【ポークチャップの店 ロマン】700gのポークチャップを味わえる別海町の名店


北海道の東部、根室管内の中央部に位置する別海町には、野付半島、トドワラ、風蓮湖など、手つかずの自然が残り、多くの野生動物が生息するスポットが点在しています。それらのスポットを観光で訪れた際、ぜひ食事に立ち寄ってほしいのが、別海町の国道234号線沿いにある「ポークチャップの店 ロマン」。店の前に広い駐車場が完備されていて、キャンピングカーでも気軽に訪問できます。

 

創業40年以上になるこのお店は、地元はもちろん全国から多くのファンが訪れる、知る人ぞ知る名店です。名物は、オーブンでじっくり焼き上げた厚切りの国産豚ロース肉に、特製ケチャップソースを絡めた「ポークチャップ」。何といっても驚きなのは、そのボリュームです。「ポークチャップ」(2530円)は、ナント700g! 「ポークチャップ・ミニ」(1960円)でも、食べ応え抜群の400gサイズとなっています。

超極厚にカットされたロース肉は、見た目の迫力とは裏腹にナイフがスッと通るほど柔らかく、オリジナルケチャップソースとの相性も抜群! 日本中に熱烈なファンが多いのも納得できる、感動的な美味しさです。

ポークチャップは、700gが45分~、400gが25分~という焼き時間が必要なため、訪問前にはあらかじめ電話注文(予約)しておくことをお勧めします。ただし、GWやお盆などの混雑時は事前予約不可。また、予約はあくまでも肉を焼いておくためのもので、混雑・繁忙時の優先提供ではないので注意が必要です。

その土地にしかない名物グルメを味わうのも、クルマ旅の醍醐味のひとつ。別海町を訪れた際は、ぜひ「ロマン」に立ち寄って名物のポークチャップを堪能してみてください。

 

(データ)

店舗 ポークチャップの店 ロマン

住所 北海道野付郡別海町別海鶴舞120-3

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【第261回】ニューカマーCC1 その2 内装装備


 前回の私の第258回コラムでCC1の外観についてお届けしたが、今回は内装についてである。 レイアウトはダイネットを持ちリヤ常設2段ベッド、マルチルーム的なユーティリティスペースとオーソドックス。バンクベッドは無い状態だが、これは日本でも割と増えてきたスタイル。これにより全高を抑えているモデルが認知され始めたのだ。

 サードシートは3点式シートベルトを持つ。位置は確認できなかったが、置いてあるとしたら このシートかセカンドシート下に合計200Ah相当のリン酸鉄リチウムイオン電池が置かれる。そのサブバッテリーはオリジナルプログラムのバッテリー・マネージメント・システムで制御され、 170Aの大電流充電が可能のようだ。 日常使いの感じとしては、電気を普通に使った状態から4時間で充電が終了する感じ。そのエネルギー源は、130Aのオルタネーターと80Aの充電器によるもの。独自のシステム開発には時間とお金をだいぶ注ぎ込んだようで、温度センサーも付いて制御されるのは当然、そもそもバッテリーセルそのものが内部密度が低いものを採用しているため、発熱が少ないのが特徴のようだ。ただその分外形寸法は多少大きめとのこと。

 冷蔵庫は90lと大きめで電子レンジはインバーターを介して使用でき、たっぷりのリチウムイオンバッテリーの恩恵を最大限に活用できる。

 初見で驚いたのは、ボディカットモデルで本来はフロアが低いはずなのに想像以上に高かったこと。なんとその差は、60mmの断熱をフロアに仕込んだからという。エントランスドアにはインナーステップタイプが採用されているので、車体外側にステップを用意しなくても乗り降りが楽なのは助かる。

 現代のキャブコンでは、FF暖房が組まれるのは当たり前で、快適なエアコン環境があるかどうかが商品力を高める。CC1には走行時リヤエアコンがバンク部に移設され、キャビネット内に組み込み直されている。走行時はこれが基本になる。

 走行時以外はと言えば、製造するファーストカスタムが自ら扱う小型タイプがキャビネット内に室内機を組み込み、その存在が「私はエアコンです」というような主張なく給排気口のみが開いていてスッキリ収まっている。電源はDC12V仕様のため、インバーターによる電源エネルギーロスもなくダイレクトにサブバッテリーから駆動でき、出力で言えば2700BTU。日本的に計算すると680kcalということになる。家庭用エアコンの最小タイプと比較すると1/3だが、室内容積を考えると停車中の使用なので十分対応できるはずだ。

 そして何より驚くのは、このエアコンは自動車専用に開発されたものであり当然振動や塩害対策済み。室外機は後部フロア下に配置されているが、ファンは水平置き。この辺りの状況も確認してみたが、すでにテスト済みとのこと。当然ではあるが、消費電力的にもサブバッテリーへ与えるダメージは少ない。 総合的に見ると、スタイルの斬新さがかなり目立ち、レイアウトはオーソドックスでありながら最先端技術をふんだんに取り込んだモデル、という印象。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【虹別オートキャンプ場】森に囲まれた区画サイトで 快適なキャンプを満喫


北海道に数多くあるオートキャンプ場の中でも、居心地のよさと抜群の自然環境で人気を集めているのが、弟子屈と中標津のほぼ中間地点にある標茶町の「虹別オートキャンプ場」です。世界遺産の知床まで約2時間、釧路湿原国立公園まで約50分という好立地にあり、道東エリアの観光拠点としても利用価値の高いフィールドです。


ミズナラを中心とする森の中に開かれたキャンプサイトは、北海道でも屈指の好ロケーション。素晴らしい自然環境と落ち着いた雰囲気の中で、キャンプ本来の楽しみを味わうことができます。大自然を体感できる環境でありながら、虹別市街から約1.4kmしか離れていないため、買い出しや給油などもストレスなく快適です。

森の中に絶妙なレイアウトで区画された「個別サイト」は、十分な広さの芝地と駐車スペースで構成されていて、各サイトにはAC電源も完備されています。サイトとサイトの間は植え込みで完全に仕切られ、しっかりとプライベート感が確保されているので、混雑していても隣のキャンパーが気になることはありません。

快適性を求めるキャンピングカーユーザーには、AC電源・上下水道を完備した「パワーサイト」もお勧め。お手ごろ価格の「フリーサイト」も、駐車スペースからサイトまでの距離が近く、区画サイトに負けない開放感と快適性を味わえます。場内には、炊事場、トイレ、売店のほか、ランドリーやシャワールーム、ダンプステーション(キャンピングカー用排水口)も完備。初心者やファミリーでも、快適に過ごすことができます。

キャンプ場に隣接するシュワンベツダムを散策して秘境の雰囲気を味わったり、遊具を完備した広大な芝生広場で子供を遊ばせたり……。幅広い層のキャンパーが満足できる、自然環境と快適性のバランスに優れたキャンプ場です。

(データ)

住所 北海道川上郡標茶町字虹別690-32

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【オロロンライン】北海道随一のロングルートで 感動のドライブ体験!


「北海道らしい絶景を楽しみながらドライブしたい」。そんな人にピッタリなのが、小樽から稚内までの海岸沿い約380kmをひたすら走る「オロロンライン」です。北海道には絶景のドライブルートが数多く存在しますが、スケール感ではこのルートが随一。雄大な日本海を眺めながら、北海道ならではの絶景ロングドライブを満喫できます。

約380kmというと、東京~名古屋、東京~仙台とほぼ同じ距離。それがすべて海沿いの一般道ですので、オロロンラインのスケールの大きさに驚かされます。小樽から稚内まで走破すると、ノンストップでおよそ6時間。休憩を入れて、約7時間のルートです。

オロロンラインを北上すると常に海側の車線を走ることになるので、稚内方面へ向かう際にこのルートを利用するのがお勧め。旭川からも札幌からも出やすい留萌を起点として稚内方面に北上すると、雄大な景色を眺めながら爽快なドライブを楽しめ、途中に魅力的な観光&グルメスポットも点在しています。

留萌市街から北へ30分ほど走ると、道沿いに「道の駅おびら鰊番屋」があり、国の重要指定文化財「旧花田家番屋」を見学できるほか、食堂でにしんをメインにした海鮮も味わえます。さらにその先を進めば、立ち寄り温泉施設とオートキャンプ場を併設した「道の駅風W(ふわっと)とままえ」「道の駅ロマン街道しょさんべつ」と、温泉、キャンプ場、新鮮な海の幸という3つの要素を楽しめる魅力的な道の駅が続きます。

オロロン街道のハイライトは、天塩町周辺。天塩川を越えて106号線を走っていると、広大な直線道路の左手に日本海のかなたに浮かぶ利尻富士、右手に28基の巨大風車が立ち並ぶ光景を眺めることができます。日本離れした雄大な景色は、まさに北海道ならでは! そこからサロベツ原野を抜けて1時間ほど走れば、日本最北の市・稚内に到着です。

絶景、道の駅、温泉、オートキャンプ場など、魅力がいっぱい詰まった「オロロンライン」。北海道に行ったら、ぜひ一度は走ってみたい最高のドライブルートです。

 

(データ)

住所 北海道稚内市大通6丁目北海道道106号稚内天塩線

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【宗谷丘陵】自然のコントラストが織りなす 息をのむほどの大絶景!


日本最北端の地・宗谷岬を訪れた際には、ぜひ「宗谷丘陵」をセットで観光することをお勧めします。宗谷丘陵は、北海道稚内市の宗谷岬南部に広がる日本最北の丘陵地帯です。視界いっぱいに広がる緩やかに起伏した丘陵風景は、「ココ、本当に日本!?」と思ってしまうほどの圧倒的なスケール感! 約2万年前の氷河期に形成されたといわれる周氷河地形は、北海道遺産にも認定されています。

宗谷岬の記念碑から、道路を挟んで向かい側にある坂道を登っていくと、オランダ風の風車が目印の宗谷岬公園レストハウスが見えてきます。建物内には、無料の展望台や宗谷黒牛のステーキなどを味わえるレストラン、稚内特産品の売店などが完備されています。

そこからさらに南に進むと、目の前にモンゴルの平原を思わせるような360°の大絶景が広がります。宗谷岬方面を振り返ると、緑豊かな丘陵の背後にオホーツク海が広がり、天気が良ければ、日本海方面に浮かび上がる利尻富士を眺めることもできます。

自然に恵まれた宗谷丘陵で日本最北のブランド牛肉「宗谷黒牛」を生産している「宗谷岬牧場」では、1500ヘクタールを超える広大な牧草地に約3000頭の宗谷黒牛が放牧されています。丘陵内には、57基の風力発電機を設置した国内最大級のウインドファームもあり、青い空、白い雲、緑豊かな丘陵地と背後に見える大海原、白い風車群が、美しいコントラストを織りなし、ここでしか見られないスケールの大きな絶景を作り上げています。

丘陵内の道路には要所に駐車帯があるので、愛車と風景を1枚の写真に収めることも可能。宗谷丘陵の日本離れした大絶景を眺めながら、ゆったりとドライブを楽しんでください。

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/