【夕張市石炭博物館】リアルな炭鉱のジオラマ展示で タイムスリップ気分を味わう


夕張メロンの産地として有名な北海道夕張市は、1800年代後半から1900年代後半にかけて炭鉱で栄えた地域としても知られています。「夕張市石炭博物館」は、炭鉱時代の生活や仕事、石炭と炭鉱の歴史について学べる、国内最大の炭鉱ミュージアム。夕張エリアを代表する観光地として、ぜひお勧めしたいスポットです。

2018年に全面リニューアルオープンした館内の展示エリアは、本館展示室と地下展示室、模擬坑道に分かれていて、どれも見ごたえ十分。まず本館展示室では、当時の貴重な写真、映像、音声、展示品など約1万5000点の収蔵資料によって、石炭とともに歩んだ夕張市の歴史や、炭都で暮らした人々の生活ぶりを学ぶことができます。

このミュージアムの最大の見どころは、炭鉱で栄えた時代にタイムスリップしたような感覚を味わえる「地下展示室」です。炭鉱時代の立坑ケージを模したエレベーターで地下まで移動すると、冷え冷えとした空気と炭鉱のジオラマが来場者を出迎えます。坑内で実際に使用していた鉱山機械や器具が数多く展示され、当時の炭鉱での作業の様子がリアルなジオラマで再現されています。

展示の一部となっている国登録有形文化財の「旧北炭夕張炭鉱模擬坑道」は、実際に使われていた坑道を利用した人気の展示エリアですが、2019年に発生した火災の影響で残念ながら現在は見学不可能となっています(2021年7月現在)。

周辺には、農産物直売所が併設された「道の駅 夕張メロード」や、「ゆうばりキネマ街道」「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」などのスポットもあるので、ぜひ博物館見学と併せて夕張の魅力を味わってみてください。

(データ)

住所 北海道夕張市高松7番地

入館料 中学生以上720円、小学生440円、未就学児無料

営業時間 【4~9月】10:00~17:00 【10月~】10:00~16:00

営業期間 4月上旬~11月初旬

休館日 火曜日

駐車場 無料

問い合わせ 0123-52-5500

https://coal-yubari.jp/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/