【四季彩の丘】うねりのある丘に広がる 四季折々の芸術的な花畑


起伏のある丘にパッチワークのような田園風景が広がる北海道・美瑛エリアは、北の大地ならではの雄大な景色を堪能できる人気の観光スポットです。美しい花々が咲き誇るスケールの大きな花畑も、美瑛エリアの名物。なかでもお勧めなのが、美瑛町新星にある「四季彩の丘」です。

この施設は、7ヘクタール(東京ドーム3個分)の広大な敷地に数十種類の花が咲き誇る展望花畑。最大の特徴は、緩くうねりのある丘全体が花畑になっていて、まるでカラフルなじゅうたんのような美しい景観を楽しめることです。4月下旬から10月下旬までの長期間にわたって、チューリップ、パンジー、ポピー、サルビア、マリーゴールド、コスモス、ひまわり、ラベンダーなど、四季折々の花を鑑賞でき、美瑛エリアを代表する花園として人気を集めています。

色とりどりの花々が丘一面をカラフルなじゅうたんのように彩る風景は、まさに圧巻。花畑の中の散策路を歩きながら景色を楽しめるほか、園内を1周するトラクターバス「ノロッコ号」(大人500円、小・中学生300円)や、15分間貸し切りで園内をフリー走行できるカート(4人乗り2000円)を使って園内を回ることも可能です。

農産物直売所やお土産販売所、レストランのほか、アルパカ牧場(大人500円、小・中学生300円)、約1kmの専用コースを1周できるバギー(1人乗り500円、2人乗り800円)などのアトラクションも完備されているので、大人から子供までゆっくりと楽しめます。

また、こうした施設としては珍しく通年営業となっていて、ウィンターシーズン(12月初旬〜翌4月初旬)には、有料でスノーモービルやスノーラフティングなどの雪遊びを楽しむことができます。

 

(データ)

住所 北海道上川郡美瑛町新星第三

入場料金 無料

営業時間 8:30~18:00(時期により変動)

定休日 年中無休(年末年始は除く)

駐車場 350台(無料/7~9月は1日500円)

問い合わせ 0166-95-2758

https://www.shikisainooka.jp/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【樺太食堂】絶品海鮮丼を求めて旅人が集う ノシャップ岬の海鮮食堂


新鮮な海の幸を味わえるのが、周囲を海に囲まれた北海道の大きな魅力です。函館のイカ、積丹のうに、厚岸のカキ、苫小牧のホッキ貝、苫前の甘えびなどのご当地海産物を筆頭に、タラバガニ、毛ガニ、花咲ガニ、イクラ、ホタテ、サケなど、北海道はまさに海鮮天国。海沿いのエリアを中心に、道内のどこを訪れても「これぞ北海道!」と思わずテンションが上がる新鮮な海鮮料理を味わうことができます。

なかでも海鮮丼は、北の味覚を思う存分楽しめる定番メニュー。「ボリューム満点の海鮮丼で、新鮮な北の味覚を堪能したい!」という人にぜひ一度訪問してほしいのが、稚内のノシャップ岬からすぐの場所にある海鮮食堂「樺太食堂」です。

 

 

ライダーやチャリダーなどの旅人から絶大な人気を誇るこの食堂は、「美味しい海鮮を食べたい」と、道内在住の人もはるばる函館や札幌からクルマを走らせて来店するほどの人気店。生うに、カニ、ホタテ、イクラがのった「生うに3色丼」、生うに、イクラ、カニ、イカ、ホタテ、とびっこ、サケフレークがのった「樺太丼」など、新鮮な海の幸がどんぶりからこぼれるほどのった海鮮丼は、味はもちろん見た目の迫力も満点です。

 

 

どこか旅の香りが漂うお店は、まさに「最北の町の海鮮食堂」といったおもむきで、敷地内を野生のシカが散歩しているのどかな光景にもたびたび遭遇します。旅人が集まる店だけあって、壁や天井は全国から訪れた海鮮丼ファンによる寄せ書きで埋め尽くされていて、待ち時間にそれらを眺めているだけで旅の気分が高まってきます。

 

 

名物の海鮮丼を目当てに全国から大勢の旅人が集まってくる「樺太食堂」ですが、例年うに漁が始まる4月下旬から10月上旬頃までの期間限定営業となっていて、営業時間も日によって変動するので、訪問前にお店が開いているか電話や公式ツイッター、公式フェイスブックで確認することをお勧めします。

 

(データ)

店舗 樺太食堂

住所 北海道稚内市ノシャップ2-2-6

営業期間 4月下旬~10月上旬

営業時間 8:00〜16:30(時期によって変動)

定休日 不定休

TEL 0162-24-3451

駐車場 あり

https://twitter.com/karafuto_

https://www.facebook.com/unidon.net/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【白金青い池】水面がコバルトブルーに輝く 幻想的な「青い池」 


北海道・美瑛町にある「白金青い池」は、富良野のラベンダー、美瑛の丘の風景、旭山動物園などと並ぶ、旭川・美瑛・富良野エリアを代表する観光名所です。美瑛エリアの中心部からクルマで20分ほどの場所にあり、白金温泉や吹上温泉と近いこともあって、世界中から多くの観光客が訪れます。

ネーミング通りコバルトブルーの水面をたたえた青い池は、20年以上前に地元在住のプロカメラマンが発見し、口コミで広まっていったスポットです。2012年にはアップル社のMacBook ProやiPhoneの壁紙に青い池の写真が採用され、世界的な景勝地として海外でも広く知られるようになりました。

不思議なほどに青く輝く水面と立ち枯れのカラマツが、唯一無二の幻想的な風景を作り出しています。見る角度や時間帯、四季によって様々な表情を見せるため、観光客のほかに写真家からも絶好の撮影スポットとして人気を集めており、最近ではその神秘的な光景からパワースポットとしても注目されています。冬シーズンには夜間のライトアップが行われるので、昼間とは雰囲気の違う風景を楽しみたい人はそちらもお勧めです。

池のすぐそばには、約300台分のスペースを確保した大きな駐車場があり、キャンピングカーでも安心して訪問できます。また、青い池からクルマで約3分の道の駅びえい「白金ビルケ」には、電源、水道、炊事場、トイレ、ダンプステーション、シャワー設備、洗濯機、乾燥機を備えたキャンピングカーサイト(1泊3500円)もありますので、そちらを利用して周辺の観光や温泉を満喫するのもお勧めです。

 

(データ)

住所 北海道上川郡美瑛町字白金

入場料金 無料

営業時間 7:00~19:00(5~10月)、8:00~21:30(11~4月)

営業期間 通年

駐車場 約300台(普通車500円、マイクロバス1000円)

問い合わせ 道の駅びえい白金ビルケ 0166-94-3355

https://biei-shiroganeaoiike.business.site/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【納沙布岬】北方領土を間近に望む 日本最東端の岬


日本の本土最東端にあたるのが、北海道根室市にある「納沙布(のさっぷ)岬」です。岬までは、根室駅から約23km。根室市街を抜けて道道35号線を東に走り、クルマ通りが減って最果て感が最高潮に達したあたりで、日本最東端の納沙布岬にたどり着きます。

岬から望む海では、夏にはラッコ、春から冬にかけてはイルカやミンククジラなど、四季を通してさまざまな野生動物を観察できます。また、「日本でもっとも早く朝日を見ることができるスポット」としても知られ、毎年元旦には日本一早い初日の出を見ようと、全国から大勢の観光客が集まってきます。

「日本の灯台50選」にも選ばれた「納沙布岬灯台」など、大自然に囲まれた素晴らしい景観も魅力ですが、ほかの観光地と大きく異なるのは、海の向こうに北方領土の歯舞群島、国後島を望み、肉眼でも確認できるほど近い場所に貝殻島や水晶島があることです。

納沙布岬を訪問した際にぜひ訪れてほしいのが、「根室市北方領土資料館」と「北方館・望郷の家」。「根室市北方領土資料館」には北方四島(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)に関する資料やパネルが展示され、戦前の歴史・事実、島の人々の当時の暮らしぶりなどを知ることができます。「北方館・望郷の家」では、北方領土問題の資料を閲覧できるほか、2階の展望室にある無料の望遠鏡では、貝殻島の灯台、水晶島に設置されたロシアの監視塔やレーダー施設まで確認することができます。

岬の周囲には、世界平和と北方領土返還を祈念するために作られた高さ13mのシンボル像「四島(しま)のかけ橋」や、北方領土の返還を願うモニュメント「きぼうの鐘」などもあり、ほかの観光地とは違う独特の雰囲気が漂っています。道東エリアを旅する際は、ぜひ根室まで足を伸ばして日本最東端の納沙布岬を訪れてみてください。

 

(データ)

住所 北海道根室市納沙布

電話 0153-24-3104(根室市観光協会)

駐車場 無料

http://www.nemuro-kankou.com

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【夕張市石炭博物館】リアルな炭鉱のジオラマ展示で タイムスリップ気分を味わう


夕張メロンの産地として有名な北海道夕張市は、1800年代後半から1900年代後半にかけて炭鉱で栄えた地域としても知られています。「夕張市石炭博物館」は、炭鉱時代の生活や仕事、石炭と炭鉱の歴史について学べる、国内最大の炭鉱ミュージアム。夕張エリアを代表する観光地として、ぜひお勧めしたいスポットです。

2018年に全面リニューアルオープンした館内の展示エリアは、本館展示室と地下展示室、模擬坑道に分かれていて、どれも見ごたえ十分。まず本館展示室では、当時の貴重な写真、映像、音声、展示品など約1万5000点の収蔵資料によって、石炭とともに歩んだ夕張市の歴史や、炭都で暮らした人々の生活ぶりを学ぶことができます。

このミュージアムの最大の見どころは、炭鉱で栄えた時代にタイムスリップしたような感覚を味わえる「地下展示室」です。炭鉱時代の立坑ケージを模したエレベーターで地下まで移動すると、冷え冷えとした空気と炭鉱のジオラマが来場者を出迎えます。坑内で実際に使用していた鉱山機械や器具が数多く展示され、当時の炭鉱での作業の様子がリアルなジオラマで再現されています。

展示の一部となっている国登録有形文化財の「旧北炭夕張炭鉱模擬坑道」は、実際に使われていた坑道を利用した人気の展示エリアですが、2019年に発生した火災の影響で残念ながら現在は見学不可能となっています(2021年7月現在)。

周辺には、農産物直売所が併設された「道の駅 夕張メロード」や、「ゆうばりキネマ街道」「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」などのスポットもあるので、ぜひ博物館見学と併せて夕張の魅力を味わってみてください。

(データ)

住所 北海道夕張市高松7番地

入館料 中学生以上720円、小学生440円、未就学児無料

営業時間 【4~9月】10:00~17:00 【10月~】10:00~16:00

営業期間 4月上旬~11月初旬

休館日 火曜日

駐車場 無料

問い合わせ 0123-52-5500

https://coal-yubari.jp/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/