ブナの森に囲まれたサイトで 星を眺めながら極上の焚き火を


黒松内町の「歌才オートキャンプ場」は、札幌市と函館市のほぼ中間にある人気のフィールドです。町のシンボルマークの「クマゲラ(キツツキ)」を意味するフランス語、「L'PIC(ルピック)」の愛称で親しまれています。

このキャンプ場の最大の魅力は、深いブナの森に囲まれた静かなロケーションと、初心者でも安心して楽しめる充実の設備です。カーサイトは、混雑時でもプライベート感を確保できるように、場内の地形を活かしながらゆとりをもってレイアウトされています。約80平方メートルの区画サイトには、AC電源のほかに水道、シンク、直火スペースも完備。サイトに隣接した駐車場は、クルマ2台が止められる約13メートルの広々としたスペースが確保されていて、大型キャンピングカーやトレーラーでも安心して駐車できます。

トイレやシャワー、ごみステーションは、どのサイトからでもアクセスしやすいようにキャンプ場の中央に配置されています。セキュリティ面で安心感が高いのも、このキャンプ場の大きな魅力のひとつ。キャンパー以外のクルマが入れないように出入口ゲートは21時から翌朝7時まで閉鎖され、管理棟には24時間体制でスタッフが常駐しているので、初心者や小さな子供のいるファミリーでも安心してキャンプを楽しむことができます。

 

コインランドリーを備えた管理棟では、黒松内町の特産品も販売されています。深い森に囲まれた静かなロケーションながら、黒松内市街や日帰り温泉施設まで約2kmという好立地にあるため、買い出し、給油、入浴などに不便を感じることもありません。

サイトでゆったりとした時間を過ごすのもいいですが、無料レンタルのMTBでサイクリングをしたり、隣接するブナセンターで木工体験を楽しむのもオススメ。夜は満天の星空を眺めながら、極上の焚き火を満喫できます。キャンプ本来の魅力と快適性を両立した、道南エリアの人気フィールドです。

 

(データ)

住所 北海道寿都郡黒松内町字黒松内521-1

電話番号 0136-72-4546(9:30~17:00)

開設期間 4月下旬~10月中旬

営業時間 チェックイン13:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(1泊) 入場料:大人900円・小中学生450円+カーサイト2500円

※ペット可、ゴミ処理可

http://user.host.jp/~bunacent/LPIC/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

幻想的な雲海に出会える 天国に一番近いテラス&カフェ


北海道の絶景スポットの中で、ぜひ一度は訪れていただきたい場所が、北海道のほぼ中央に位置するトマムの「雲海テラス」です。テラスのある「星野リゾート トマム」は、ツインタワーの高層ホテルを中心に、国内最大級の屋内ウエーブプールや自然体験アクティビティなどが楽しめる巨大リゾート施設。その敷地内にある「雲海テラス」は、日高山脈を越えて流れ込むダイナミックな雲海を一望できる、北海道有数の人気観光スポットです。

  

「雲海テラス」に行くには、ゴンドラに乗車する必要があります。営業時間は、早朝5時から8時まで(時期によって変動)。シーズン中は、始発のゴンドラから大勢の観光客でにぎわいますが、キャンピングカーなら駐車場で仮眠をとって起床後すぐに動き出せるので、早朝の行動もスピーディーです。朝日を浴びながらゴンドラで約15分の空中散歩を楽しみ、標高1088mの雲海テラスへ。展望デッキから視界いっぱいに広がる雲海は、まさにトマムの自然が生み出す奇跡の絶景です。

雲海に出会えるのは、シーズン中(5月中旬~10月中旬)の早朝のみで、出会える確率はおよそ30%。せっかく早起きしても、雲海を見られない日の方が多いということです。大自然が織りなす神秘的な雲海との出会いは、まさに一期一会。「雲海テラス」のホームページで毎日「雲海予報」を更新しているので、天気予報や雲海予報を頼りにベストタイミングを狙いましょう。

夏場でも早朝のテラスは10℃を下回ることがあるので、フリースやジャケットを持参するのがお勧めです。“天国に一番近いカフェ”と評される「雲カフェ」で、眼下の雲海を眺めながら温かいドリンクやスイーツを味わい、早起きした人だけが体験できる特別な朝を満喫。テラスには、空中にせり出す3階建てのデッキをはじめ、船の舳先のようにせり出したデッキや雲の上に浮かぶ巨大なハンモック型デッキなど、さまざまな展望スペースが用意されています。ぜひ早起きをして「雲海テラス」を訪れ、神秘的な雲海に出会ってみてください。

 

(データ)

住所 北海道勇払郡占冠村中トマム

電話 0167-38-2111(8:30~17:00)

期間 5月中旬~10月中旬

営業時間 5:00~8:00(時期によって変動)

雲海ゴンドラ料金 大人1900円/小学生1200円/ペット500円 ※未就学児無料

駐車場 無料

https://www.snowtomamu.jp/summer/unkai/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

羅臼の海岸沿いにたたずむ 日本最北東端の無料露天風呂「相泊温泉」


北海道は、温泉天国です。道内のどこを走っても低料金で入浴できる日帰り温泉施設があり、その土地によって様々な泉質や風情を楽しむことができます。そうした有料温泉施設のほかに、大自然を感じながら湯船に浸かれる無料の温泉露天風呂が点在しているのも、北海道ならではの魅力です。今回は、数ある無料露天風呂の中でもとくにお勧めのスポットを紹介しましょう。

知床半島の東南側に位置する羅臼町の「相泊(あいどまり)温泉」は、地元の漁師に長年愛されてきた天然温泉の露天風呂。羅臼市街から知床半島を海岸に沿って北上すると、道道87号線の最終地点に突き当たります。道路の先には昆布漁師の番屋と断崖しかない、まさに「最果て」のエリア。そんな相泊地区に、日本最北東端の秘湯「相泊温泉」があります。

もともとは、地元漁師が昆布漁で冷えた体を温めるために使用されてきましたが、地元の方の管理によって6月~9月中旬はシートで小屋掛けされ、観光客にも無料で開放されています。小屋が設置されている期間は男女別の更衣室が使用でき、湯船も男女に分かれているので、夫婦やファミリーでも安心して入浴できます。

「相泊温泉」の魅力は、何と言ってもそのロケーションです。湯船の目の前には雄大な海が広がり、晴れた日には水平線の向こうに北方領土・国後島を望むことができます。圧倒的な開放感とロケーションの素晴らしさは、北海道でも随一! 知床半島を訪れた際には、羅臼の最果てエリア・相泊で、静かな波の音をバックに野趣あふれる温泉露天風呂を体験してみてください。

ただし、自然のど真ん中にある温泉だけに、台風や高波で小屋が破壊されたり、湯船が埋まったりして、入浴できないことも……。また、駐車場でのテント設営やキャンピングカーの宿泊、野外での調理は禁止されています。もともと地元の漁師さんのために管理されている温泉ですので、利用者全員が気持ちよく入浴できるようにマナーを厳守しましょう。

 

(データ)

住所 北海道目梨郡羅臼町相泊

風呂 男女別

入浴可能期間 6月~9月中旬

駐車場 6台(無料)

料金 無料

問い合わせ 0153-87-2126(羅臼町役場産業創生課)

https://kanko.rausu-town.jp/spots/view/27

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

遊びの要素が盛りだくさんの ファミリー向けキャンプ場「サンピラーパーク森の休暇村オートキャンプ場」


北海道・道北エリアの中心部にある名寄(なよろ)市。旭川市街、日本海側、オホーツク海側など各方面へのアクセスも良く、国道40号線をひたすら北上すれば、日本最北の町・稚内にたどり着くことができます。そんな名寄市にある「北海道立サンピラーパーク」は、東京ドーム約14個分の敷地を持つ広大な道立公園。園内には、「森の休暇村オートキャンプ場」が併設されていて、美しい芝生のテントサイトでオートキャンプを楽しめます。

AC電源・バーベキュースペース付きの区画サイトが1泊3300円で利用できる、リーズナブルな価格設定も大きな魅力です。芝のキャンプサイトは、1区画のスペースがかなり広くとられていて、混雑していてもプライベート感をしっかり確保できます。場内には炊事場やトイレのほか、無料で利用できるシャワーも完備され、快適度も言うことなしです。

遊びのバリエーションが豊富にそろっているのも、キャンプ場の魅力のひとつ。自転車やマウンテンバイクを無料レンタルできるほか、子供向けのミニ縁日も不定期で開催されます。広大なサンピラーパーク内には、悪天候でも遊べる屋内の児童遊具や、ふわふわドームなどの屋外大型遊具が完備されているので、小さな子供のいるファミリーキャンパーにもピッタリです。

 

公園の敷地内には、映画「星守る犬」のロケ地に使用された広大なひまわり畑もあり、毎年8月には満開のひまわりが咲き誇る風景を堪能できます。キャンプ場は「なよろ市天文台きたすばる」に隣接していて、サイトからも美しい星空を眺めることができます。

「AC電源付きの広い区画サイトで快適にキャンプを楽しめる」「子供が喜ぶ遊びの要素がそろっている」「キャンプサイトから満点の星空を眺められる」「ペット同伴・ゴミ処理OK」など、様々な魅力が詰まった「森の休暇村オートキャンプ場」。夫婦からファミリーまで、幅広いキャンパーに愛されているお勧めのフィールドです。

 

(データ)

住所 北海道名寄市字日進

電話番号 01654-3-9555(現地センターハウス)

開設期間 4月下旬~10月下旬(冬季はコテージのみ利用可能)

営業時間 チェックイン15:00~、チェックアウト~翌10:00

料金(1泊) 3300円

※ペット可、ゴミ処理可(有料)

http://www.morino-kyukamura.jp/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

世界遺産・知床観光に便利な昔ながらのキャンプ場


カムイワッカの滝や知床五湖など、自然豊かな景勝地が点在する世界遺産・知床。多くの観光客が訪れる道内屈指の人気スポットでありながら、手つかずの自然と生態系がしっかりと守られ、ヒグマやエゾシカ、トドやアザラシなどの大型哺乳類も数多く生息しています。北海道に来たら一度は訪れたい、雄大な自然を肌で感じられるエリアです。

そんな知床半島の観光拠点となるウトロ市街から高台を1kmほど登った場所に、昔ながらのキャンプ場「国設知床野営場」があります。場内は草地のフリーサイトになっていて、テントサイトのほかに車両を乗り入れてオートキャンプができるエリアもあります。

利用者はファミリーからライダー、チャリダー、車中泊ユーザーまでさまざま。敷地内には知床八景にも選ばれた夕陽の名所「夕陽台展望台」があり、そこから素晴らしい夕陽を堪能したり、場内に遊びに来る野生のエゾシカを眺めたりしながら、のんびりとキャンプを楽しむことができます。今どきの高規格オートキャンプ場とは一線を画す、旅の香りが漂うおおらかな雰囲気の野営場です。

場内設備は、管理棟、炊事場、トイレ(バイオタイプ)と、いたってシンプル。AC電源の設備はありませんが、知床の中心地ウトロ市街までクルマで5分という好立地のため、知床観光のベース基地としての利用価値は十分です。宿泊料金が格安でごみ処理もできるので、キャンプ場で長期滞在をしながら釣りや観光を楽しむ利用者の姿も多く見られます。すぐ近くには公衆浴場「ウトロ温泉 夕陽台の湯」(入浴料:大人500円、子供250円)があり、温泉入浴のほかコインランドリーで洗濯も可能です。

 

ウトロにある「道の駅うとろ・シリエトク」では、ここ数年車中泊ユーザーによるマナー違反が大きな問題になっています。知床を訪れた際は、ウトロ地区にあるキャンプ場「国設知床野営場」を利用して、安心・快適に観光を楽しむのがお勧めです。

 

(データ)

住所 北海道斜里町ウトロ香川

電話番号 0152-24-2722(管理事務所)

開設期間 6月上旬~9月30日

営業時間 チェックイン11:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(1泊) 入場料:大人 400円/小中学生200円/幼児無料

※一部エリアでオートキャンプ可、ペット可(リード必須)、ゴミ処理可

https://www.shiretoko.asia/hotel/camp_utoro.html

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/