【第135回】1人用のキャンプグッズを常備しよう


最近の自分でやっているキャンプの傾向なのだが、キャンピングカーや車中泊用の車の中に、1人用の旅に出られるだけのセットを詰め積載している。それはいわゆるバックパッキングでトレイルするような道具なのだが、これが結構フィールドでチョコっとおつまみを作ってみたり、好きな時にゴロッとなってみたりするのに実に都合がいいということに気付いた。

さらに、必要なものをバックパックにコンパクトにまとめておくと、現地でちょっと出歩いてみたいと思った時に、あれやこれやと悩まずサッと持ち出せるうえ収納庫内で取っ散らかることもなく重宝している。

確かにザックタイプのものだと出し入れに少し工夫がいるが、それをトートバッグのようなものに置き換えれば、収納庫にもポンと置いておけるうえフィールドに持ち出し歩き回るのも簡単、もちろん日常で1人用のグッズを気軽に取り出しいつでもフル活用できるようになることは間違いない。

そんな私の1人用キャンプグッズの中身はというと、左上から3×3mのタープと超小型ペグ、左は寝心地バツグンのコット、写真を撮るための一脚はタープをツェルトとして使うときの支柱にも使用、ローテーブル、調理やランタンに使う三脚、水玉の袋はバーナーやカトラリーも一緒にパックしたもの、その下は火にかけられる水筒で、鍋とウッドストーブも組み合わせてある。

実はザックの背面部にはチェアも折りたたまれ入っているので、あとは食料と小型のシュラフがあれば、相当な日数をトレッキングできるという代物である。

この中で、日常のキャンピングカーなどでもフル活用できそうなのが、水玉模様のポーチに入った調理・カトラリー類ではないだろうか。その内容は、基本的な鍋類にウッドストーブを調理のごとく&風防として使い、燃料にアルコールを使ったストーブを使用。箸やスプーンはいろいろな商品からサイズの合うものをチョイスしたり、自分で改造して使えるものにしたり。

これだけ揃っていると、タープ下のテーブルの上で必要なものが完備されている状態。通常車内で使っているものを持ち出すこともなく、道具がゴチャゴチャになったりしまう場所に苦労したりすることもない。

本当のことを言えば、こういった自分専用のセットを作る過程がものすごく楽しく、ある意味キャンプ生活の王道でもあると感じている。しかも、この手のセットがあると災害時に本当に役に立つのは、かなり以前から実体験ずみだったりもする。シンプルで、燃料が手に入れやすく、道具に頼り過ぎず、それでいて応用が効く道具類、それがコンセプト。

というわけで、自分のキャンプスタイルに合ったオリジナルのセットを作って常備してみてはいかがだろうか。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com