【虹別オートキャンプ場】森に囲まれた区画サイトで 快適なキャンプを満喫


北海道に数多くあるオートキャンプ場の中でも、居心地のよさと抜群の自然環境で人気を集めているのが、弟子屈と中標津のほぼ中間地点にある標茶町の「虹別オートキャンプ場」です。世界遺産の知床まで約2時間、釧路湿原国立公園まで約50分という好立地にあり、道東エリアの観光拠点としても利用価値の高いフィールドです。


ミズナラを中心とする森の中に開かれたキャンプサイトは、北海道でも屈指の好ロケーション。素晴らしい自然環境と落ち着いた雰囲気の中で、キャンプ本来の楽しみを味わうことができます。大自然を体感できる環境でありながら、虹別市街から約1.4kmしか離れていないため、買い出しや給油などもストレスなく快適です。

森の中に絶妙なレイアウトで区画された「個別サイト」は、十分な広さの芝地と駐車スペースで構成されていて、各サイトにはAC電源も完備されています。サイトとサイトの間は植え込みで完全に仕切られ、しっかりとプライベート感が確保されているので、混雑していても隣のキャンパーが気になることはありません。

快適性を求めるキャンピングカーユーザーには、AC電源・上下水道を完備した「パワーサイト」もお勧め。お手ごろ価格の「フリーサイト」も、駐車スペースからサイトまでの距離が近く、区画サイトに負けない開放感と快適性を味わえます。場内には、炊事場、トイレ、売店のほか、ランドリーやシャワールーム、ダンプステーション(キャンピングカー用排水口)も完備。初心者やファミリーでも、快適に過ごすことができます。

キャンプ場に隣接するシュワンベツダムを散策して秘境の雰囲気を味わったり、遊具を完備した広大な芝生広場で子供を遊ばせたり……。幅広い層のキャンパーが満足できる、自然環境と快適性のバランスに優れたキャンプ場です。

(データ)

住所 北海道川上郡標茶町字虹別690-32

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【オロロンライン】北海道随一のロングルートで 感動のドライブ体験!


「北海道らしい絶景を楽しみながらドライブしたい」。そんな人にピッタリなのが、小樽から稚内までの海岸沿い約380kmをひたすら走る「オロロンライン」です。北海道には絶景のドライブルートが数多く存在しますが、スケール感ではこのルートが随一。雄大な日本海を眺めながら、北海道ならではの絶景ロングドライブを満喫できます。

約380kmというと、東京~名古屋、東京~仙台とほぼ同じ距離。それがすべて海沿いの一般道ですので、オロロンラインのスケールの大きさに驚かされます。小樽から稚内まで走破すると、ノンストップでおよそ6時間。休憩を入れて、約7時間のルートです。

オロロンラインを北上すると常に海側の車線を走ることになるので、稚内方面へ向かう際にこのルートを利用するのがお勧め。旭川からも札幌からも出やすい留萌を起点として稚内方面に北上すると、雄大な景色を眺めながら爽快なドライブを楽しめ、途中に魅力的な観光&グルメスポットも点在しています。

留萌市街から北へ30分ほど走ると、道沿いに「道の駅おびら鰊番屋」があり、国の重要指定文化財「旧花田家番屋」を見学できるほか、食堂でにしんをメインにした海鮮も味わえます。さらにその先を進めば、立ち寄り温泉施設とオートキャンプ場を併設した「道の駅風W(ふわっと)とままえ」「道の駅ロマン街道しょさんべつ」と、温泉、キャンプ場、新鮮な海の幸という3つの要素を楽しめる魅力的な道の駅が続きます。

オロロン街道のハイライトは、天塩町周辺。天塩川を越えて106号線を走っていると、広大な直線道路の左手に日本海のかなたに浮かぶ利尻富士、右手に28基の巨大風車が立ち並ぶ光景を眺めることができます。日本離れした雄大な景色は、まさに北海道ならでは! そこからサロベツ原野を抜けて1時間ほど走れば、日本最北の市・稚内に到着です。

絶景、道の駅、温泉、オートキャンプ場など、魅力がいっぱい詰まった「オロロンライン」。北海道に行ったら、ぜひ一度は走ってみたい最高のドライブルートです。

 

(データ)

住所 北海道稚内市大通6丁目北海道道106号稚内天塩線

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【宗谷丘陵】自然のコントラストが織りなす 息をのむほどの大絶景!


日本最北端の地・宗谷岬を訪れた際には、ぜひ「宗谷丘陵」をセットで観光することをお勧めします。宗谷丘陵は、北海道稚内市の宗谷岬南部に広がる日本最北の丘陵地帯です。視界いっぱいに広がる緩やかに起伏した丘陵風景は、「ココ、本当に日本!?」と思ってしまうほどの圧倒的なスケール感! 約2万年前の氷河期に形成されたといわれる周氷河地形は、北海道遺産にも認定されています。

宗谷岬の記念碑から、道路を挟んで向かい側にある坂道を登っていくと、オランダ風の風車が目印の宗谷岬公園レストハウスが見えてきます。建物内には、無料の展望台や宗谷黒牛のステーキなどを味わえるレストラン、稚内特産品の売店などが完備されています。

そこからさらに南に進むと、目の前にモンゴルの平原を思わせるような360°の大絶景が広がります。宗谷岬方面を振り返ると、緑豊かな丘陵の背後にオホーツク海が広がり、天気が良ければ、日本海方面に浮かび上がる利尻富士を眺めることもできます。

自然に恵まれた宗谷丘陵で日本最北のブランド牛肉「宗谷黒牛」を生産している「宗谷岬牧場」では、1500ヘクタールを超える広大な牧草地に約3000頭の宗谷黒牛が放牧されています。丘陵内には、57基の風力発電機を設置した国内最大級のウインドファームもあり、青い空、白い雲、緑豊かな丘陵地と背後に見える大海原、白い風車群が、美しいコントラストを織りなし、ここでしか見られないスケールの大きな絶景を作り上げています。

丘陵内の道路には要所に駐車帯があるので、愛車と風景を1枚の写真に収めることも可能。宗谷丘陵の日本離れした大絶景を眺めながら、ゆったりとドライブを楽しんでください。

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【宗谷岬】北海道の旅人が目指す 日本最北端の地


北海道に行ったらぜひ一度は訪れたいのが、稚内市にある日本最北端の宗谷岬。目の前の宗谷海峡を挟んで43km先にロシア・サハリンの島影が浮かび上がる、まさに日本の最果てです。新千歳空港から高速道路を使っても、宗谷岬までは約400km・5時間半。距離的には、東京~名古屋とほぼ同じです。函館からだと約650km・8時間半となり、東京~青森・十和田とほぼ同じ。これだけ見ても、いかに北海道が広大かということを思い知らされます。だからこそ、宗谷岬にたどり着いた時の喜びや感動はひとしおです。

稚内市街から宗谷岬を目指して海沿いの238号線を40分ほど走ると、次第に店も人もクルマも少なくなり、沿道ではエゾシカがのどかに草を食んでいる光景が見られるようになります。宗谷岬を目指すライダーやチャリダーの姿も増え、時には自転車をこぐ若者がこちらに大きく手を振ってくれることも。日本最北端を目指して旅をする者同士、心が通い合う瞬間です。

目の前に大きく宗谷海峡が広がる岬の先端には、大きな駐車場が確保されているので、キャンピングカーでも安心です。海をバックに建てられた、北緯45度31分22秒の「日本最北端の地」を標す碑は、記念撮影スポットとして大人気。混雑時には、記念碑の前に撮影の行列ができるほどです。

記念碑の周囲には、お土産屋さんや食堂が並んでいます。ここでしか買えない「日本最北端到達記念」のステッカーも数多く販売されていますので、北海道の旅の記念に好きなデザインのステッカーを購入するのもお勧めです。また、記念碑の東側には、日本最北端のガソリンスタンド「安田石油店」があり、ここで給油をすると「日本最北端給油証明書」と貝殻で手作りしたキーホルダーがもらえます。宗谷岬を訪問した際は、次の目的地に向けて給油を済ませ、ここでしか手に入らない貴重な記念品をぜひゲットしてください。

 

(データ)

住所 北海道稚内市宗谷岬(駐車場あり)

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【天に続く道】天に向かって真っすぐ伸びる 壮大なドライブルート


北海道・斜里町の国道334・244号線にある全長約18kmの直線道路が、北海道屈指の絶景ドライブルート「天に続く道」です。高台からオホーツク海に向かってどこまでもまっすぐに続く道は、北海道ならではの開放感とスケール感にあふれています。

頂上付近からいったん大きく下り、そのまま天に向かって伸びていく道を眺めていると、まるで空に登っていくかのような錯覚を覚えるほど。観光シーズンには、ここでしか味わえない壮大な景色をひと目見ようと、バイカーや自転車ツーリスト、観光客が全国から大勢集まってきます。広大な面積を持つ北海道には、観光地として人気の直線道路がいくつも存在しますが、スケールの大きさではここ「天に続く道」がナンバーワンと言っても過言ではありません。

 眺望エリアは分かりにくい場所にあるので、初めて訪れる人は注意が必要です。もっとも分かりやすいのは、知床斜里駅方面から国道334号線を知床半島に向かって9kmほど走り、左方向に曲がる334号線を外れて南3号へと直進するルート。坂を登りきった頂上付近に駐車スペースと木製の展望デッキが設置されていて、そこから歩いて道路に出ると息をのむような絶景が広がります。展望デッキからは、はるか彼方にオホーツク海を望む雄大な田園風景も一望できるので、こちらもぜひファインダーに収めておきたいところです。

「天に続く道」は、知床半島の観光拠点となるウトロから30分弱の好立地にあるので、知床観光の前後に立ち寄るのがオススメ。キャンピングカーで旅をしていると、「愛車と絶景を1枚の写真に収めたい」という気持ちになりますが、ここならどこまでもまっすぐに続く道と愛車をセットで撮影することも可能です。ただし、撮影ポイントは交通量のある道路なので、走行する車両や周囲の観光客への配慮を忘れずに。愛車と絶景を絡めて撮影したいなら、クルマ通りもなく観光客もいない、早朝に訪問するのがベストです。

(データ)

住所 北海道斜里郡斜里町峰浜(駐車場、展望デッキあり)

観光適期 4月初旬〜11月下旬(冬季は2月のみ除雪され通行可能)

問合先   知床斜里町観光協会 TEL:0152-22-2125 http://www.shiretoko.asia/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/