森と川に囲まれた 大自然のフィールド


札幌市街から1時間半ほどの場所にある北海道当別町の「道民の森」は、日本最大規模の森林総合利用施設。当別町と月形町にまたがる圧倒的スケールの広大な敷地が6つのエリアに分かれていて、キャンプや日帰りBBQ、川遊び、釣り、陶芸・木工体験など、大自然の中でさまざまなアクティビティを楽しめます。

広大なエリアには趣の異なるキャンプ場が4か所に設置されていますが、なかでもお勧めなのが、一番川地区にある「一番川オートキャンプ場」です。携帯電話もつながらない深い森の中にあり、最寄りのコンビ二やスーパーまでは山を下りて約20kmも走らなければいけませんが、そんな不便さもこのキャンプ場らしい魅力のひとつ。札幌からそんなに離れていない場所にもかかわらず、北海道ならではの大自然を思いっきり体感できる最高のフィールドです。

ところどころに大木が残った広大なフィールドには、50台分のオートサイトがひらかれていて、各サイトには流し台と木製テーブルが完備されています。10×10mの広々とした区画と、混んでいても周囲のキャンパーが気にならない絶妙なサイトレイアウトで、雄大な自然に囲まれながらゆったりとした気持ちでキャンプの醍醐味を味わうことができます。

キャンプ場に隣接した自然の中の遊び場「体感の森」を探検したり、昆虫採集をしたり、キャンプ場のすぐ近くを流れる一番川で川遊びや釣りをしたりと、大人も子供ものびのびと遊べる環境が整っているのも、このキャンプ場の大きな魅力。管理棟には、キャンパーが利用できる無料の岩風呂もあり、ファミリーでも快適に過ごせます。

携帯電話もつながらない山の中で、北海道ならではの大自然を味わいながら、ゆっくりと流れる時間を過ごす。そんなキャンプライフに憧れている人にぜひ味わってもらいたい、不便さと快適さのバランスがとれた理想的なオートキャンプ場です。

 

(データ)

住所 北海道石狩郡当別町字青山奥二番川

電話番号 0133-22-3911(道民の森管理事務所)

開設期間 5月下旬~9月下旬

営業時間 チェックイン14:00~、チェックアウト~翌12:30

料金(1泊) カーサイト5000円

※ペット不可、生ごみ以外ゴミ持ち帰り

https://dominno-mori.org/stay/stay-ichibangawa/#auto-camping

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

「北の国から」のロケ地で有名な 十勝岳エリアの無料露天風呂


北海道には低料金の日帰り温泉施設が多数あり、その土地によって様々な泉質や風情を楽しむことができます。そうした有料の温泉施設のほかに、大自然を感じながら湯船に浸かれる無料の温泉露天風呂が点在しているのも、北海道ならではの魅力です。今回は、数ある無料露天風呂の中から、十勝岳エリアの野趣あふれる秘湯を紹介します。

テレビドラマ「北の国から」で、宮沢りえが入浴したシーンのロケ地として使われて一躍有名になったのが、十勝岳中腹にある無料温泉露天風呂「吹上露天の湯」です。砂利の駐車スペースにクルマを止めて山道を3分ほど歩いて下ると、周囲を渓谷と森林に囲まれた大自然の中に無料で入浴できる露天風呂が設置されています。

泉質は酸性-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉で、効能は神経痛、筋肉痛、リューマチ、慢性皮膚炎、疲労回復など。脱衣所がないので、女性は駐車場で水着を着用するなどの工夫が必要になります。静かな山の中にある源泉かけ流しの混浴露天風呂は、まさに秘湯の趣。人気観光スポットの「青い池」や「道の駅びえい白金ビルケ」からクルマで約20分の場所にあるので、美瑛エリアの観光と併せて訪問するのがお勧めです。

吹上露天の湯から約550m(徒歩7分)の場所には、日帰り入浴可能な「吹上温泉保養センター白銀荘」(大人700円、中・高校生500円、小学生300円)もあります。男女別の内風呂、サウナ、4つの露天風呂のほかに、水深1mの大露天風呂やすべり台などを備えた水着で入れる混浴露天風呂も完備されているので、夫婦やカップル、ファミリーなど、ゆったりと温泉を楽しみたい人にはこちらがお勧めです。

白銀荘には1台500円で車中泊できる「白銀荘前キャンプ場」も完備されていて、利用料を払えば炊事場やトイレも利用できます。

 

(データ)

住所 北海道空知郡上富良野町吹上温泉

風呂 混浴(水着着用可)

料金 無料

営業時間 24時間

定休日 年中無休

駐車場 20台(無料)

問い合わせ 0167-45-4126(吹上温泉白銀荘)

https://www.kamifurano.jp/archives/facility_item/582/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

ブナの森に囲まれたサイトで 星を眺めながら極上の焚き火を


黒松内町の「歌才オートキャンプ場」は、札幌市と函館市のほぼ中間にある人気のフィールドです。町のシンボルマークの「クマゲラ(キツツキ)」を意味するフランス語、「L'PIC(ルピック)」の愛称で親しまれています。

このキャンプ場の最大の魅力は、深いブナの森に囲まれた静かなロケーションと、初心者でも安心して楽しめる充実の設備です。カーサイトは、混雑時でもプライベート感を確保できるように、場内の地形を活かしながらゆとりをもってレイアウトされています。約80平方メートルの区画サイトには、AC電源のほかに水道、シンク、直火スペースも完備。サイトに隣接した駐車場は、クルマ2台が止められる約13メートルの広々としたスペースが確保されていて、大型キャンピングカーやトレーラーでも安心して駐車できます。

トイレやシャワー、ごみステーションは、どのサイトからでもアクセスしやすいようにキャンプ場の中央に配置されています。セキュリティ面で安心感が高いのも、このキャンプ場の大きな魅力のひとつ。キャンパー以外のクルマが入れないように出入口ゲートは21時から翌朝7時まで閉鎖され、管理棟には24時間体制でスタッフが常駐しているので、初心者や小さな子供のいるファミリーでも安心してキャンプを楽しむことができます。

 

コインランドリーを備えた管理棟では、黒松内町の特産品も販売されています。深い森に囲まれた静かなロケーションながら、黒松内市街や日帰り温泉施設まで約2kmという好立地にあるため、買い出し、給油、入浴などに不便を感じることもありません。

サイトでゆったりとした時間を過ごすのもいいですが、無料レンタルのMTBでサイクリングをしたり、隣接するブナセンターで木工体験を楽しむのもオススメ。夜は満天の星空を眺めながら、極上の焚き火を満喫できます。キャンプ本来の魅力と快適性を両立した、道南エリアの人気フィールドです。

 

(データ)

住所 北海道寿都郡黒松内町字黒松内521-1

電話番号 0136-72-4546(9:30~17:00)

開設期間 4月下旬~10月中旬

営業時間 チェックイン13:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(1泊) 入場料:大人900円・小中学生450円+カーサイト2500円

※ペット可、ゴミ処理可

http://user.host.jp/~bunacent/LPIC/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

遊びの要素が盛りだくさんの ファミリー向けキャンプ場「サンピラーパーク森の休暇村オートキャンプ場」


北海道・道北エリアの中心部にある名寄(なよろ)市。旭川市街、日本海側、オホーツク海側など各方面へのアクセスも良く、国道40号線をひたすら北上すれば、日本最北の町・稚内にたどり着くことができます。そんな名寄市にある「北海道立サンピラーパーク」は、東京ドーム約14個分の敷地を持つ広大な道立公園。園内には、「森の休暇村オートキャンプ場」が併設されていて、美しい芝生のテントサイトでオートキャンプを楽しめます。

AC電源・バーベキュースペース付きの区画サイトが1泊3300円で利用できる、リーズナブルな価格設定も大きな魅力です。芝のキャンプサイトは、1区画のスペースがかなり広くとられていて、混雑していてもプライベート感をしっかり確保できます。場内には炊事場やトイレのほか、無料で利用できるシャワーも完備され、快適度も言うことなしです。

遊びのバリエーションが豊富にそろっているのも、キャンプ場の魅力のひとつ。自転車やマウンテンバイクを無料レンタルできるほか、子供向けのミニ縁日も不定期で開催されます。広大なサンピラーパーク内には、悪天候でも遊べる屋内の児童遊具や、ふわふわドームなどの屋外大型遊具が完備されているので、小さな子供のいるファミリーキャンパーにもピッタリです。

 

公園の敷地内には、映画「星守る犬」のロケ地に使用された広大なひまわり畑もあり、毎年8月には満開のひまわりが咲き誇る風景を堪能できます。キャンプ場は「なよろ市天文台きたすばる」に隣接していて、サイトからも美しい星空を眺めることができます。

「AC電源付きの広い区画サイトで快適にキャンプを楽しめる」「子供が喜ぶ遊びの要素がそろっている」「キャンプサイトから満点の星空を眺められる」「ペット同伴・ゴミ処理OK」など、様々な魅力が詰まった「森の休暇村オートキャンプ場」。夫婦からファミリーまで、幅広いキャンパーに愛されているお勧めのフィールドです。

 

(データ)

住所 北海道名寄市字日進

電話番号 01654-3-9555(現地センターハウス)

開設期間 4月下旬~10月下旬(冬季はコテージのみ利用可能)

営業時間 チェックイン15:00~、チェックアウト~翌10:00

料金(1泊) 3300円

※ペット可、ゴミ処理可(有料)

http://www.morino-kyukamura.jp/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

世界遺産・知床観光に便利な昔ながらのキャンプ場


カムイワッカの滝や知床五湖など、自然豊かな景勝地が点在する世界遺産・知床。多くの観光客が訪れる道内屈指の人気スポットでありながら、手つかずの自然と生態系がしっかりと守られ、ヒグマやエゾシカ、トドやアザラシなどの大型哺乳類も数多く生息しています。北海道に来たら一度は訪れたい、雄大な自然を肌で感じられるエリアです。

そんな知床半島の観光拠点となるウトロ市街から高台を1kmほど登った場所に、昔ながらのキャンプ場「国設知床野営場」があります。場内は草地のフリーサイトになっていて、テントサイトのほかに車両を乗り入れてオートキャンプができるエリアもあります。

利用者はファミリーからライダー、チャリダー、車中泊ユーザーまでさまざま。敷地内には知床八景にも選ばれた夕陽の名所「夕陽台展望台」があり、そこから素晴らしい夕陽を堪能したり、場内に遊びに来る野生のエゾシカを眺めたりしながら、のんびりとキャンプを楽しむことができます。今どきの高規格オートキャンプ場とは一線を画す、旅の香りが漂うおおらかな雰囲気の野営場です。

場内設備は、管理棟、炊事場、トイレ(バイオタイプ)と、いたってシンプル。AC電源の設備はありませんが、知床の中心地ウトロ市街までクルマで5分という好立地のため、知床観光のベース基地としての利用価値は十分です。宿泊料金が格安でごみ処理もできるので、キャンプ場で長期滞在をしながら釣りや観光を楽しむ利用者の姿も多く見られます。すぐ近くには公衆浴場「ウトロ温泉 夕陽台の湯」(入浴料:大人500円、子供250円)があり、温泉入浴のほかコインランドリーで洗濯も可能です。

 

ウトロにある「道の駅うとろ・シリエトク」では、ここ数年車中泊ユーザーによるマナー違反が大きな問題になっています。知床を訪れた際は、ウトロ地区にあるキャンプ場「国設知床野営場」を利用して、安心・快適に観光を楽しむのがお勧めです。

 

(データ)

住所 北海道斜里町ウトロ香川

電話番号 0152-24-2722(管理事務所)

開設期間 6月上旬~9月30日

営業時間 チェックイン11:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(1泊) 入場料:大人 400円/小中学生200円/幼児無料

※一部エリアでオートキャンプ可、ペット可(リード必須)、ゴミ処理可

https://www.shiretoko.asia/hotel/camp_utoro.html

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/