【第103回】キャンプに行ったら…やっぱり焚き火だよね


キャンプに出かけて何が楽しいって言えば、やっぱり焚き火だと超個人的には思う。と言うわけで、今回から何度か、筆者のネタが続く程度に、あまりヘビーではないキャンプや出かけた先での楽しみなどをやってみようということになった。

焚き火といえば皆さん好きなようで、焚き火台を用意し薪をくべ、ガスバーナーで炙って着火、そのあとは容赦なく団扇であおぐという姿をよく見かける。道具もよくなったし、それはそれでいいのではあるが、灰が飛び散るよねそれでは。小っちゃい子がいると、やたらあおぎ立てるのはしょうがないことなのだろうけど…。

最近の自分のスタイルは、着火と道具にこだわってきている。道具は農協やホームセンターで売っている小鉈、これがすごい便利で愛用している。あとは肉厚のナイフ、焚き火遊び専用にMoraという銘柄のものをネット通販で手に入れた。団扇は持っていかない。

着火剤は、火打ち石と麻紐。麻紐はキャンプ中いろんなことに使え、必要な長さに切り出し使用済みになったら燃やせて処理できるので便利で、比較的車に常備しているもの。これを徹底的にほぐしたものを利用している。その手間が面倒なら、薬局で売っている脱脂綿がものすごく着火しやすくお手軽。

準備が整ったら着火、大きな薪に火が移るまでその間約2分。この動画については編集加工なしなので、その様子がよくわかるはず。キャンプ場などで手に入る、乾いた薪を使えば、手順さえ間違わなければ誰でもあおぐことすらなく、簡単に火を起こせ煙の発生も少ないのがわかるだろう。無駄に煙が出ない、ここはすごく大事、目が痛くならないので。

とはいえ、かっこよく短時間に焚き火を起こすには準備は大事。まずは買ってきた薪の小さめのものを選びコッパ作りを小鉈などでやる。普通サイズのものより、小さい方が楽だし安全。また、薪の表面の皮を剥いで細かくしておくと着火材代わりにもなって非常に便利だ。そして重要なのは、少し細めにした薪を下に並べて敷いておくこと。その辺りがわかる動画も載せてみる。

こちらの方は多少編集してあるが、よくある焚き火台をどう使うかは分かりやすいはず。これは、焚き火台は金属製で冷たく熱を奪って温度が上がりにくい、そのままだと薪の温度が結果として上がりにくく燃え広がりが遅くなるのを防ぐため。地面の上に直火で火を起こすときも同様で、下に薪を1段敷き詰めておくと、地面に熱を奪われることも少なくなるし、ちょうど良い空気の流れも誘導でき失敗が少なくなる。

本当のことを言えば、その時の風の状況などで薪をくべる向きとか組み方などが変わってくる。そのあたりを“焚き火道”として楽しんでいる人は多いのだ。毎回、状況に合わせいろいろ考え探りつつ、無駄な労力を入れずに綺麗に自然に燃やしきる、その時の爽快感は筆舌しがたいのだ。

さて季節も良くなってきたので、キャンピングカーのバゲッジに小鉈と焚き火台を1つ載せ、炎を操る楽しみを満喫しに行ってみてはいかがだろう。もちろん、安全第一でね。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com