【とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場】日本海に沈む夕日を眺めながら開放感抜群のキャンプを楽しむ


北海道小樽市から稚内市まで続く「オロロンライン」(国道232号線)は、爽快なドライブを楽しめる道内屈指の極上ドライブルートです。左手に日本海を眺めつつ留萌エリアから北上していくと、苫前町の丘陵部に巨大な風力発電の風車群が現れます。そこからさらに8kmほど走った海沿いにあるのが、道の駅「風W(ふわっと)とままえ」。温泉施設が併設され、苫前町名物の甘えびなど新鮮な海の幸を味わえる人気スポットです。

看板を頼りに道の駅から坂道を登ると、海を見下ろす高台に「とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場」があります。ここは、オロロンラインをドライブする人にぜひオススメしたい絶景のキャンプ場。美しく整備された芝のオートサイトは1泊2050円、炊事施設・AC電源(20A)付きでも1泊4250円という、リーズナブルな料金が魅力です。

このキャンプ場の最大のウリは、開放感あふれる広大なサイトと、サイトの目の前に広がる大絶景! 縦長にレイアウトされた全面芝生の区画サイトは、クルマを止めてもタープ5~6張は余裕で設営できてしまうほどの広さで、北海道のキャンプ場の中でも開放感はトップクラスです! サイトからは広大な日本海に浮かぶ天売島・焼尻島や利尻富士を一望でき、晴れた日の夕暮れ時には美しい夕日が日本海に沈む光景を眺めることができます。青い空と草原に建つ白い風車、雄大な日本海とどこまでも続く広大な大地……。このキャンプ場なら、一生の思い出に残る最高のキャンプができること間違いなしです。

キャンプ場内には、炊事場やウォシュレット付きトイレのほかにコインシャワーやコインランドリーも完備されていて、快適度も言うことなし。道の駅まで徒歩3分ほどの距離なので、レストランで旬の海鮮を味わったり、併設された「とままえ温泉ふわっと」で日帰り温泉を堪能することもできます。北海道の雄大さを肌で感じられるスケールの大きなフィールドで、ぜひ快適なキャンプを体験してみてください。

 

 

(データ)

住所 北海道苫前町字栄浜67番地1

電話番号 0164-64-2339(現地管理棟)

開設期間 4月下旬~9月下旬

営業時間 チェックイン12:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(1泊) 個別サイト2050円(水道・電源付き4250円)

※ペット不可

http://www.town.tomamae.lg.jp/section/shokouroudou/lg6iib0000000xi7.html

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【宗谷ふれあい公園オートキャンプ場】幅広いツーリストが集う最北の町・稚内のキャンプ場


キャンピングカーはもちろん、ライダーやチャリダーなど多くの旅人が訪れる北海道稚内市。日本最北端の宗谷岬、夕陽が美しいノシャップ岬、古代ローマ建築物を思わせる北防波堤ドームなど、魅力的なスポットが点在する“日本最北の町”に、「宗谷ふれあい公園オートキャンプ場」があります。

稚内駅からクルマで約20分。北海道立宗谷ふれあい公園の敷地内に、周囲2kmに渡ってロッジやキャンプサイトが広がっています。場内はどこも美しく整備されていて、とにかく広大! 最北の地・宗谷らしさが感じられる、開放的な雰囲気が魅力です。公園内には、キャンプ場のほかに、宗谷エリア最大のパークゴルフ場、ターザンロープやふわふわドームなどを備えたアスレチック広場、無料の屋内遊技場、宗谷湾・大沼・稚内空港を一望する展望台など、大人も子供も1日中楽しめる環境が整っています。

キャンプサイトは、「フリーテントサイト」「プライベートサイト」「キャンピングカーサイト」の3タイプ。もっともリーズナブルな「フリーテントサイト」でも、駐車スペースに隣接したサイトでオートキャンプができるので、電源不要でペットがいなければ十分快適です。「プライベートサイト」は広々とした区画内に炊事場とAC電源が完備され、全24サイトのうち8サイトはペット同伴可能となっています。「キャンピングカーサイト」は、炊事場・AC電源付きでペットもOK。駐車エリアが広いので、大型キャンピングカーやキャンピングトレーラーはこちらがお勧めです。

利用料金は季節によって変動しますが、もっとも安い「割引料金」の時期なら、大人2名がキャンピングカーで1泊して、フリーテントサイト1300円、プライベートサイト1500円、キャンピングカーサイト2000円。充実した設備や過ごしやすい環境を考えると、格安の料金と言えます。しかも、場内には無料シャワーも完備。子連れファミリーや年配夫婦、道内を旅するライダーなど、幅広い層のツーリストが集う最北の町の高規格キャンプ場です。

 

(データ)

住所 北海道稚内市声問5丁目40番1号

電話番号 0162-27-2177

開設期間 4月下旬~9月

営業時間 チェックイン13:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(通常料金/1泊) 入場料:大人500円、小学生300円、サイト料:フリーテントサイト500円、プライベートサイト1000円(炊事場・AC電源付き)、キャンピングカーサイト2000円(炊事場・AC電源付き)※料金は季節によって変動

※ペットOK(指定エリア)、ゴミ処理可

http://soyafureaikoen.com/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【二風谷ファミリーランドキャンプ場】アイヌ発祥の地「二風谷」で 快適なオートキャンプを!


北海道日高市から国道237号線を沙流川(さるがわ)に沿って北上した場所にある、平取(びらとり)町の二風谷(にぶだに)地区。大自然に囲まれたこのエリアは、アイヌ文化発祥の地であり、現在もアイヌの伝統が色濃く残っています。そんな歴史ある地域の豊かな自然の中にあるのが、「二風谷ファミリーランドキャンプ場」。25ha以上の広大な敷地に、キャンプ場、バンガロー、温泉宿、パークゴルフ場、テニスコートなどの施設が整備されています。

美しい芝生のキャンプサイトは、クルマ乗り入れ不可のテントサイトとクルマを横付けできるオートサイトに分かれています。電源なしオートサイトは1泊2000円、電源付きオートサイトは1泊3000円、キャンピングカーサイトは1泊4000円と、利用料金は本州と比べてかなりリーズナブル。電源付きオートサイトは20A、キャンピングカーサイトは40Aの大容量AC電源が完備されているので、ルーフエアコンやウインドーエアコンなど消費電力の大きな電気製品も安心して使用できます。

オートサイトやキャンピングカーサイトは、1区画が広くとられているので開放感も抜群! 傾斜を活かした段々状のレイアウトで、キャンパーが多い日でもプライベート感はしっかり確保できます。場内には、パークゴルフ場や遊具広場など、大人も子供も楽しめるも遊びの施設も充実。キャンプサイトから徒歩5分の「びらとり温泉ゆから」では日帰り入浴(500円)ができるほか、館内のレストランで「びらとり和牛」「びらとりトマト」などの地場産食材を使った料理も楽しむことができます。直売店でA5・A4ランクの「びらとり和牛」の購入もできるので、ここで食材を手に入れてキャンプサイトで贅沢なバーベキューを満喫するのもお勧めです。

キャンプ場の周辺には、「萱野茂二風谷アイヌ資料館」や「二風谷アイヌ文化博物館」、「平取町アイヌ工芸伝承館」などのアイヌにまつわる施設が点在しているので、ぜひキャンプを楽しみながら二風谷エリア伝統のアイヌ文化に触れてみてください。

 

(データ)

住所 北海道沙流郡平取町字二風谷92番地38

電話番号 01457-2-3807(現地管理棟)

開設期間 4月下旬~10月下旬

営業時間 チェックイン13:00~/チェックアウト~11:00

料金(1泊) オートサイト2000円、電源付きオートサイト3000円、キャンピングカーサイト4000円

※ペット不可、燃えるごみ以外は持ち帰り

http://www.town.biratori.hokkaido.jp/kankou/spot/spot3/camp/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【第288回】今シーズンも100均グッズ大活躍の予感


昨シーズンから、100均ショップで取り扱われるキャンプグッズがかなりエグい。本格的に使うにはどうだろうかと個人的には疑問の残るものも多いが、ちょっと購入してみてキャンプサイトのテーブル上で遊んでみようと言う話なら、懐がそれほど痛む金額ではないので試してみる価値はある。実際 100円ではないものも多いが。 そもそも最近のキャンピングカーで旅をする人って、いわゆるコンパクトなキャンプグッズを持っていない人というか興味が無かった人も多い傾向があるし、今更高級なブランド品を買い揃えようということもなかろうから、 楽しみの1つだと思えば相当遊べる。

昨シーズン、キャンプやキャンピングカーとは無縁の世界で爆発的に広がったメスティンブーム。中には、お弁当箱にしてしまう女子も続出した、 アニメの影響だろうか…。商品としての火付け役は、Daisoの500円メスティンだった。今は同様品があちこちから売られている。そのメスティンサイズ にピッタリの蒸し用の網が発売されたと思えば、今度は内蔵できるまな板が登場、100円。

 切りっぱなしの集成材だが、そのままだと簡単に傷が付くだろうし、極めて濡れにもろそう。そこで使用前にオイルを染み込ませ保護してしまおう。木製品の場合植物性パラフィンなどを刷り込むと良いらしいが、そういったものが一般家庭においそれとあるとは思えない。しかしミンクオイルなら、革製品を持っている人ならお手入れ道具として所持している可能性は高い。色々調べてみても、ミンクオイルでも木製品の保護にはそこそこ使えるらしいのでこれで代用し、吸い込めるだけ吸い込ませてみる。

見ての通りさすが専用品だけありピッタリ。実はこのDaisoメスティンは 1合炊きとして売られている小型のもで、1.5合炊き800円の大きさのもの、 同サイズで表面がフッ素加工されている1000円の物があり、どちらも小さい方を入れスタッキングするのが簡単。 ここで問題になるのが、フッ素加工した製品。そのまま中にアルミメス ティンを入れガシャガシャと移動すると中は傷だらけ。そこでこのまな板を 緩衝材として挟むと、ピッタリガタつき少なく収納できフッ素加工も保護でき快適である。

数回前のこのコラムで、メスティンで蒸しパンなどをやるときはクッキン グシートを織り込んで使うと便利、といった記事を書いた。が、なんと Daisoの1合と1.5合サイズ用にその名もメスティン折りなるシートが発売された。1.5合用の方は、Daisoではなく本家トランギア・メスティンにもピッタリ、それが右写真。 ご飯を炊く時に使っても、張り付かないので洗浄が極めて楽になって便利 この上なし。どちらも10枚入りで100円。

                                                              トドメは、そこまでやるか? と思いがするアルコール燃料を使ったス トーブ、大きさは燃料が40mlと80mlの2種類、200円と300円。100円の3個入り固形燃料が安全性や使い勝手の良さで考えても十分に思えてしまうのは 私だけだろうか。 メスティンの友、エスビットの固形燃料用コンロに載せてみると、サイズ 感がいいのは40mlタイプの方。入る燃料の量からしてメスティンでの自動炊飯に良さそう。だが、アルコールストーブ好きとしてはちょっと疑問が残 る。 実はストーブの炎が噴き出す穴の大きさなのだが、どう見ても大き過ぎる のだ。もっと絞って勢いよく噴き出した方が、燃焼効率もいいだろうなとは 思う。また、燃焼を消火しようとして蓋を閉めると、間違いなく蓋のパッキ ンは熱でダメになるだろうな、とも。 アルコールストーブは、燃料を必要な量だけ投入し使い切るのが基本。蓋は冷めてから閉める。まあ、パッキンが付いて燃料保存したまま持ち歩けるのは、便利と言えば便利ではある。 さてこんな小物達があふれる100均ショップの春、今シーズンのネタとして手に入れてみてはいかがだろうか。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第285回】アルミメスティンでパンを焼く


通常、アルミ地肌のメスティンを使いパンを焼いたりすると、内側に油を塗っていてもとんでもなく張り付く。そのため以前、表面がテフロン加工されているメスティンが発売されたとき、このコラムでもそれを使って張り付かせずにパンを焼こうという話をした。

どうしても通常のアルミメスティンを使いたく、張り付き対策にはクッキングシートを使ってみた。たいした量は必要ないので、キャンプの時にあらかじめ必要分を折り畳んだものを用意しておくといいかも。今回は発酵なしの蒸しパン素材を、焚き火の熾火で焼くようなシチュエーションを想定。

見ての通り、焼き上がってもアッサリとメスティンから取り出せるので、パンと比較すると簡単に作れキャンプ中のオヤツ代わりにもなるかも。ちなみに今回、牛乳で柔らかくしたドライフルーツも投入している。

以前、発酵させたパン生地をクッキングシート無しのメスティンで焼いた状態。とにかく取り出すのにひと苦労するし、メスティンの掃除が大変。また、火力調節が難しく、商品のようなパンを作るのは至難の業だった。

出来上がったパンはトーストしてサンドイッチとして食べた。これはこれで美味しいのだが、完成までの手間が正直面倒であることは否めない。というわけで、蒸しパン生地やホットケーキミックスなどを利用した方が時間も手間も少なくて済むのだが、大事なのはクッキングシートなのだというお話である。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com