限り、手袋をすることを絶対的にオススメする。
準備できたら、ティッシュなど燃えやすいものを丸めて入れ作った薪を放り込む。一度着火すると、小さいなりにも煙突効果で豪快に燃え始めるのがウッドストーブのいいところなのだが、火床の下が乾いた切り株だとどうなるか、それは次回のお楽しみということで。