薪で火力を調節するのは難しい。やりたければ距離を離したり、結構目が離せなくて忙しくなる。そこで導入したいのが鋳物のもの。最近では鋳物のスキレット流行りで、スーパーなどでもキャンプにちょうど良い20センチサイズがフタ付きで手に入ることも多いので、キャンピングカーの外部収納庫に入れて置いてみてはいかがだろうか。
個人的には、ダッヂオーブンよりかなり使いでがあると感じているのだが、それはファミリーのために大人数用の調理をしない悲しい生活になってしまったからだろうか…。
それはさておき、薪で調理する時に問題なのは、調理後に鍋下にススがこびりついて辺り構わずススだらけにしてしまうこと。これを根本的に防ぐ方法はガス化して燃えているものでない以上避けようがないのだが、よくある中性洗剤などを外面に塗って置いて乾かしておくのが有効。やってみるとわかるが、片付けの時きっと驚くに違いない。
理由はよく知らない。想像のみで言えば、界面活性剤が何らかの作用をしていると思われるのだが、間違っているかもしれない。いずれにしても、手に入りやすいというよりおそらくキャンピングカーのキッチンに1本載っているのではないかと思われるので、薪の上で調理器具を使うときはお試しでもいいのでやってみてほしい。
調理は、材料を放り込んでフタをして放置…、が自分の基本。あとは道具がちょうどよくやってくれると思っている。今回は、オリーブオイルたっぷり目にソーセージをスライスしたものの上にトマトスライスとチーズを載せ塩コショウしただけ。
ご機嫌な仕上がり具合だが、案の定ウッドストーブの下の切り株が燃え始めた。薪で調理する場合その底面がめちゃくちゃ輻射熱で加熱されるので、厚手の鉄板を敷くとか石の上で作業しよう。間違っても芝の上などでやらないように、あっという間にも燃え枯れてしまいます。枯葉の上でやると…、言わずもがな。
スキレットなど鋳物が焚き火でいいのは、その剛火とも言える強い直接の炎の中に放り込んでおいても道具として負けないこと。焚き火遊びをしたい時の強い味方なのだ。
また蓄熱効果もかなりあるので、薪を足してさらに焼き続けるという作業も簡単。グラスを交わしながらのんびりつまみを焼くなどという作業にメチャクチャ適しているのである。また、どでかい焚き火だと燃料も大量に必要だが、ウッドストーブだとほんのちょっとで火遊びができるというのも、ナイトキャップ時には最大の魅力。
着火から仕上がり、燃え移ってしまったダメな部分の顛末は見ての通り。
そして、小型のウッドストーブを是非キャンピングカーの下駄箱の片隅にでも載せて置いてほしいと思う理由がコチラ。燃焼が終わった状態の燃えかすとストーブ本体の状態。そう、かなり完全燃焼に近く綺麗に燃えるのでうまくすると灰だけでカスはほとんどなく、ストーブ本体も汚れがほぼ付かず特別な掃除が必要ないくらいなのだ。
というわけで、キャンピングカーのサイドオーニング下ダイニングテーブルの上に、ウッドストーブを置く。普段はアルコールストーブを中に入れ利用、夜は地面でちょっとだけ焚き火遊びに興じる、いかがでしょうか、かなりお手軽にアウトドア気分が満喫できますよ。