【北防波堤ドーム】最北の町・稚内市にある 美しく壮大な歴史的建造物


北海道のもっとも北に位置する稚内市には、日本最北端の地・宗谷岬、壮大な景観が魅力の宗谷丘陵、夕陽の名所・ノシャップ岬など、最北の町ならではの絶景スポットが点在しています。なかでも、稚内市を訪れた際にぜひ足を運んでほしいのが「北防波堤ドーム」です。

1936年に建設された「北防波堤ドーム」は、北埠頭が旧樺太航路の発着場として使われていたとき、船着場に向かう乗客に波のしぶきがかかるのを防ぐ目的で建設された、半アーチ構造の巨大な防波堤です。高さ13.6m、長さ424mに渡ってドーム型の屋根が伸び、6メートル間隔で配された合計72本の太い円柱がその屋根を支えています。最大の特徴は、古代ローマ時代の建築物を思わせる美しく壮大なデザイン。2001年には「北海道遺産」のひとつに選定され、映画やCM、テレビドラマのロケ地としても利用されるなど、最北の町・稚内市のシンボル的存在として人気を集めています。

北海道を旅する際、「壮大な景色と一緒に愛車のキャンピングカーをファインダーに収めたい」というユーザーも多いと思いますが、「北防波堤ドーム」はそんな人にピッタリのフォトジェニックなスポットです。世界的にも珍しい構造を持つ、その美しいフォルムを写真に収めようと、若者から年配者まで幅広い層の観光客が全国から集まってきます。「道の駅わっかない」や日本最北端の鉄道駅「稚内駅」から徒歩5分という好立地にあるので、散策コースとしてもお勧めです。

最北の地でしか味わえない景色をバックに愛車を撮影したいという人は、ぜひ一度「北防波堤ドーム」を訪れてみてください。その際は、周囲の迷惑にならないように交通状況を確認し、安全に留意して撮影を行うように心がけましょう。

 

(データ)

住所 北海道稚内市開運

電話 0162-23-6161(稚内市役所)

https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/midokoro/spot/domu.html

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【パノラマロード江花】富良野岳に向かって伸びる 約5kmの爽快な直線道路


北海道のほぼ中央に位置する富良野は、日本離れしたスケールの大きな絶景スポットが点在する道内屈指の人気観光地です。なかでも、北海道の雄大さの象徴とも言えるのが、穏やかな田園風景の中をどこまでもまっすぐに走る直線道路。富良野エリアでもっとも有名なのは、上富良野町にある「ジェットコースターの路」ですが、それと並んで観光客から人気を集めているのが「パノラマロード江花」です。

JR上富良野駅から4.2km。道道581号線沿いにある標識に従って穏やかな田園風景の中をしばらく走ると、「パノラマロード江花」の標柱が立っています。ここは、丘の上から富良野盆地に向かってまっすぐに伸びた、5kmにおよぶ直線の下り坂。富良野岳に向かってゆっくりとクルマを走らせると、大自然に吸い込まれるような不思議な感覚を味わえます。

「ジェットコースターの路」よりもアップダウンは緩やかですが、富良野エリアらしい穏やかな田園風景を眺めながらゆったりとドライブを楽しむには、こちらの方がお勧め。直線道路の起点が、富良野盆地よりも50mほど標高が高い丘の上にあるため、見晴らしがよく、晴れた日にはまっすぐに続く直線道路のはるか向こうに、雄大な十勝岳連峰の姿を眺めることができます。

「ジェットコースターの路」と同様に、地元町民が選ぶ上富良野の絶景スポット「かみふらの八景」に認定されていますが、常に観光客でにぎわう人気スポットの「ジェットコースターの路」と比べて、「パノラマロード江花」は比較的観光客が少ない穴場的スポットになっていますので、ゆっくりと絶景を堪能したい人や、愛車をバックに記念撮影したい人にピッタリ。ドライブはもちろん、十勝岳連峰とパッチワークの丘の大パノラマを眺めながらサイクリングやウォーキングを楽しむのもお勧めです。

 

(データ)

住所 北海道空知郡上富良野町西3線北21号

問合先   かみふらの十勝岳観光協会 TEL:0167-45-3150

https://www.kamifurano.jp/hakkei/04b.html

 

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【ジェットコースターの路】激しいアップダウンが続く 約2.5kmの爽快な直線道路


全国第1位の面積を誇る広大な北海道には、日本離れしたスケール感や開放感を味わえる絶景のドライブルートが数多く存在しています。なかでも、アメリカ大陸のようにどこまでもまっすぐに続く直線道路は、北海道ならではの名物と言えます。

観光スポットとして知られている直線道路の中でも、もっとも高い知名度を誇る道のひとつが、北海道・上富良野町にある「ジェットコースターの路」です。地元町民が選ぶ上富良野の絶景スポット「かみふらの八景」のひとつに数えられるこの道は、倉本聰脚本のテレビドラマ「優しい時間」に登場したことでも知られ、シーズンになると多くの観光客が北海道ならではの絶景を求めてこの場所を訪れます。

周囲にはほとんど民家がなく、非常にわかりにくい場所にありますので、訪問の際はJR美馬牛駅方面からアクセスするのがお勧めです。美瑛・富良野エリアのメインストリート237号線を富良野から美瑛方面に向かって走り、JR美馬牛駅あたりにある「西11線道路」(ジェットコースターの路の正式名称)の標識を左折すると、そこが2.5kmに渡って激しいアップダウンが続く直線道路「ジェットコースターの路」の入り口です。

緩やかな道から一気に急降下と急上昇を繰り返す様子は、まさにジェットコースター。道の左右に広がる田園風景や美しい丘陵を眺めながら爽快なドライブを楽しめる、北海道屈指の絶景ルートです。

クルマを停めて景色を眺めたり、写真を撮影したりする観光客が多いので、訪問する際は運転には十分に気をつけましょう。また、道の両側が畑になっているので、記念撮影をする際などに立ち入らないよう注意してください。

 

(データ)

住所 北海道空知郡上富良野町西11線北30号

問合先   かみふらの十勝岳観光協会 TEL:0167-45-3150

https://www.kamifurano.jp/hakkei/01b.html

 

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【襟裳岬】沖合2kmまで岩礁地帯が続く 最果ての絶景スポット


北海道に来たらぜひ一度は訪れたい景勝地のひとつが、森進一の人気曲(1974年)で一躍有名になった北海道幌泉郡えりも町の「襟裳岬」です。太平洋に向かって大きく南側へ突き出した襟裳岬は、道内でも1、2を競う風光明媚な岬として世界中の観光客から人気を集めています。

岬までのアクセスは、札幌市街から約230km(クルマで約4時間)。キャンピングカーの北海道旅行で使われることの多い苫小牧フェリーターミナルからは、約180km(クルマで約3時間10分)の道のりになります。最果ての岬のため長距離移動を伴いますが、岬に向かう道中で雄大な太平洋を眺めながらゆっくりドライブするのも、襟裳岬観光の大きな楽しみのひとつと言えるでしょう。

襟裳岬は北海道の背骨と呼ばれる日高山脈の最南端で、徐々に標高を下げながら太平洋の沖合2kmまで岩礁地帯が続いています。展望台から眼前に広がる風景は、「これぞ北海道!」と思わず叫びたくなるほどの圧倒的なスケール感! 沖合の岩礁にはゼニガタアザラシが300~400頭生息していて、運が良ければ岩場で日光浴をするゼニガタアザラシの姿を確認することができます。本州ではなかなか見られない野生動物の生態を目の当たりにできるのも、豊かな自然に恵まれた北海道ならではです。

襟裳岬は、風速10m以上の風が吹く日が年間260日を超える、全国有数の強風地帯としても知られていて、時には風速30m以上の風が吹く日もあります。岬から徒歩5分の場所には、風速25mの風を体験できるコーナーや、岬の風景をのんびり眺められるガラス張りの屋内展望室などを完備した「風の館」(入場料:大人300円、小・中・高校生200円)があるので、襟裳岬を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみましょう。

 

(データ)

住所 北海道幌泉郡えりも町えりも岬

電話 01466-2-4626(えりも町役場 産業振興課 商工観光係)

駐車場 無料

http://www.town.erimo.lg.jp/kankou/

 

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【宗谷丘陵】自然のコントラストが織りなす 息をのむほどの大絶景!


日本最北端の地・宗谷岬を訪れた際には、ぜひ「宗谷丘陵」をセットで観光することをお勧めします。宗谷丘陵は、北海道稚内市の宗谷岬南部に広がる日本最北の丘陵地帯です。視界いっぱいに広がる緩やかに起伏した丘陵風景は、「ココ、本当に日本!?」と思ってしまうほどの圧倒的なスケール感! 約2万年前の氷河期に形成されたといわれる周氷河地形は、北海道遺産にも認定されています。

宗谷岬の記念碑から、道路を挟んで向かい側にある坂道を登っていくと、オランダ風の風車が目印の宗谷岬公園レストハウスが見えてきます。建物内には、無料の展望台や宗谷黒牛のステーキなどを味わえるレストラン、稚内特産品の売店などが完備されています。

そこからさらに南に進むと、目の前にモンゴルの平原を思わせるような360°の大絶景が広がります。宗谷岬方面を振り返ると、緑豊かな丘陵の背後にオホーツク海が広がり、天気が良ければ、日本海方面に浮かび上がる利尻富士を眺めることもできます。

自然に恵まれた宗谷丘陵で日本最北のブランド牛肉「宗谷黒牛」を生産している「宗谷岬牧場」では、1500ヘクタールを超える広大な牧草地に約3000頭の宗谷黒牛が放牧されています。丘陵内には、57基の風力発電機を設置した国内最大級のウインドファームもあり、青い空、白い雲、緑豊かな丘陵地と背後に見える大海原、白い風車群が、美しいコントラストを織りなし、ここでしか見られないスケールの大きな絶景を作り上げています。

丘陵内の道路には要所に駐車帯があるので、愛車と風景を1枚の写真に収めることも可能。宗谷丘陵の日本離れした大絶景を眺めながら、ゆったりとドライブを楽しんでください。

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/