【第250回】色を変えると、雰囲気と色調がグレードアップ


今回は、パッと見どこぞの商品でありそうな雰囲気だが、やっぱり自分で手をかけたものは愛着が出る。こういった小さな明かりでは反射光がいかに大事かが理解できるカラーリング変更となった。

どことなくろうそくやオイルランタンの雰囲気に近づいたのが判るだろうか? そう、雰囲気を最大の目的としたのである。

ベースにしたのは、いつも車の中に積載しキャンプで活用している乾電池式のLEDランタン。メーカー名は、現行商品でもあるので控える。発売自体それほど古いものではないが、やはり光の種類が昼光色とはいえ青い色味を帯びている。さらに塗装がたまたま水色だったこともあり、夏は涼しげでいいのだが、今の時期は体がブルっとしてしまう寒々しさ。

ただ光量の少なさがちょうどよかったり調光できたりと結構なお気に入りで、通常はコレとソーラー充電式インフレータブルランタンでたいていは事足りている。

小ささも気に入っているので、細工してオイルランタンに戻すことも考えた。だってどう見てもコレ、もともとオイルランタンだったでしょうという商品。ただこれ以上車の中にオイルランタンを増やしても手間が増えるだけなので、再塗装で雰囲気バージョンアップする事に。まずは、可能な限りバラバラにし、電気配線の半田も溶かして外した。

塗装の基本は下地作り。車の塗装でプロがよくやる隠れ技に、数種の番手がある3Mサンドブラスターやスチールウールのボンスターを使う方法がある。

何がいいって、中性洗剤で洗いながら足付けという作業が終わってしまうので、取り立てて塗装直前の脱脂作業が必要にならない。とは言えそこはそれ、身近な100均でもいろいろ似たようなものがありそれを活用。塗料は今時は刺激臭のない高性能な水性スプレーも作業が快適だし密着性も良くなっているので使ってみたい所だが、今回はあえて密着力に若干の疑問があるいわゆるラッカーでお安いものを使用。その理由は後述。

塗装もベースにプライマーなど打たず、コレも理由は後述。直接スチールウールで丹念に洗浄足付けした上に、数回に分け薄めにゴールド塗料を塗布。がっちり塗装するならもう少し厚めに吹いてもいいのだが、今回は狙いが違うので、なんとなく真鍮みたいに見えるように工夫。

絵を描く時、金色の真鍮や金などは青の色味が結構重要になる。そういう意味も有って、プライマーやサフェーサではなく元のカラーが水色であることを最大限に利用しようと思ったのである。どうでもいいが、水色って日本人にしかない色の概念らしい、関係ないですね、ハイ。

ゴールドを吹いただけだと、何だこれは…下品。と思う感じだが、乾いてから茶色をフワッと、さらにブラックをフワッと吹きかけると、なんともヤニ付いたか錆なのか経年変化っぽい、そうエイジングの完成。

通常缶スプレーは塗装するのに20〜30㎝離して吹くが、フワッと顔料を載せる時はさらに倍ほど離してなんとなく吹きかける感じで十分。塗装が終わっら、組んで電気配線を再半田付けするなどすれば完成。コレだけで驚くほど光の質が変わるのは、多少は期待していたがそれ以上の効果があった。

さて薄めに塗装を吹いたり、強固な下地皮膜を作らなかった理由は、傷やハゲが今後の使用で雰囲気作りになってほしいから。実際組み上げる時、塗膜の密着力は予想通り弱くそこここにハゲが生じ、その部分からは水色が顔を出す。これが緑青っぽくも見え、なんとも雰囲気が良くなってくるのである。

というわけで、特に高級ブランドだというわけでもなく、なんとなくのお気に入りのグッズをさらに愛着が湧くよう、誰にでも簡単なカラーチェンジっていうのもキャンプ道具にはありだと思う。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第248回】コロナ禍でも楽しい愛着道具整備


通常は便利さにかまけソーラーLEDランタンを多用しているが、どっぷり腰を落ちつけたキャンプの時は加圧式灯油ランタンを持ち出す。と言っても、普通のランタン同様自分ではクルマ内常備品であり、1泊程度だと単に手間が面倒・・・なだけ。

ただ一度その面倒を「楽しいっ⁉」と思ってしまったが最後手放せないアイテムとなり、簡単な加圧式ホワイトガソリンは手放してしまったのは事実だ。脳裏には震災などのイメージがうごめき、手に入りにくいホワイトガソリンよりどこでも入手が容易な灯油スタイルに傾いてしまったのは内緒だ。

というわけでキャンプで使ったのだが、めっぽう寒い気化が難しい時期、点灯時調節など酔っ払って忘れそのまま点灯して就寝、案の定不完全燃焼でスス大量発生メンテナンス予備軍へとつつがなく進化。

この辺りの面倒くささがホワイトガソリンタイプと違う。ちゃんといい子いい子と面倒を見てあげながら使用しないといけないのである。が、ここから先のメンテナンスそのものも加圧式灯油ランタンの醍醐味。

まずは素手で分解できるものはすべて外す。スス汚れは中性洗剤などで洗っても大丈夫なほど、ある意味大雑把というかいい加減な作りで精巧さはそれほどない。ガラスのホヤはともかくとして、ほかは洗わないまでも、ワイヤーブラシを使えばそれだけで十分綺麗になる。

またこの際、ジェネレーターチューブやポンプ、着火用バーナーの取り付けネジが緩んでいないか、ポンプの内部の革のカップのオイル切れを起こしていないかなども点検。

最も厄介なのは、ジェネレーターてっぺんにあるクリーニングニードル。めちゃくちゃ繊細で華奢、ここを無闇に触ると大抵曲がってしまい再生不能の事態に陥るので、作業するときには細心の注意をもって汚れを取り払おう。

いずれにしても、特段何かがあるわけではない、単に掃除だ。ただ簡単な分解をするだけで、確実にマントルは破れるのでスペアは確実に必要。さらに折れたり曲がりやすいクリーニングニードルのスペアもあるといい。ジェネーレーター類の取り付け時気密性を保持する鉛パッキンも有ると助かることが多いだろう。

そのほかにも、使っているとわかる交換パーツの必要性がある数々・・・、この面倒臭さがたまらず、磨いてピカピカにしてやろうって気になる歪な愛情なのである。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第246回】日常も使って美味しいキャンプごはん


ここ数回自分が気に入っているキャンプ道具を紹介しているが、今回も引き続きその流れ。取り上げてみるのはかなり以前からちまたで話題のスキレット。

キャンプ用品メーカーからも発売されている物も多く、所有している人も意外に居るのではないだろうか。使ってみると、断然肉料理が美味しいんだよね。確かにそれは、直火が使えるキャンプでのお楽しみかもしれない。でも出かけた時だけっていうのはちょっと勿体無い。

もちろん一般家庭ではガスコンロなどで問題なく利用できるし、中にはIHコンロ対応という製品だってある。でもよく考えれば鋳鉄製、いわゆる鉄なので、底面形状が平らでピッタリ置けるなら、IHに対応して当たり前なんだけどね。

自分のキャンプ道具としては、スキレット自体はキャプテンスタッグ製を蓋つきで用意し利用している。それは、それを温めるために利用しているコンロがトランギア・ストームクッカーであり、底面がゴトクにピッタリでグラつきが無かったためだ。それ以前にもいくつか蓋付きでホームセンターで購入したものはごとくへの収まりがいまひとつだったが、最初からIHコンロ対応をうたっていたので家庭で利用することにしたという経緯もある。

キャンプでスキレットを使う場合、使用中に洗剤で思いっきり洗うことはまず無いと思う、なぜならシーズニング作業が面倒な事になるから。汚れたら鉄ベラでゴシゴシこそぎ取る、そんな荒っぽい利用の仕方ができるのも魅力。そしてキャンプで使い終わったら家へ持ち帰り、普段使いにも利用しきちんとシーズニングをした状態で次のキャンプに持ち出すのがちょうどいい。そもそもスキレットでの調理には多少のコツがいるので、そういうものを普段から経験し身につけるという意味でも。

そしてキャンプでもそうだが、スキレットで直火調理するならボーボー燃え盛っている焚火に放り込むのは避けたい。それは、いくら蓋付きだからきちんと料理できると言っても、外側がススだらけになって後始末がとてつもなく大変になるから。

そこで見直したいのが炭火だ。さすがに自宅内で焚き火を起こすのは無理があるが、煙発生が少ない炭火ならガッツリキャンプ気分を味わえるし、100均の普及で、1回分程度の使い切れる量の炭がワンコインで手に入る素敵な時代にもなったからでもある。火起こしの道具も工夫すれば、格安の物で行なえるし扇ぐ必要もない。煙が発生する初期はベランダなどで起こし、安定したら室内に持ち込めばいいだけ。

部屋で炭火を利用するときは、焚き火台に灰をしっかり敷いて断熱し炭火の保ちを良くする。

また火力調節も灰があると楽チンだし、強火力である炭火で焚き火台が傷むのを防止することもできる。高さ調節に、バーベキューなどで使うごとくがあっても便利だ。

例えば、事前にスキレット底面に中性洗剤を塗り込むなど予防策を講じても、いくら炭でススが着きにくいとはいえやっぱり底面は汚れる。というわけで、その対策に大きさもピッタリで丈夫、しかも洗濯OKなどこかで見たような手提げをケースにしてみた。

オートキャンプだから多少重量のかさむスキレットだってキャンプ道具として活用したい、そしてそれをもっと日常的に有効活用できないだろうか? という話の顛末でした。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第244回】20年もの? の整備をしてみる Iwatani カセット暖 CB-7


整備終了で快調な燃焼をする愛用のガスストーブ。個人的には歴代ポータブル暖房? ストーブの類では一番使いやすく手元に残っているお気に入り。なので、梱包の箱も当時のまま比較的大事に利用している。

しかし寄る歳並みには敵わず、あちこち多少の不具合が生じている。しかもこのタイプは、絶版品としてはかなり人気が高いらしく、ネットでも売買が激しいようで、そういう意味でももっと大事に使わなければと感じているもの。

今回は、大事な燃焼部分が壊れたとか不具合があるわけではなく、取っ手と脚に付いているストッパーと言うかクッションゴムがはずれているのを直す。時間と共にネジは緩むだろうから増し締め、ゴムは縮むのでその対策である。

本当は、ガス製品には耐用年数が決められているようなのだが、今のところ不具合はないので個人責任で使用を続けてみることにする。

ノブをはずしトップ・カバーを分解してみると、中からカラカラという音が。その原因となる物質をなんとか取り出してみると、それは取手を取り付けるための内側のロックナットとワッシャー、スプリングワッシャー。とっくに落ちて無くなっていると勝手に思っていたが、これは正直相当助かった。

基本的には、それらネジをいわゆるネジロックを利用し締め直し、本体を組み直せば完了となる。

しかし今回は、ナットなど無くなっていることを想定し過去に取り溜めた小型ナットを持ち込んでいた。さらに内側になる取っ手のネジ山に余裕があったので、径とピッチの合うナットを使いダブルナット仕様で緩み防止にしてみた。

トップカバーとノブを組み直してみると、カセットボンベが入る部分の背面カバー・ロックが使用により押し込まれ曲がっていたのに気付く。そのせいで上手く蓋が閉まらなかったものを、ペンチで修正し扉がきちんと閉まるようにした。

正直言えば、ケースそのものが全体的に歪んでしまっているのだが、それを曲げて修正すると薄い鉄板が割れる危険性もあり、軽く手で押しながら形状を微修正するに留めておいた。

最後に、はめ込みのゴムパーツが痩せ、取り付け穴からはめ込み部分が簡単に抜け落ちてしまうため、ゴム対応の接着剤を投入。これで気が付いたら落としてしまっていたということも避けられるだろう。

というわけで、今シーズンも使用頻度が上がる季節になったが、安心して利用できるようになったという訳である。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第242回】焚き火台を新調!? の気持ち


これまで数々の焚き火台を購入しては使い、そして淘汰されてきた。そして手元に残っているのが、写真右ユニフレームのファイアグリル。現在手元にあるのはコレ1つだったのだが、最近の流行りの商品を購入してみた。それがピコグリルと言うもの。

なぜ今更不自由していない焚き火台を、しかも気に入っているものがあるのに追加購入に踏み切ったか、それは収納サイズと重量。

ファイアグリルは相当コンパクトで軽量にも関わらず圧倒的な耐久性を持っているのだが、コンパクトで軽量という点では比較にならなかったから。だってケースに入れてもノートにしか見えないサイズと重量…、これは驚異的だ。

そして自分的に大事だったのは、キャンプ場やホームセンターですぐに手に入る30㎝前後の薪の束、これをそのまま燃料として放り込めるサイズであることだった。

この条件はクリアしたが、耐久性の高さは長年使ってみないと結果は出ないだろう。とりあえず着火から熾火にいたるまで空気の流れも良く、使い勝手は良好だ。

ただ、こんなことは絶対できないな…、というオプションの活用、明らかに焚き火台のコンセプトに反しているし。
というより、ファイアグリルのケースの中にあっさりしまえるので、普段2つ持って行くというのは十分にアリ! ソロキャンプなどの時はピコグリルだけ持っていくという使い方がいいかも。

もう1つ最近気になっていたのは、焚き火台ではなく着火のための道具。特に炭に火を点ける場合を想定。これに具合が良かったのが底面にも穴の開いたステンレス製カトラリーの水切り。着火剤1つで15分ほどで確実に全体に火が回るのだ。

これも、冬の間のキャンプに十分活躍しそうだ、というのが落ち葉舞う季節でのキャンプでの出来事だった。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com