【二風谷アイヌ文化博物館】貴重な資料と展示物で アイヌの文化や歴史を学べる


北海道沙流郡の平取(びらとり)市街から国道237号線を沙流川沿いに4 kmほどさかのぼった場所にあるのが、北海道でアイヌの比率がもっとも高い地域とされる二風谷(にぶたに)地区。沙流川流域に広がる二風谷は、北海道の先住民族アイヌの伝統が色濃く残る“アイヌ文化発祥の地”として知られています。

二風谷エリアを通る国道237号線は、道中に「かなやま湖」「富良野」「美瑛」などの観光スポットが多く点在することから、クルマ旅ユーザーにとってもなじみ深い道路。近くを通る際は、ぜひ二風谷に立ち寄ってアイヌの伝統と文化にふれてみることをお勧めします。

アイヌ文化の中心地「二風谷コタン(集落)」を訪れたら、まずは「二風谷アイヌ文化博物館」を見学してみてください。館内には、重要有形民俗文化財「北海道二風谷及び周辺地域のアイヌ生活用具コレクション」をはじめとした手作りの民具や貴重な資料が数多く展示されていて、アイヌの人々の暮らしや伝統工芸、信仰などを多角的に学ぶことができます。また、屋外には復元されたチセ(アイヌの伝統的家屋)が一般開放されており、アイヌ工芸作家が木彫りや刺繍などの作業を行っている様子を見学することも可能です。

周辺には、「沙流川歴史館」「萱野茂二風谷アイヌ資料館」、アイヌの伝統的な手作り工芸品店や工房が並ぶ「匠の道」、アイヌ工芸の体験プログラムを提供する「アイヌ工芸伝承館ウレㇱパ」などのアイヌ文化継承施設が点在しているので、ゆっくり時間をかけて散策するのがお勧め。二風谷地区には、ほかにもオートキャンプを楽しめる「二風谷ファミリーランド」や日帰り入浴可能な「びらとり温泉」などの娯楽施設があるので、キャンプと温泉を楽しみながらアイヌ文化にふれてみるのもいいかもしれません。

(データ)

住所 北海道沙流郡平取町二風谷55

入館料 大人400円、小・中学生150円

営業時間 9:00~16:30

休館日 12/16~1/15、月曜日(冬期間)

駐車場 無料

問い合わせ 01457-2-2892

http://www.town.biratori.hokkaido.jp/biratori/nibutani/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【じゃんけんぽん】リーズナブルな価格で びらとり和牛を味わえるお店


北海道キャンピングカー旅の玄関口、苫小牧港からクルマで約1時間。日高町から沙流川沿いに国道237号線を20分ほど北上すると、アイヌ文化が息づく平取(びらとり)町にたどり着きます。平取町の名物は、北海道特有の厳しい自然の中で丹精込めて育て上げられた「びらとり和牛」。1頭を生産するのに約40か月もの時間と労力を要するという、平取町が誇る上質な和牛です。

柔らかい肉質と、肉のうまみが凝縮された濃い味わいが特徴の「びらとり和牛」を手軽に味わいたいなら、びらとり和牛認定店の「じゃんけんぽん」がお勧めです。平取町の国道237号線沿いに建つ赤い三角屋根のオシャレな外観のレストランで、観光客はもちろん地元の人からも長年親しまれています。

最大の魅力は、びらとり和牛のステーキやハンバーグをリーズナブルな価格で味わえること! びらとり和牛の希少部位を使った焼き肉丼「じゃんけん丼」(1450円)をはじめ、自家製わさびとタレでいただく「ローストビーフ丼」(1580円)、希少部位120gをガーリックライスにのせた「ステーキ丼」(1980円)など、極上のびらとり和牛を手軽に味わえるメニューが豊富にそろっています。

ステーキとハンバーグを同時に味わいたい人には「ハンバーグ&カットステーキ」(2580円)、びらとり和牛をお腹いっぱい味わいたい人には400gの「ビッグハンバーグ」(2550円)がオススメ! 丼もの以外のメニューはライス、漬物、味噌汁、サラダ付きで、付け合わせやサラダには新鮮な地元の食材が使用されています。

日高~富良野~美瑛~旭川をつなぐ国道237号線沿いにあり、観光地めぐりの途中でアプローチしやすいのも魅力。25台分の駐車スペースも完備されているので、極上の和牛をリーズナブルに味わいたいキャンピングカーユーザーは、ぜひ立ち寄ってみてください。

 

(データ)

店舗 

住所 北海道沙流郡平取町振内町30-11

営業時間 11:00~14:00(ラストオーダー13:30)、17:00~20:30(ラストオーダー19:30)

定休日 月曜日(祝日の場合は要確認)

TEL 01457-3-3200

駐車場 あり(25台分)

https://jankenponhamburg.com

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【二風谷ファミリーランドキャンプ場】アイヌ発祥の地「二風谷」で 快適なオートキャンプを!


北海道日高市から国道237号線を沙流川(さるがわ)に沿って北上した場所にある、平取(びらとり)町の二風谷(にぶだに)地区。大自然に囲まれたこのエリアは、アイヌ文化発祥の地であり、現在もアイヌの伝統が色濃く残っています。そんな歴史ある地域の豊かな自然の中にあるのが、「二風谷ファミリーランドキャンプ場」。25ha以上の広大な敷地に、キャンプ場、バンガロー、温泉宿、パークゴルフ場、テニスコートなどの施設が整備されています。

美しい芝生のキャンプサイトは、クルマ乗り入れ不可のテントサイトとクルマを横付けできるオートサイトに分かれています。電源なしオートサイトは1泊2000円、電源付きオートサイトは1泊3000円、キャンピングカーサイトは1泊4000円と、利用料金は本州と比べてかなりリーズナブル。電源付きオートサイトは20A、キャンピングカーサイトは40Aの大容量AC電源が完備されているので、ルーフエアコンやウインドーエアコンなど消費電力の大きな電気製品も安心して使用できます。

オートサイトやキャンピングカーサイトは、1区画が広くとられているので開放感も抜群! 傾斜を活かした段々状のレイアウトで、キャンパーが多い日でもプライベート感はしっかり確保できます。場内には、パークゴルフ場や遊具広場など、大人も子供も楽しめるも遊びの施設も充実。キャンプサイトから徒歩5分の「びらとり温泉ゆから」では日帰り入浴(500円)ができるほか、館内のレストランで「びらとり和牛」「びらとりトマト」などの地場産食材を使った料理も楽しむことができます。直売店でA5・A4ランクの「びらとり和牛」の購入もできるので、ここで食材を手に入れてキャンプサイトで贅沢なバーベキューを満喫するのもお勧めです。

キャンプ場の周辺には、「萱野茂二風谷アイヌ資料館」や「二風谷アイヌ文化博物館」、「平取町アイヌ工芸伝承館」などのアイヌにまつわる施設が点在しているので、ぜひキャンプを楽しみながら二風谷エリア伝統のアイヌ文化に触れてみてください。

 

(データ)

住所 北海道沙流郡平取町字二風谷92番地38

電話番号 01457-2-3807(現地管理棟)

開設期間 4月下旬~10月下旬

営業時間 チェックイン13:00~/チェックアウト~11:00

料金(1泊) オートサイト2000円、電源付きオートサイト3000円、キャンピングカーサイト4000円

※ペット不可、燃えるごみ以外は持ち帰り

http://www.town.biratori.hokkaido.jp/kankou/spot/spot3/camp/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【きりたっぷ岬キャンプ】無料で使用できる 車中泊OKの絶景キャンプ地


北海道の厚岸と根室の間に位置する浜中町は、手つかずの自然が残るエリア。なかでも、雄大な太平洋に突き出した霧多布半島の東端に位置する霧多布岬(きりたっぷみさき)は、北海道の大自然を体感できる景勝地として人気を集めています。周辺には売店や食堂、駐車場が整備され、太平洋の荒波を見下ろす展望台や岬突端の灯台からは、タイミングがよければ野生のラッコやアザラシの姿を観察することもできます。

そんなワイルドなロケーションの霧多布岬から徒歩5分の場所にあるのが、「きりたっぷ岬キャンプ場」です。北海道には数えきれないほどのキャンプ場が点在していますが、その中でもここのロケーションは随一! 高台に開かれたキャンプ場の、18棟のバンガローに囲まれた広大な草原のテントサイトから、太平洋の大海原を一望することができます。場内には、水洗トイレ、炊事場、ドッグランが完備されていて、設備は決して新しくはないものの清潔に管理されているので、旅人には十分です。

驚きなのは、これだけロケーション抜群のキャンプ場なのに無料で使用できるということ! 海を見下ろす草地にはテント100張ほどのスペースが確保されていて、キャンプ料金は無料。キャンプサイトにクルマを乗り入れることはできませんが、キャンピングカーは駐車場での車中泊が許可されています。バンガローは有料になりますが、1泊1760円と格安なので、たまには趣向を変えてバンガローに泊まってみるのもいいかもしれません。

周囲に何もない、ある意味北海道らしい環境が魅力のキャンプ場ですが、ゴミ処理可能(町指定の有料袋を使用)、ペットOK、温泉施設まで2.5kmと、利便性も文句なし。キャンプ場に集うのは、ライダーやチャリダー、車中泊ユーザーなどが多く、旅人同士で交流や情報交換をする光景がよく見られます。

波の音を聞きながら眠りにつき、夏の早朝は漁船のエンジン音で目を覚ます。そんな贅沢な時間の過ごし方をしてみたい人にピッタリの、北海道らしいフィールドです。

 

(データ)

住所 北海道厚岸郡浜名町湯沸41番地

電話番号 0153-62-3726(霧多布温泉ゆうゆ)

開設期間 6月上旬~10月上旬

営業時間 チェックイン/チェックアウト:指定なし

料金(1泊) テント・車中泊:無料、バンガロー:1760円

※ペット可、ごみ処理可

https://www.townhamanaka.jp/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【メルヘンの丘】広大な畑と青空が織りなす のどかで美しい田園風景


北海道の大きな魅力は、他のどの観光地とも違う日本離れした雄大な景観と、国内耕地面積の4分の1を有する一大農業地帯ならではのスケールの大きな田園風景です。そうした絶景を堪能できるスポットは道内各地に点在していますが、今回紹介するのは網走市大空町女満別にある「メルヘンの丘」。道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」からクルマで3分ほど(約1.3km)の場所にある、人気のビュースポットです。

童話やおとぎ話から抜け出してきたようなのどかで美しい田園風景が、「メルヘンの丘」の最大の魅力です。丘の上に植えられた7本のカラマツと、緩やかな丘陵地に連なるじゃがいも畑が一体となって、北海道らしい穏やかな田園風景を作り出しています。

その美しい景観から、故黒澤明監督の映画「夢」のロケ地として使用されたこともあり、観光シーズンになると、畑と空が織りなす北海道らしい田園風景を求めて、国内外から大勢の観光客が訪れます。

時間帯や季節によって異なる表情を見せてくれるのも、「メルヘンの丘」の特徴です。日中は一面の青空と丘陵地が鮮やかなコントラストを見せ、夕暮れ時には真っ赤な夕焼けが丘陵地を染め上げます。6月下旬から7月中旬はじゃがいもの花と麦の出穂、7月中旬から8月中旬はコンバインによる刈取風景、そして冬になると真っ白な雪が丘陵地を覆い尽くす神秘的な風景へと様変わりします。

国道39号線沿いにあるのでアクセスしやすく、ビュースポットに沿って無料の駐車スペースや休憩用のベンチも完備されています。「博物館 網走監獄」や「北海道立オホーツク公園」など、網走エリアの主要な観光スポットからもクルマで15分程度の距離なので、網走エリアを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみることをお勧めします。

 

(データ)

住所 北海道網走郡大空町女満別昭和

入場料金 無料

駐車場 無料

問い合わせ 0152-74-2111(大空町役場)

http://www.town.ozora.hokkaido.jp/docs/2014111300193/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/