北海道最高峰の大雪山旭岳で 極上の雲上散歩を楽しむ


大雪山は、北海道の中心部にある標高2000m級の山々の総称です。雄大な大雪山系の主峰は、標高2291mの旭岳。その雄々しい姿を間近に望みたいなら、旭岳観光のメインスポット「大雪山旭岳ロープウェイ」がおすすめです。

定員101人のロープウェイに乗り込み、標高1100mの山麓駅から旭岳の5合目にあたる標高1600mの姿見駅まで約10分。姿見駅からは1周 約 1時間(1.7km)の散策コースが整備されていて、旭岳や姿見の池を間近に眺めながら極上の雲上散歩を楽しむことができます。散策路周辺のなだらかな斜面には、本州では3000m級の山でしか見られないような高山植物が咲き誇り、運がよければエゾシマリスなどの野生動物に出会えることもあります。

春はミズバショウやエゾノリュウキンカ、夏はキバナシャクナゲやチングルマ、秋はナナカマドやダケカンバの紅葉、冬はダイヤモンドダストやサンピラー、霧氷と、季節によって移り変わる風景も「旭岳ロープウェイ」の大きな魅力。とくに、赤・黄・緑のコントラストが一面に広がる秋の紅葉は、一度は目にしてみたい大自然の芸術品です。

アウトドア経験が豊富で体力に自信がある方は、姿見駅から旭岳山頂まで約2時間の登山にチャレンジしてみるのもおすすめです。岩場などの危険個所がないので、登山靴やレインウエアなどの装備を整えて天候と体調に気をつけながら登れば、ファミリーで標高2291mの山頂を目指すこともできます。片道約2時間の登山を完遂したご褒美は、眼前に十勝岳連峰、芦別岳、暑寒別岳が広がる360度の大パノラマ。山頂から見た景色は、単なる観光とはひと味違う貴重な体験として深く心に刻まれることでしょう。

「旭岳ロープウェイ」までは、人気観光地・美瑛からクルマで約40分(38km)。北海道ならではの雄大な景色を肌で感じたい人は、ぜひロープウェイに乗ってカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)の雲上散歩を楽しんでみてください。

 

(データ)

名称 大雪山旭岳ロープウェイ

住所 北海道上川郡東川町旭岳温泉

電話 0166-68-9111

営業時間 9:00~17:00(季節により変動)

定休日 なし(悪天候・整備点検による運休あり)

料金 中学生以上2400~3200円(季節により変動)・小人1600円

駐車場 150台(普通車500円、中型車以上2000円)

https://asahidake.hokkaido.jp/ja/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

ピンネシリ岳の大自然に抱かれた 道の駅・温泉隣接のオートキャンプ場


日本最北の地・宗谷地方に位置する北海道枝幸郡中頓別町の「ピンネシリオートキャンプ場」は、町のシンボルとなっているピンネシリ岳の麓にひらけた自然豊かなフィールド。宗谷岬まで約100km・2時間弱の場所にあるので、日本最北端を目指す旅人の宿泊地としてもピッタリです。

隣接する「道の駅ピンネシリ」には24時間利用できるコインランドリーや自動販売機が設置されていて、売店では中頓別町の特産品も購入可能。道を挟んだ向かい側(キャンプ場から約100m)にある「ピンネシリ温泉ホテル望岳荘」では、大人400円で日帰り温泉を堪能することもできます。北海道の最深部・道北エリアらしい自然に恵まれた静かな環境にありながら、一切不便を感じることなくキャンプを楽しめる。それが、このキャンプ場の最大の魅力です。

美しく整備された芝生のフィールドには、家族でゆったりとくつろげる4人用コテージや6人用コテージのほかに、4人用キャンピングボックス(トレーラーハウス)も完備されています。場内をグルッと取り囲むようにレイアウトされたカーサイトは、炉付き(1500円)とAC電源15A・流し台・炉付き(2000円)の2種類。本州のキャンプ場と比べると半額~1/3程度の格安料金で利用でき、1区画が広いのでハイシーズンでも安心・快適にキャンプを満喫できます。焚き火台を使用してサイト内で焚き火ができるのも、キャンプ好きにはうれしいポイント。ペット同伴も可能なので、愛犬と一緒に旅を楽しむキャンピングカーユーザーにも最適です。

道の駅の奥にある登山道からピンネシリ岳の登山やハイキングを楽しめるほか、近隣に「ペーチャン川砂金掘体験場」「ハイジの丘」などの観光スポットも点在しています。日本最北端を目指す旅の途中で、ぜひゆったりと流れる時間を過ごしてみてください。

(データ)

名称 ピンネシリオートキャンプ場

住所 北海道枝幸郡中頓別町字敏音知72-7

電話番号 01634-7-8510(道の駅ピンネシリ)

開設期間 5~10月中旬

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

青い池までクルマで3分! 観光も楽しめる利便性抜群のキャンプサイト


北海道上川郡美瑛町は、東京23区に匹敵する広大な土地に魅力的なスポットが点在する、道内屈指の人気観光地です。国道237号線沿いに広がる波状丘陵の美しい風景が有名ですが、「青い池」や「白金温泉」などがある白金地区も、美瑛観光には絶対に外せない人気エリアとなっています。

 

そんな白金地区にある、キャンピングカーにお勧めの宿泊地が「道の駅びえい白金ビルケ キャンピングカーサイト」です。この施設は、道の駅に併設されたキャンピングカー向けの車中泊スポット。白金エリアで一番人気の観光地「青い池」までは、クルマで3分(約1.7km)。源泉かけ流しの天然温泉を楽しめる「白金温泉」にも10分ほどでアクセスでき、観光のベース基地としても便利に活用できます。

周囲を自然に囲まれた開放的な敷地にはキャンピングカーサイトが5区画用意されており、駐車スペースに隣接したサイトにサイドオーニングやタープを設営して、ゆったりと過ごすことができます。サイト内でバーベキューや焚き火を楽しむこともでき、受付で薪の購入や焚き火台のレンタル(有料)も可能。駐車スペースは長さ12m×幅3.5mの広々サイズで、大型キャンピングカーでも安心して利用できます。

各サイトには個別にAC電源(20A)と水道が完備され、敷地内に共用の炊事場やダンプステーションも用意されています。道の駅の営業時間内であればシャワー設備や洗濯機・乾燥機も利用できるので、長期のクルマ旅でも安心。ペットの同伴やゴミ出しもOKとなっており、キャンピングカー旅の宿泊地として利便性は文句なしです。

道の駅には、美瑛の食材を使用したハンバーガーショップやカフェ、アウトドアブランドNORTH FACEのショップ、地元のお土産がそろった売店のほか、6つのコースが楽しめるパークゴルフ場も完備されています。立地条件・自然環境・利便性がすべてそろったキャンプサイトをベース基地にして、白金エリアの魅力をゆったりと味わってみてください。

 

 

(データ)

名称 道の駅びえい白金ビルケ キャンピングカーサイト

住所 上川郡美瑛町字白金

電話番号 0166-94-3355

開設期間 4月下旬~10月下旬

営業時間 チェックイン10:00~、チェックアウト~翌10:00

料金(1泊) 3500円(電源20A・水道付き)

※ペット可、ごみ処理可

https://biei-info.jp/biruke/experience/campersite.php

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

「北海道最高所の峠」から望む 赤い橋と樹海が織りなす大絶景


北海道には、豊かな自然を味わえるスケールの大きな絶景スポットが数多く存在しています。なかでも、上川郡上川町と河東郡上士幌町の境にある「三国峠」は、北海道らしい雄大な景色を眺められる人気のビュースポット。広大な敷地を誇る「大雪山国立公園」の中にあり、「北海道で一番標高の高い峠」(標高1139m)として知られています。

「三国峠」があるのは、層雲峡と糠平湖をつなぐ国道273号線。人気観光地をつなぐ国道の中間地点にあるので、層雲峡から上士幌方面、上士幌から層雲峡方面のどちらからでも、時間のロスなく絶景を満喫することができます。

 

峠の頂上には駐車場とトイレ(冬季閉鎖)を完備した休憩施設があり、敷地内の「三国峠café」では店主自慢の自家焙煎コーヒーやソフトクリームが人気を集めています。展望台からは、大きく広がる樹海と雄大な山々を一望することができ、オンシーズンには観光客がひっきりなしに訪れます。

周辺には、さまざまな木々が生い茂った大海原のような樹海が広がっています。最大のみどころは、広大な樹海をバックに全長330mの松見大橋が赤色のカーブを描く壮大な風景。休憩所から上士幌方面に少し道を下った左手にも駐車スペースがあり、その周囲から松見大橋を中心とした絶景を眺めることができます。

春・夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、1年を通して異なる趣を味わえる三国峠ですが、とくにお勧めなのは9月下旬~10月上旬の紅葉シーズン。紅葉に染まった樹海と松見大橋が織りなす幻想的な風景を、ぜひ一度堪能してみてください。

 

 

(データ)

名称 三国峠

住所 北海道上士幌町三股

電話番号 01564-7-7272(上士幌町観光協会)

駐車場 20台(無料)

https://www.kamishihoro.jp/page/00000140

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

北海道フェリーの玄関口・苫小牧にある 国内最大級の高規格オートキャンプ場


フェリーで渡道する際、北海道の玄関口としてもっともポピュラーなのが苫小牧港です。キャンピングカーで港に降り立ち、これから始まる旅に胸を躍らせる人、北海道の旅を終えて愛車と共にフェリーに乗り込み帰路に就く人……。北海道キャンピングカー旅の起点や終点になることの多い苫小牧は、多くの旅人にとって特別な場所と言えるでしょう。

そんな苫小牧にある人気の高規格オートキャンプ場が、「オートリゾート苫小牧アルテン」。苫小牧港フェリーターミナルからクルマで約20km・30分ほどの場所にあるため、旅の最初の宿泊地や、旅の最後を締めくくる宿泊地として選ばれることの多いフィールドです。

キャンプ場のある錦大沼公園は総面積236ha(東京ドーム51個分)の広さを誇っていて、キャンプ場には200区画以上のキャンプサイトと28棟のキャビン・ログハウス・バンガローが整備されています。これは、高規格オートキャンプ場としては全国でも最大級の規模! 場内には、天然温泉の入浴施設、パークゴルフ場、カヌー基地なども完備されていて、オートキャンプ場というよりも「一大リゾート施設」といった方がピッタリのイメージです。

そんな大規模&高規格のキャンプ場でありながら、自然の中で静かにキャンプを楽しめるロケーションにも定評があります。キャンプサイトは、シンプルな設備のサイトから個別の電源・水道・TV端子を完備したサイトまで様々なタイプが用意されていて、キャンピングカーでも安心して利用できます。もちろん、すべてが駐車スペースを完備した区画型のオートサイトで、駐車スペース以外には美しい芝生が敷き詰められています。

ビギナーからベテランまで、幅広いキャンパーから愛される道内屈指の高規格キャンプ場「オートリゾート苫小牧アルテン」。旅の始まりや旅の終わりに、ぜひここで安心・快適なキャンプライフを体験してみてください。

 

(データ)

名称 オートリゾート苫小牧アルテン

住所 北海道苫小牧市字樽前421-4

電話番号 0144-67-2222

開設期間 通年

営業時間 チェックイン13:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(1泊) オートサイト2200~6820円(時期によって変動)

※ペット可、ごみ処理可

https://arten-camp.co.jp/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/